「長い人生で1年間の寄り道なんて大したことない。」父親の一言で浪人を決意し、偏差値30上げて早稲田大に受かった話。

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著者: Takumi Horikoshi
「3年で追いつくからへーき、へーき。」

しかしもう、理系科目は手遅れだった。
また「過去より今を生きたい」と意味のわからないことを言い、日本史世界史を捨てて政治経済のみ勉強し始める。

あっという間に底辺私立文系生が出来上がる。

高校2年はクラスビリだった。
特進クラスから無事除名される。




そして3年の4月




一応受験生だしと、近くの有名予備校に通い始める。



しかし、根本は変わらない。



ラウンジでお菓子食べながら雑談する日々。


いつしか、他の塾生に敬遠され始める。



「あの金髪集団って都立U?」


「ラウンジにいるU高校の集団うるせえよ」



2ch(当時はしたらば掲示板?)に晒される。



そして次第に勢力を増すU高生。




予備校を支配する。






そして気づいたらセンター試験。


「(リスニングわかんねぇ…)」

「(小説のタマムシってなんやねん…)」





見事完敗。







一般入試。



「(え、今年難化じゃね…)」

「(ロトシックスや‼︎)」






全落ち。



変なプライドが邪魔し、滑り止めは一切受けなかった故、こうして行き先がなくなってしまう。






2次会を抜け、アメ横を超えると、いつも登下校で通い慣れた上野公園に到着した。



これからどうしよう。


ホームレスが蔓延る公園の中心で1時間考えた。

寒い。帰ろう。

足取りが重い中、家に着く。



母親が
「あんたこれからどうするの?」


親戚から
「卒業おめでとう㊗️
春から大学生かな?
大学もがんばってね!🌸」
とメールが届く。


頭に血が上り、目眩がする。

部屋に入り、ピカピカの英単語ターゲット1900を眺める。

「succeed:成功する」

そういえば最近父親に会ってないな…。


すると帰宅した父親が部屋に入ってきた。


そして次の父親からの一言で大きく人生が変わった。


「若いんだから、長い人生で一年くらい寄り道したって大したことない。
後悔だけはしてはいけない。
浪人したって良いじゃないか。」

「なーに、お金のことは心配するな。」

このときよく分からない感情になったのを覚えている。

そして父親は改めて偉大だと思った。

こうして浪人という選択をする背中を押してくれた。

結局私は1年間の予備校代68万は実費で払い、
1年間勉強し偏差値を25上げて、志望していた早稲田に合格した。

高3 河合塾全国模試  総合偏差値 42.8
浪人 河合塾全国模試  総合偏差値68.7

政経に関しては偏差値40台から80を超えた。

巷で有名なビリギャルに届かないが、まぎれもない逆転劇。

毎日予備校に通っていたが
死ぬほど勉強したがでいうと
そうでもない。

予備校内で友達を作り、楽しい1年を過ごしていた。

浪人するに辺り勉強法を変えた。
勉強法は後日書きたいと思う。

「長い人生で1年間の寄り道なんて大したことない。」

この一言から、何かあっても大丈夫。人生に正当法なんてない。寄り道したって、道を外れたって成るように成るさと思うようになった。

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