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会社で孤立した僕が民泊を始めて感じたこと

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1ルームを、来てくれたゲストに使ってもらい自分はリビングで寝る。



1年目の給料ではその程度の広さの家しか用意できず。

もちろん、トイレもお風呂もキッチンも共用です。




さっそく、最低限の家具と布団を用意してサイトを作りました。



当時、日本で民泊はそれほど知られおらず

今では全国で約5万件ある物件も、全国で約4000件と少ない状態でした。



僕が始めた地域には5件程度しかなく、簡単に地域で一番の人気物件になることが出来ました。



そもそも、一緒に住んで交流するような人がほとんどいなかったようです。



1ヶ月のうちほとんどを外国人と一緒に暮らす生活が始まりました。



僕にとっては、あまりにも楽しい時間でした。

だって、


お金をもらいながら、

やりたかった英語の勉強ができて、

海外にたくさん友達が出来る。



そんな生活です。



何のために頑張っているのか分からない職場とは、比べものにならないくらい魅力的でした。



外国人との会話では、やはり働き方の違いに驚かされました。



日本で比較的スムーズに就職したと感じていた僕も、彼らの目から見れば



「そんなに若くして働くのは何か理由があるのか?」


「家が大変なのか?」



と、まるで心配されるように聞かれる事が度々ありました。



アメリカやヨーロッパの人達にそう言われても、やっぱり違うなぁ。


くらいにしか思わず、気にも止めませんでした。



しかし、タイやマレーシア、台湾など日本よりも国力が劣ると思っていた国の人達にも同じことを聞かれるのでした。



「おかしいのは僕の方かもしれない。」



そう感じるようになりました。


同時に外国人の人たちの話に、やけに惹かれる事に気づきました。



多くの人が、将来どうしたい という事や成し遂げたい事を話してくれるので、


とてもワクワクしているように見えたのです。



みんな、そういった夢や目標を明確にしてから働くんだ。

と感じました。



だから学校を卒業した後、世界をまわってみたり

とりあえず好きなものに没頭してみたりする時間を作っているんだろうな と。



僕は何の目的もなく、

本来は目的を達成するための手段であるはずの、仕事をしていたんだと思います。



何となく生活してしまっている人は意外と多いと思います。

目的を持って生活をしようと決めました。



そのためには、目の前の事に精一杯取り組むしかないと思います。



意識し始めると、少しずつ仕事のおもしろさも分かるようになってきました。

会社の先輩からの目も少しずつ変わってきていると実感します。



民泊という、仕事とは全く関係のないものに取り組んでみた結果

外国人との会話の中でたくさんの事に気づけました。



今思えば、これまでも何か行動を起こした時にしか、状況を変える事はできていなかったように思います。



行動を起こせば、何か変えられるかもしれない。

そう思えるようになりました。

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