家族のコミュニケーション-その19 言い争いをやめるには
現実の問題
あなた方ご夫婦は普段の会話が,穏やかで心地良い物でしょうか
少し難しい問題でも穏やかに話し合うことができますか。
それとも,ちょっとしたことですぐ口論になるため,
二人はいつも緊張していますか。
そのようなご夫婦は少なくありません。
緊張するまでないまでも、いつもけんか腰での話になって
話し合うと言うより、自分の意見を言い合うだけの場合が
多いのではないでしょうか。
たとえそうだとしても,事態を改善することは可能です。
しかし,なぜそんなに言い争ってしまうのか,理由を知る必要があります。
◆◆ なぜそうなるのか ◆◆
◆誤解が生じるため。
ある妻の声
「主人に,ある事柄について話しても,
自分の思ったとおりの結果にならなかったり,
話したと思っていても,夫は聞いていないと言うし、
実は私がそう思い込んでいただけだと言われたり、
誤解が生じることがあります。実際にそういうことが良く起きるのです」。
◆意見が異なるため。
どれほど気の合う夫婦でも,すべての点で一致することはありません。
お互いに見方が異なることはあるものです。
なぜなら,二人の人間があらゆる点で同じ
ということはないからです。
そうした違いが,結婚生活に彩りを添えることもあれば,
緊張を生じさせることもあります。
多くの夫婦にとっては緊張を生じさせる結果になっているのです。
違いがあっても気にならない夫婦もあり、
一度も喧嘩したことが無いと言う夫婦もあります。
また、夫が一度も怒ったことがなく、どんな状況でも穏やかという事もあります。
◆良い手本がなかったため。
親から教えられて、良い妻、良い夫になる場合もあります。
子供は毎日、親の後ろ姿を見ているので、同じような考え方や見方をする者です。
ある妻の声
「父も母も,よく言い争っては,
互いに対して敬意の欠けたことを言っていました。
それでわたしも,結婚すると夫に対して,
母が父にしていたのと同じような話し方をしました。
敬意の示し方を教わっていなかったのです」。
自分で気が付いて身に着ける方もおられます。
また、ご両親を反面教師として、そうなりたくないとか
そうあってはいけないと思って、より良い特質を磨く人もいます。
◆◆ 真の問題点はどこにあるのか。 ◆◆
激しい言い争いの本当の争点は,往々にして,
きっかけとなった出来事とは別のところにある場合があります。
例えば,「あなたはいつも時間に遅れる!」
という言葉で口論になる場合があるとしましょう。
本当の争点は,時間厳守の必要性ではなく,
待たされる側が日頃から思いやりを示されていないと
感じていることにあるのかもしれません。
感情的に許せない人になっているのです。
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