夢を叶えるために一番大切なこと
ひたすらグラウンドを眺めながら、僕は¨あること¨を考えていた。
考えているうちに次第に日が沈みだす・・
練習を終えた人が一人、また一人と帰っていく。
そんな中、僕は毎日真っ暗になるまで¨そこ¨にいた。
ある時はグラウンドを歩きながら
ある時は何時間もひたすらベンチに座りながら・・
歩いている時も、座っている時も
考えている事はいつも同じだった。
「これから、自分は一体どうやって生きていけばいいんだろう・・」
考えても考えても答えの出ない中
グラウンドを僕はずっと眺めていた。
悲しさ・・というよりは¨惨めさ¨の感情の方が強かった。
大好きなグラウンドを眺めながら
理由もなく涙がポロポロと止まらなくなることもあった。
考えれば考えるほど、辛くなった。
考え続けるうちに、僕の心はいつしか折れていた。
何度か心が折れそうになったことはこれまでにもあったが
今回ばかりは本当に、
本当に、心が真っ二つに折れていた・・
陸上競技の走り幅跳びをしてきた。
全国で2位の記録を出したこともあった。
横浜市の大会記録も持っていた。
そんな成績を買われ、
大学には何の不自由なく推薦で進学できた。
将来はオリンピック選手として日の丸を背負って世界で活躍
家族や友人にもそんな自分を見てほしい!
引退した後はプロ選手を育成するトレーナーになりたい。
勤め先は森永製菓やミズノといった大手メーカーかな。
つい数か月前までは、
そんな夢と希望に満ち溢れた毎日を送っていたはずなのに・・・
数週間前、練習中に、不慮の大ケガをした。
そこで僕は¨当時の夢¨の全てを失った。。
スポーツ推薦で進学した者は
結果が残せないとコーチ陣に判断された瞬間から居場所がなくなる。
冷たい当たり、朝から晩まで雑用ばかりの毎日、
「早く辞めないの?」
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