商社マンだった僕が、アドラー心理学に基づいたコーチングを始めたわけ

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はじめてこんな場面に出会ったときは、何も考えずにこの子たちから何か買ってあげようと思った。

すると、現地のドライバーにこう言われた。

 

「あなたがお金を払うことで、この子たちはこの ‘仕事’ を続けていくでしょう、そして、多くの子供たちが毎年事故に遭って、亡くなることも多いのです・・」


 

 

 

「コンコン」、  

 

「コンコン」、

 

窓をノックする音を聞きながら、いつも感じること。

 

 

 

「猛烈な怒り・・・」

 

何なんだ! こんなの絶対に何かが間違っている!!

 

でも、いったいだれが悪いのか?

 

何がいけないのか? 何が間違ったのか?

 

いったい何に対して怒っているのか?

 

それすら、よくわからない・・・

 

 

 

「無力感・・・」

 

この子に対して、僕ができることは無いのか?

 

本当に何もできないのか?

 

こんなにも無力なのか?

 

本当にゴメン・・・

 

 

いつも、こんなことを感じながら、重く、長い時間がまた過ぎていく・・・・

 

 

 

商社マンとしてアジア各地を飛び回っていた僕は、これに似た光景をアジアのいろいろな場所で見てきた。

 

接待を終えホテルへの帰り道で通ったバンコクの深夜の飲み屋街、マニラのキラキラする繁華街… 

裕福な人たちが楽しそうに歩いていく脇で、物乞いをしている、たぶん5歳以下くらいの子供たち、

プノンペンでもジャカルタでも、たくさん、たくさん・・・・

 

 

当時、入学前だった僕の子供たちと変わらない年の子供たちもたくさんいた。

生まれた場所が日本であったこと、貧しい地域であったこと、たったそれだけなのになんでこんなことになってしまうのだろう??

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