35年間いつも側にいてくれた人と別れたいと思った理由【6】勇気を出して2度目の告白

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と、腹立たしくなってしまった。


ヒロにも、お義母さんにも、買い物のレシートを見せて、これにいくら、これにいくら、かかりました。お養父さんの手前、いつものようには、祝えないと思ったので、毎年の贅沢なすき焼きや、お寿司はしませんでした。と伝えると、ヒロは、

「お袋も、自分で買い物に行かなくなって、もう何年も経ってるから、物の値段、特に御節が高くつくって言うことも、わからなくなってるんだよ。」

と、フォローしてくれたけど、お養母さんは全く納得いかず、

「お父さんだって、正月位、俺に構わず、もっと美味しいもの食べろって、言ってるわよ!!」と、言ってのけたのだった。


ヒロは、

「食べるのだけが、楽しみになってるみたいなところがあるから、我慢して、許してやってくれ。」と言った。



また、ある時、ヒロが出張で、泊まり仕事が入った時の事。


養母と私と娘と、女3人で夕飯を終えて、片付けた後、私が二階に降りると、ほどなくして、娘が降りてきた。

「ばぁちゃんに、下に行け!!って言われた。」と、言う娘。


その後、養母から電話で

「◯◯(娘の名前)下行った⁉︎

今日は二人とも、下で寝るんでしょ‼︎

上、戸締りするからね!」

と、まくし立てられ、私としては、ヒロが居ないので、心配だから、今日は上で寝ますって、言うつもりだったのに、何がカンに触ったのか…?


娘と2人締め出され、8時ごろ、娘に様子を見に行かせたら


チェーンまで掛かってる⁉︎


翌朝、朝食の用意をしてあげようと思って、3階に上がったら、生ゴミの袋だけ、玄関前に出してあり、チェーンはかけられたままだった。



家には入れないけど、ゴミは出せ‼️ってか!?


ヒロに、この話をすると、お養母さんの言いぶんは、

「いつも、鍵だけじゃなくて、チェーンをしろ‼︎って、あんた(ヒロ)に言われてるから、言いつけ守っただけ。」とのこと。


この事件以来

「もう、お養母さんとは無理だわ…。」という気持ちが固まってしまった。



だが不思議なことに、養父の百箇日の日に、養母もまた、突然、帰らぬ人となりました。



きっと、お父さんが寂しくて、お母さんのこと、お迎えにきたんだね…。



と、親戚関係の人達も、言ってました。


わずか100日の間に、次々と親に亡くなられ、当初はヒロも、だいぶ落ち込んでいた。


私はと言えば、一体この先、何年続くのだろう?と思っていた介護に、思わぬ形で終止符を打たれ、しばらくの間、燃え尽き症候群にかかっていました。



そして、親子3人の生活が始まり、ヒロは、多分もうこれで、私が「離婚」「離婚」って、言わなくなるだろうと、思っていたのでしょう。



確かに、両親の介護による、精神的負担は、私が離婚したい理由の、少なくはない、パーセンテージを占めていた事は、言うまでもありません。


でも、それだけじゃないんです…。



そして、私は、3度目の告白をする。








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