大切な事を教えてくれた愛犬の病気

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著者: ひごちゃん

我が家には可愛いチワワが2匹いる。


名前は「あずき」と「だいず」


最初に我が家に来た「あずき」は、チョコタンで茶色の毛で身体も小さかったので、

妻の「小さい豆」という言葉から「小豆(あずき)」と命名。


3ヶ月後、我が家に新たな家族「だいず」が来た。

フォーンで薄い金色の毛で、豆シリーズということで「大豆(だいず)」と命名。


「あずき」は2011年4月5日生まれ。

生後2ヶ月程で我が家に来た。

最初はドックフードも硬いまま食べれず、朝起きていつもポットのお湯で

柔らかくしてあげていたことが懐かしい。


「だいず」は2011年7月5日生まれ。

「だいず」も生後2ヶ月程で我が家に来た。

実は「だいず」が来ることは妻にずっと内緒にしていて、妻が仕事から帰ってきたときに

「だいず」と初対面した時のビックリした顔は今でも忘れられない。

(目玉が飛び出しそうなぐらいビックリしてました)


「だいず」は市販のドックフードが合わなかった時期があり、ご飯を食べては下痢をするため、

獣医さんから処方されたドックフードを3年間ぐらい食べていた。


それ以外は「あずき」も「だいず」も大きなケガが病気をすることなく、

元気に育ってきたある日の出来事…。



我が家に激震が走る、忘れもしない出来事…。




【2017年8月24日(木)】

その日は普通に仕事をし、前の仕事現場で一緒だった人と飲みに行く約束をしていたので新宿で飲んでいた。

いつもは23時頃まで飲むのだが、その日は珍しく21時頃にお開きになり、帰ることを妻にLINEで連絡した。

妻はいつもはLINEで色々なことを連絡してくれるのだが、その日は何故か「携帯を見て」とメッセージが入っていた。


ん?

何故に携帯?


と思いつつ、携帯メールを見て絶句してしまった…。


「あずき」が突然、痙攣をおこして入院したことがメールで綴られていた…。

手足がピーンと伸びた状態になり、アウゥゥゥと鳴いて、ぐったりした状態になったと…。


妻がすぐに獣医さんの所へ連れて行ってくれて、点滴とステロイド投入。

足の反発が無く、麻痺している状態だったため、様子を見るため入院することになったとのこと…。

原因を突き止めるため、後日、頭と脊髄のMRIを取ることになりそうと言われたと…。


いてもたってもいられなくなり、妻に電話。

「あずき」の痙攣は夕方に発生したようで、獣医さんのところで診てもらえた安心感からから、

少し落ち着いていたが、とても寂しそうな声だった。


自宅に帰り着いて、「ツラかったね…。連れて行ってくれて本当にありがとう」と伝えると、

妻は緊張の糸が切れたのか、涙が溢れてしまい、私も一緒に泣いた…。


その日は「あずき」のことが心配で、あまり寝付けなかった…。



【2017年8月25日(金)】

この日も仕事だったので、「あずき」のことがとても心配だったがいつも通りに出勤した。


午後に妻からLINEが入ってきて、獣医さんから

 「立てるようにもなって、ご飯も食べれるようになって、ずいぶん回復してきた」

との連絡があり、少しホッとした。

2、3日入院が必要だが、たぶん「脊髄硬直」だろうとの診断で、腫瘍や椎間板ヘルニア、水頭症等の

病気ではないだろうとのことだった。


回復傾向との連絡で、この時は妻も私も少ししたら「あずき」が無事に帰ってくるだろうと思っていた…。

後日、まさかの出来事が起こるとも思わず…。



【2017年8月26日(土)】

この日は妻は仕事だったが、私は休みだったため、午後に獣医さんに「あずき」の状況を聞くため電話した。


回復傾向だが、右半身に力が入りにくいみたいで、「脊髄硬直」は安静にしながら薬を処方していく治療となるとのこと。

自宅療養できるとの判断で、明日16時ごろに退院できるとのことだったので、妻にも連絡した。

妻も嬉しそうで、いよいよ明日、「あずき」に会えると、とても喜んでいた。



【2017年8月27日(日)】

この日も妻は仕事だったが、「あずき」が帰ってくることもあり、嬉しそうでどこか安心した感じで

出勤するのを見送った。


私は「あずき」のお迎えの時間まで、家事や自社の業務をしながら過ごしていた…。


15時を過ぎた頃、いつも鳴ることは少ない携帯に電話がかかってきた…。

電話の主を見ると、獣医さんから…。


お迎えの時間まで1時間もあるのになぜ電話が…。

嫌な予感がする…。


恐る恐る電話に出ると、獣医さんから衝撃の一言が…。

 「先程、また痙攣を起こしてぐったりしているので、もう少し入院させたほうが良いと思います」


妻と私の希望を打ち砕く出来事…。


獣医さんから

 「今後の処置をどうしていくか話したいので16時に一旦、来てください」とのこと。


16時になり、獣医さんのところへ行き、状況と今後の話をした。

獣医さん自身、回復傾向であったため、ビックリしていたのと、どこか悔しそうな感じが滲み出ていた。


「あずき」の状況は

 ・血液検査の値は正常であるため、内臓系の疾患ではないと思う。

 ・今日の症状からみて脳、もしくは首あたりに原因があるのでは?

 ・現時点だとMRIを撮らないと原因が分からないため、早期に受診したほうが良い。

  (全身麻酔になるため状態が良くないと撮れないかも)

とのことだった。


痙攣の原因が「別の犬の鳴き声」の可能性もあるため、「あずき」は別室に移されて

ぐったり横たわり点滴を受けていた…。


ぐったり横たわり点滴を受けている、その小さな背中を見て涙が止まらなかった…。


獣医さんからはできるだけ早くMRIを撮ったほうが良いとのことだったため、

8月29日(火)の11時に大きな動物病院でMRIを撮ってもらうことになった。


妻は1日仕事だったため、電話で話すことができなかったため、LINEでメッセージを送った。

何をどう伝えれば良いか、頭の中は整理できていなかったが「あずき」の状態とMRIを撮る日程を伝えた。


その日の夜になって、「だいず」を散歩している時に、仕事帰りの妻から電話。

妻の労いと「ありがとう」の言葉で散歩中にも関わらず、また涙が溢れてきた…。


なんでもっと早く症状に気づいてあげられなかったのか…。


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