僕が精神科に入院するまでのほんとうのこと~入院顛末記~(8)

コンビニから戻り
声をどこかにいかせて
ご飯を食べるころには
何かの妄想がついてる
木は葉が落ち
葉は分解されて何かになるまで
葉のままだ
しかし何かに分解され何かになったとき
その葉はパケラッタする
パケラッタといって変身する
おいらは食べ物を食している
この食しているものは
おいらのからだに入り栄養になったとき
おいらの一部としてパケラッタする
パケラッタはどんなときに起こるのだろう
コンビニから帰ってきてから
わき腹が痛い
後に肋間神経痛だとわかるのだが
この痛みが意味がわからずにいた
おいらはわき腹をコンビニに行っているあいだに
無数のわけのわからない存在に殴られていると
感じていた
わけのわからない存在に袋叩きにされているのだ
わき腹が痛いので手で手当てをする
手を当てて痛みを止めようとしたのだ
痛みが治まらない
誰かと戦っているのか?
意識を失い夢か妄想か
わけのわからない映像が流れる
暗い真っ暗な部屋がある
そして男が現れる
男は屑やカスや埃やダニを追い出していく
きれいさっぱりにしたところで
観客の席が用意される
土俵が姿を現し対戦相手が現れる
男はすべてを捨てて
雄叫びで髪の毛が逆立ち威嚇する
対戦相手は戦うことなく尻尾を巻く
勝った男は観客席に誰もいないのを確認して
戦いっちゅうもんはつまらん
勝ったところで何もない
何にもなくなるねん
そういって映像が消える
意識が戻る
いまの映像を再現しようとするが何も起きない
わき腹の痛みが止まっている
コンビニから帰るときに
郵便受けのところに女装した男の人がいた
私はなぜかそれが気になっていた
そして映像が流れた
時間は普通に流れた防犯カメラの映像がある
防犯カメラの映像はその日だけ見ても意味を成さない
なぜならその男は
意図的に毎日映像を作っていたからだ
何時にどこのどこまでと決めて動き
次の日の何時にどこのどこまでと
つなぎ合わせたときに映像ができるように
画策していたのだ
男は犯人でない人物を犯人にするために
映像をつなぎ合わせるための準備をしていたのだ
何なんだこの妄想は
私はトリックについて考え始めていた
なにかトリックがある
すると今度は仙人の映像が浮かんできた
日本は仙人の国だ
仙人はものをききそして形にする
仙人はないものからあるものを作る
ある人が一瞬目の前にしたものは
錯覚であろうとなんであろうと
形として現れた瞬間に本物になる
いずれそうなるのだ
目の前の工場では製品が運ばれてくる
製品があってあとから作られる
形としてあるものは後からでも作られるのだ
わけのわからない世界は
夢か妄想か何なのかわからない形で
明白に映像として頭にメッセージを送りつけてくる
この日は寝ていたのだろうか
意識を失っては起きるを繰り返していたのだろうか
わけのわからない映像が
どんどんと送り込まれていたのだ
時間は深夜だったと思う
そして睡眠薬は飲んでいなかった
うたた寝をしては映像をみ
そして妄想が起きるということを
繰り返していたのだろう
アマガエルが鳴いている
アマガエルはパケラッタした姿
大きなアマガエルは閻魔大王だった
宇宙からいろいろなものが来る
いろいろなものが来るから
姿を変えてパケラッタする
何もないようにするのだ
閻魔大王は月からの使いに気をつけていた
アマガエルが大きな声でなく
地球は宇宙の演出を受けないように
パケラッタを繰り返す
睡眠薬のない短い睡眠のあいだに映像は流れ
そして妄想が起きる
そしてそれらは物語として構成され
あるときに意味を成してくる
それは不思議なくらいに物語に線が通る
何を示唆するものなのかがわかれば
意味が通じるのだ
短い睡眠と明白な夢か幻覚か知らない映像と
妄想とを繰り返す夜が長い
長い夜が始まったばかりなのだった
悪意の映像を作っている人の妄想が
起きてからしばらくして
冷蔵庫のほうから声がした
私は幸せそうにしている人が嫌いなの
その瞬間お風呂場で
男の人に頭を沈められている女の人の
映像が浮かんできた
そして今度はトイレに頭を突っ込まれている
女の人は冷蔵庫のあたりで何か会った
そういう妄想と映像が流れた
おいらはユニットバスのお風呂場が怖くなった
そして妄想が顔を出す
逆縁の指輪を井戸に捨てるといい
井戸に捨てた指輪はその縁を
正しいものに浄化する
そしてその井戸の水を飲むといい
逆縁は正しい縁のものとなり
あなたに祝福を与えるだろう
おいらは自分の部屋に死者がいるのではないかと
疑い始めた
なぜならこの日の最近
不審死を遂げた男の子がいたからだ
発見される前日に元妻の部屋にいき
元妻のとなりの部屋がにおうから
家主を呼んで確認するように行ったのだ
隣の住人はエアガンで扉を打ったり
何をするかわからなかったから
奇妙なにおいがしたとき
家主をよんで確認するように行っていたのだ
結局家主はビビッてしまい
翌日に消防隊を呼ぶということになり
そして隣の住人は死んでいたのだ
おいらの部屋にも何か死者がいるのではないかと
疑いが浮かんできた
わけのわからないパソコンの自分の映像が
頭から離れない
おいらはなんだかこの人生に作者が自分以外に
存在しているのではないかと疑った
神かなんか知らないが作者がいる
そう思ったとき叫んでいた
責任者出て来い
俺はこんな物語は嫌や
誰がこんな話にしたんや
責任者出て来い
こんな話に付き合ってられるかぁ
おいらは叫んでいた
神に怒りをぶつけたところで
何もかえってくるわけではない
前回の入院のときに出現した何者か
そして死神
わけのわからない存在がある
わけのわからない存在
そして寝ようとした
横になって倒れたら
手も足もからだも
何かに縛られたように動かなくなった
おいらはマリオネットになったのだろうか
動こうとしても動かない
体が何日も寝ないで整理して
薬を抜いていたからだろうか
おいらの体は寝たまま動かなくなった
大の字になり
ピクリとも動かない
意識はある眠れないのだ
夜から朝にかけて
おいらは自由な存在でないことを確認した
おいらは自由な存在ではない
何か知らない存在に訴えた
それは神なのだろうか
おいらは自由ではないではないか
おいらは自由を失い固まった
大の字のまま体が動かないのだ
朝のカラスが飛んでいる
何じゃこいつは
いい加減にせえよ
おいらはからすの声に怒っていた
朝が訪れた
何者かの声が私に言う
契約するか
おいらはその声が何者かわからない
神らしきものに聞こえるが
神にもいろいろいる
しばらく考えた
契約するか
何者かの声が聞こえる
おいらは宣言した
契約しない
おいらは契約しなかった
朝を迎えていた
おいらの体が動くようになった

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