ライダーマン

前話: 手を繋ぐという行為
次話: 蟹接待

高速道路を走っている時、前に大型バイクが入ってきた。




皮手袋にブーツ、焼けた肌、盛り上がった肩の筋肉にタンクトップ、そして破れたジーンズ。腰には皮ジャンを結び付けている。
よくいるこの手の人種である。




後ろから見ていて申し分無くかっこいい条件を満たしている。
しかし何故か違和感がある。
違和感を究明するためしばらく後ろを走っていた。

・・・・わき毛だ・・・

彼は人並み外れた剛毛わき毛の持ち主らしい。
ハンドルを握るたくましい両の腕と胴体の間に10cm以上はあろうかと思われるワキ毛が涼しげになびいている。
座席後部に付けられた米国旗以上に風になびいている。

(あのサラサラ感はワキにリンスでもしてるのかなぁ・・・)
(バイクで高速走る人はワキにジェルかなんかつけたらいいのかなぁ・・・)

追い越して前に廻ってみた。


ミラーで彼の正面を見てみる。
サングラスに髭。口は真一文字に閉じられている。予想通りだ。




でもやっぱ、ワキ毛は風になびいていた。「タスケテ・・・」といわんばかりに。
ちょっとワキ毛がかわいそうになってきた・・・
必死に向かい風に立ち向かう彼のワキ毛に・・・

あっ・・思い出すと涙が・・・





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蟹接待

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