娘に伝えたい、僕がクビになった話

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朝起きて、すぐに意識を向けた。


それでも最初はうまくいかない。


理想の感情へ、逃げよう逃げようとしている感じだ。

意識しても気持ちがよくない。


それでも意識することを続けた。


会社に行く電車の中でも、

会社から駅まで歩く間も、

会社でデスクに向かっていても、

上司と話していても。


徐々に感情のブレは小さくなっていた。


毎日の通勤中、

あんなにも悲鳴をあげていた僕の心は

いつのまにか安心を選んでいた。


無意識に。



それは今までの日々の中で、

少しづつ、少しづつ

自分の心へ安心感を浸透させたからだ。


勝手に沸き起こる感情、

それを意識して戻す安心感を

僕は体感していた。


それから僕は、

自分が今何を感じているのか?

本当は何を求めているのか?

知りたくなった。


すると、日々の生活の中で

沢山の自分の気持ちに気付くようになっていった。


イライラする時、

悲しくなる時、

不安になる時、

嬉しい時、喜ぶ時、


そして、幸せなとき。


これまでにないぐらい

心を意識し、

湧き出るキモチを味わい、

自分だけの感情を大切にした。


今まで向き合ってこなかった

自分という存在。



それからは仕事もスムーズにいき、

大きなストレスで悩むことが少なくなっていった。


これまで上司が言う言葉がわからなかったが、

伝えたいとしている事がわかるようになってきた。


言葉の奥にある、想い。

そして、想いで話す感覚。


人の感情がわからない、

人の言っている事がわからない。


それは自分自身の気持ちを

わかっていなかったからなんだと気付いた。


それからは僕は上司が何を求めているのか、

何を得たくて、その「言葉」を出しているのか、

頭ではなく心で感じるように意識した。


それは、今まで

自分の感情に意識したように、

他人の感情に意識する事だった。


なんでこの上司はよく怒るのだろう?


それは、彼の感情に意識することで

すこしづつ、すこしづつ視えてきた。



上司も、その上の上司に怒られる事が「怖い」

自分の伝えたい事が伝わらない「もどかしさ」「悲しさ」

そして、僕の成長を分かち合いたいという「よろこび」



今までと同じように怒っているけれど、

その言葉の背景を感じられた時、

僕は前ほど傷つく事がなくなった。



そして、上司を気遣う言葉を

届けられるようになっていた。


どんな人でも、

自分の心を大切に扱ってくれる人とは

心を交わしたいもの。


それは自分も同じ。


いや、僕は他人以上に

共感を求めているのかもしれない。


そんな事を考えながら、

毎日の仕事のやり方を変えていった。



何か報告する時は、

相手の不安をケアする言葉を一緒に届け、


資料を準備する時は、

どういう手順で説明していくのか考え用意した。


すると、あんなにも嫌いだった上司は、

仕事を通して、心のことを教えてくれる人になっていた。


僕の中では大きな変化だった。

そして、それは現実の大きな変化だった。



自分の心と向き合い、

自分の気持ちをよく知ることで

他人の心に気づけるようになり、

周りの人と心を通わせられるようになった。


すると、仕事も順調になっていった。




そして、ある日、

また、異動辞令が出た。


それは誰もが羨むポジションで、

会社の最上層部の人の直属のポジションだった。


その時僕は、あんなにも願っていた

心が満たされた日々が現実となったことに、

喜びが隠せなかった!!!

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■追記■

人生で最悪と思った事の中で、

人生にとってとても大切な事に気付く事ができました。

これは娘にとっても、大切な事だと思い、

ここに残したいと思い、書き綴りました。

この話を通して、また新たな出会いが生まれると嬉しいです。

感情を観察する事で、好きな事を仕事にしたり、

人生を前よりも自由に生きる事ができるようになりました。


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