家族のコミュニケーション-その20 負債に対処する-その1
そういう時こそ,憤らない事が重要です。
「すべて悪意のある苦々しさ,怒り,憤り,わめき,ののしりのことばを,
あらゆる悪と共にあなた方から除き去りなさい」という助言を,
普段以上に当てはめる必要があるでしょう。
誰が悪いとか、何をしたとか言い合う時ではありません。
◆配偶者とではなく負債と闘いましょう。
ステファノスという男性は,妻と力を合わせて取り組み,
「わたしたち夫婦は負債を共通の敵とみなしました」と述べています。
そのような協力関係は
「一緒に協議する者たちには知恵がある」という聖書の言葉と調和しています。
金銭上の問題については,自分独りで解決しようとするのではなく,
夫婦で率直に話し合い,一致して取り組んでください。
子どもたちも協力できます。
ある夫の声
自分の家族の経験した事柄についてこう述べています。
「息子がまだ子どもだったころ,
新しい自転車を欲しがったことがありました。
わたしたち夫婦は,それを買えるだけのお金がないことを言って聞かせ,
代わりにわたしの祖父のものだった自転車を与えました。
息子はとても喜んでそれに乗っていました。
わたしは,家族皆で協力し合うことの大切さを学びました」。
◆やってみましょう
家族みんなの会議を開きましょう。
話し合いの場を設けて,自分が負債を抱えていることを,
包み隠さず,冷静に話しましょう。
妻の協力を求めましょう。
何であれ自分の落ち度を認めましょう。
とはいえ,過ぎたことをくよくよ考えるのではなく,
金銭面で決定を下す際の指針を決め,
その後はそれに従うようにしましょう。
邪悪な者は借りはするが,返さない。
しかし,義なる者はいつも恵みを示し,人に贈り物をする。
「じっと見張っていて,あらゆる強欲に警戒しなさい。
満ちあふれるほどに豊かであっても,
人の命はその所有している物からは生じないからです」
借金をしないと言うだけでなく、
もっと人のために私財を使えるようになりましょう。t
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