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13/6/17

12歳のときにインターネットとロリポップに出会った話、そしていまのぼくとペパボの話

Image by Olia Gozha

「もうテレビを見てはいけません。」

父はぼくと1つ下の弟に無慈悲に告げた。
だが理由は明確だった・・・「世界まる見え」が終わったらテレビを消しなさいと何度も告げられていたのに、「世界まる見え」が終わった後の、なんとなくオトナな雰囲気のティーヴィープログラムに僕らは抗えなかったのだ。

ぼくは絶望した。
だってここは青森県南部の、人口1万人前後の小さな町。
小学校のクラスメイトの話題なんてほとんどがテレビのことであった。

そこから後のことはよく覚えていない。
まあ、テレビがあろうがなかろうが、そもそもぼくは学校にうまくなじめていなかったのだ。

トラウマが蘇ってきた。

記憶にはないのだが、ぼくは登園拒否になり一度保育園を辞めているらしい。
この話をした時に、ある人は「それは親が悪い」と一蹴したが、当時両親が離婚し、どうしても保育園に預けなければならなくなり、1年フライングで入園したという状況も加味して欲しい(確かにその人にはこれは伝えてなかった気もする
自分は3歳で周りは4歳ぐらいだろうか?
1.3倍か。22歳の人が28~29歳の人に囲まれているのと同じですよ!?!?!?!?

落ち着こう。そして話を戻そう。
本に没頭する毎日だった。

小さい頃から活字に執着があったらしく、道に文字の書いてあるものが落ちていればしゃがみこんで読み出したのよ、と母から聞いた。

読めるものは何でも読んだ。
祖母の本棚、父の本棚、図書館、塾に置いてあった指導者向けの教材。

学校の授業は退屈だった。ぼくは公文式で授業の過程より遥かに先の部分を学んでいたのだ。

そんな中、ある日新し物好きの父がパソコンショップに連れて行ってくれた。
初めて見るPC達に、ゲームすらやっていなかったぼくはメロメロになり狂ったようにデフォルトのアクセサリのゲームを店にいる間中ずーっとやっていた。

しかし、買う気配はなかなかしてこなかった。
当時のmacだ、安いものではなかっただろう。

次第にPCのことなど忘れ、本にどっぷり漬かる日々が戻ってきたある日。

なんの前触れもなくPower Macintosh(多分)はウチにやってきた。

「お父さん、週末家空けるからさ。その間ヒマでしょ。」

父は事も無げに言い放った。

「お父さん、かっこいい!!」

12歳か少し前ぐらいのことだっただろうか。
いっぱしにも思春期を迎え、とりあえず保護者には反抗しておこうというスタンスだったぼくが、久しぶりに父に抱いたポジティブな感情であった。





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