ギャンブル依存症人間

著者: AG

あなたはギャンブル依存症の人がどのようにそれに陥っていったかをご存知でしょうか?

また、身近にギャンブル依存症の人は存在するだろうか?


私は海外のいくつものオンラインカジノで働き、何人もの依存症のお客様を相手にカスタマーサポートをしてきました。


ここでは、普通の人生から富を成し、その後、数年間で人生のどん底へ落ちてしまったお客様からの実際の経験談を電話・チャット・メールなどで伺ったギャンブル依存症人間の真実を書き込んでいきます。



[第1話ーオンラインカジノとの出会いー]



僕は35歳独身の川上富男[かわかみとみお](仮名)。地元岡山の企業でサラリーマンとして働いている。

ゲームが好きで、ソーシャルゲームを毎晩のようにしていて、少し前から飽きてきたところだった。


そんなある日、僕は学生時代の友達との同窓会でオンラインカジノというものを知ることになる。


友達A「お前さ。ゲーム好きだったよね。」


富男「そう、そう。お前ともよくファミコンで勝負したな。でも最近、ソシャゲーにも飽きてきたんだよ。」


友達A「そうなのか。」


富男「なんか面白いゲームないかな。。お前最近何してんの?」


友達A「俺最近あんまゲームしてないけど、うちの同僚はオンラインカジノをたまにやってるって言ってたっけかな。簡単に登録できるらしいし、やってみたら。」


富男「オンラインカジノか。。俺カジノ多分あんま合わねーと思うからどうしようかなぁ。うーん。。でも、そいつ勝ってんの?」


友達A「知らねーな。一回ちょっと聞いてみようか?」


富男「おぅサンキュ。頼むわ。」


友達A「ちょっと待ってくれよ。」


(そう言って、友達Aは携帯を取り出し、同僚に電話を掛けた。)


友達A「もしもし。おぅ、タナカ?今、話大丈夫?」


タナカ「おぅ、タカシか!!やばいやばいやばい。今来てんだよーーー!!!!おいおいおい!!」


友達A「なななな、何だよ。どうした。大丈夫か、お前?」


タナカ「うおぉーーーーーーーーー」


友達A「おいおいタナカ?」


タナカ「おうタカシ。ごめんごめん。」


友達A「何だったんだ?何が来たんだ?」


タナカ「今スロットで当たったんだよ!!!」


友達A「パチンコか?」


タナカ「オンラインカジノだよ!!前に話したろ!!」


友達A「オンラインカジノか!!いくらくらい当たったんだ?」


タナカ「今20万は勝ったと思うけど。」


友達A「すげーな、お前!!」


タナカ「まぁな。お前もやれよ、オンラインカジノ!!お前が登録すれば、紹介料もらえんだよなー。」


友達A「俺はいいって。じゃあな。」


(そこで友達Aは電話を切った。)


友達A「富男!!あいつ今さっき20万以上勝ったって言ってたぞ!!」


富男「まじかよー。」


友達A「まじまじ。お前もやってみるか?俺はやらねーけど。親父にバレるとうるせーから。」


富男「帰ってからちょっと調べてみるわ!!」


友達A「さっきのやつが登録するときにこの紹介者IDを入れてくれって言ってたから、サイトのURLと一緒にLINEで送っとくわ。」


富男「おぅ、サンキュ。あとで見てみるよ。」


(富男は夜11時過ぎに友達と別れて、家に向かった。)



[第2話ーオンラインカジノ初体験ー]



帰宅してから、僕はさっそく友達から紹介されたオンラインカジノにアクセスした。


富男「おうこれか。このサイトにアクセスして。。で、新規登録をクリック!!」


富男「ここに俺の名前を入れて、ここにタカシの同僚のID入れて、で、ユーザー名か。。tomiokawakami777っと。よし!!」


富男「あとは、住所が岡山県で、電話番号とメールアドレスを入れて、はい完了!」


富男「簡単だな、これは。じゃあ、今日はタカシが飯おごってくれたから、その分浮いたということで3000円くらい入れてみるか!!」


僕は登録をした後すぐに、3000円を入金することにした。


富男「とりあえず、タカシの同僚がスロットで勝ったって言ってたから、それやってみるか。じゃあ、とりあえずこのスロットでっと。」


そして、1時間くらいかけて3000円をゆっくりと使い切り、その日はそこでプレイをやめた。


-----------次の日の夜


僕はあの居酒屋でのタカシの同僚の田中の絶叫する声が忘れられず、もう一度オンラインカジノにログインして、3000円を入金した。


今度はライブカジノを見てみると、昔、大学生の時にタカシらと行ったラスベガスのバカラを思い出したので、そのページを見てみると、本物さながらの美女たちがカードをめくっている。


