家族のコミュニケーション-その19 言い争いをやめるには
ですから、争点は何でも良かったのです。
原因が何であれ,言い争いばかりしていると,
健康にもよくありませんし,
やがては離婚にまで深刻な問題になるかもしれません。
では,どうすれば言い争いをやめることができるでしょうか。
◆◆ どうすればよいか ◆◆
言い争いを避けるかぎは,
根底にある問題を見極めることです。
平穏な時に,配偶者と共に話合っておいて下さい。
夫婦それぞれが,別々の紙に,
最近どんなことで言い争ったかを書き出します。
例えば,夫は,「君は一日じゅう友人たちと一緒に過ごして,
僕には電話一つかけてこなかった」と書くかもしれません。
また,妻は,「あなたは,わたしが友人たちと
一緒に過ごしたことに腹を立てた」と書くかもしれません。
次の点について,先入観を抱かずに話し合ってみてください。
その問題は本当にそれほど重大なことだったのか,
目をつぶることもできたのではないか,といった点です。
場合によっては平和を保つために,
意見が異なるという事実を互いに認め,
問題を愛で覆う事が出来なかったのかと話し合います。
また、どうすれば愛で覆う事が出来たのかも
具体的に書き出してみて下さい。
何をすべきかがより良く分かってきます。
違犯を覆い隠す者は愛を追求しており,
事を言い立てる者は親密な者たちを引き離してゆく
もし夫婦共に,問題はささいなことだったという結論に達するなら,
互いに謝り,解決したことにしましょう。
だれかに対して不満の理由がある場合でも,
引き続き互いに忍び,互いに惜しみなく許し合いなさい。
もしも夫婦の一方あるいは両方にとって,
問題がもっと深刻なことに思える場合は,
次のようにしてみてください。
言い争ったとき自分がどういう気持ちだったかを
紙に書き,配偶者にもそうしてもらいます。
例えば,夫は,「君は僕と一緒にいるよりも
友達と一緒にいたいのだと思った」と書くかもしれません,
妻は,「子どもなら父親に自分の居所を知らせなければならないけど,
わたしは子どもじゃない,と思った」と書くかもしれません。
その紙を交換して,相手のコメントを読んでください。
言い争ったとき,相手は本当は何を問題としていたのでしょうか。
言い争うことなく根底にある問題を解決するためには
各々がどうすればよかったか,話し合いましょう。
愚鈍な者は自分の霊をさらけ出し,
賢い者は最後までこれを穏やかに保つ
これまでのところで,どんなことが分かったでしょうか。
今後,言い争いを解決したり避けたりする上で,
そのことをどう生かしてゆけるでしょうか。
◆◆ 聖書のアドバイス ◆◆
『違犯を覆い隠す者は愛を求めている』。
「引き続き互いに忍び,互いに惜しみなく許し合いなさい」。
「愚鈍な者は自分の霊をさらけ出し,賢い者は最後までこれを穏やかに保つ」
真の問題を探る
口論した時,実際には相手に何を求めていたのでしょうか。
根底にある問題を見極めましょう。
その時の状況を“再現”する
言い争う代わりに,各々どうすれば,根底にある問題を解決できたでしょうか。
ささいな問題であれば,互いに謝って,解決したことにしましょう
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