富男「なんだよこれ!!こんなのが日本でできたのか!!すげーな、おい!!!!!」


僕は、興奮してその次の日は一睡もせずに会社に出勤することになってしまった。


その日以来、同僚との付き合いが減っていき、帰宅後は朝までオンラインカジノに没頭する毎日が数週間続いていた。


その頃はまだ少額で、勝ったり負けたりを続けていたのだが、数週間ほどがたったある日、恐ろしいことが起こる。


バカラやブラックジャックの休憩がてらに何気なく回していたスロットゲームで、画面がコインで覆われた。


そして、金色の文字で「ジャックポット1億円当選!!」という文字が書いている。


富男「はぁ?何だ?ジャックポット?」


スロットサイト「お客様は銀行口座が未登録ですので、ご記入ください。その後、お客様の口座にジャックポットが振り込まれます。お手数ですが宜しくお願い致します。」


富男「今から登録しようか!!!!このページに行って、億万銀行の金持支店、1030っと。よし完了!!」


スロットサイト「ご登録ありがとうございます。ジャックポットは1週間ほどで振り込まれます。」


富男「よっしゃー!!マジでオンラインカジノ初めてよかったわ!!」


(富男は1億円が振り込まれるまでの1週間は毎日外食で、夜通しオンラインカジノで貯金の100万円はすっかり使い切ってしまった。)


ー>

[第3話ー初恋の人への連絡先ー]



富男は、数年前に入社した当初に会社の先輩社員の教育指導係に恋心を抱いていた。


しかし、1年間は新入社員ということで覚えることも多くその思いを伝えられずにいた。


そして、入社2年目に何とか自分の思いを伝える決心を固めたのだ。


富男は高校まで男子校におり、大学も理系ということもあり、ほとんど女の人と友達になった経験すらなかった。


そんな富男にとってその先輩社員は、山本エミリという名前で、他の社員から見ても飛びぬけて魅力的な大人の女性だ。


入社2年目のある冬、富男は会社の忘年会の席でエミリに話しかける決心をした。


忘年会の席で上司や同期の社員がいい感じで酔ってきたのを見計らって、富男はエミリの席に行き、話しかけた。


富男「先輩、横いいですか?」


エミリ「いいわよ。あなたは、去年の新入社員研修の子ね。名前は・・・」


富男「川上富男です。その節はお世話になりました。」


エミリ「いえいえ。もう2年目になるのね。早いわね。富男くん、元気にやってる?」


富男「はい。ぜんぜん元気ですよ。最近エミリさんに会えないのが寂しいですけど・・・」


エミリ「もー何よそれ!!」


富男「すいません。ちょっと酔ってるのかも知れないですね。。。」


エミリ「ううん。そうやって言ってくれる子はあまりいないからうれしいわ。ありがとう。」


富男「そうだったんですね。みんな見る目がないんですよ。」


エミリ「もー、そんなに言われちゃうと富男くんのこと気になっちゃうからやめてよー。」


富男「あの、先輩。」


エミリ「どうしたの?」


富男「もしよかったら、電話番号を教えてください。何か仕事でわからないことがあった時に連絡させてください。」


エミリ「わかったわ。じゃあ、何かあったらここに連絡して!」


富男「あっ、ありがとうございます!!」


(このようにして、何とか富男は憧れの先輩のエミリの連絡先をゲットしたのだった。)



[第4話ー電話での相談ー]



その次の週、富男はエミリさんに、会社の営業での悩みを聞いてもらうために連絡をした。


富男「あっ先輩、今お時間大丈夫ですか?」


エミリ「いいわよ。どうしたの?」


富男「仕事のことで少し相談に乗ってほしくて・・・」


エミリ「今、営業の部署で働いてるんでしょ?どうしたの?」


富男「営業成績があまり良くなくて上司の佐々木さんに対策を考えるように言われちゃって、どうしたらいいか分からないんです。」


エミリ「そうなのね。実は、私も入社したてのころは営業に苦労したのよ。まぁ、最終的には成績トップを取って社内で表彰してもらったんだけどね!ごめんね、自慢みたいになっちゃったけど。」


富男「すごいですね!!先輩はどのようにして成果を上げられたんですか?」


エミリ「そうね。まず心掛けたことは、商品を売ろうとあまりやり過ぎずに、お客様と友達のような関係を作ることを心掛けたわ。そうすることでよりお客様の悩みや不安を教えていただけるでしょ?」


富男「はい。」


エミリ「そのような関係性を気づいてから、うちの商品でその悩みや不安をどう解決できるものをご紹介することでWIN-WINの関係を築いていったかな。」


富男「そうなんですね。僕にできるかな。。。」


エミリ「できるわよ!!元気出しなさいよ。最初は誰でも苦戦するものだから、今の私のやり方を参考に頑張ってみなさい。他にもいい方法があれば、また教えるからね。頑張ってね。」


富男「先輩。ありがとうございます。」


エミリ「あと・・・」


富男「あと何ですか?」


エミリ「あと、電話で話するときは、エミリって呼んでいいよ。。。」


富男「あっ、はい。ありがとうございます。夜遅くに電話しちゃってすいませんでした。エミリさん。。。」


エミリ「気にしないで、富男くん!頑張ってね。応援してるから!!ファイト!!」


富男はエミリに電話相談をして会社での営業の仕事についてのアドバイスをもらい、社内での信頼を獲得していく。



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