23歳で童貞コミュ障だった僕がナンパで彼女を作って非モテスパイラルから脱出した話【人生はあなた次第】

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次話: 仕事を辞めた後の一人旅で価値観変わった話

そして、彼女とはその日以来会っていない。

21歳にして人生で初めての失恋に大ショックを受ける僕。

ようやく念願の彼女ができたと思ったらこれか・・・

僕は数か月立ち直れなかった。

彼女と偶然会わないかと期待して、家の前を自転車で何度も通り過ぎた。

メールを何十回も見直して悲しみに暮れた。

今、振り返ればこのときは、完全に「非モテコミット」と言われる病に掛かっていた。

僕の大学生活はその後、何も起こることなくあっけなく終わる。

そして、就職が嫌過ぎた僕は逃げるように大学院に進学する。

隣の部屋のあえぎ声その1

僕は2009年の当時、学校のすぐ近くにある4階建てのマンションの4階に住んでいた。

家賃は水道代と共益費込みで3万円と激安だったが、築30年ほどのマンションで壁が非常に薄く、隣同士の生活音はお互い筒抜けだった。

いつも通り学校の授業が終わって、パソコンでネットサーフィンをニヤニヤしながら楽しんでいた。

すると、

横の部屋から何やら女性の悲鳴のような声が聞こえてくるではないか。

なお、僕は結局、学生時代にこの隣の人間の顔を見たことは一度も無かった。

ただ、壁が薄いので話し声がかすかに聞こえてくるのだが、その声から推定すると20歳前後ぐらいの若い男が住んでいるようだった(ちなみに、その反対側の住戸には後で出てくる40代ぐらいのおっさん)。

この音は・・・・・まさか・・?

僕は部屋に置いてあるテレビの電源を消し、物音を立ててバレないよう、静かに壁に耳を当てた。

心臓が爆発しそうなほどドキドキしたのを覚えている。

すると、

やはり女性のあえぎ声だ・・

しかも、これはテレビから流れてる音じゃないと感覚的にわかった。

しかも、

ミシミシとベッドが等間隔で軋む音が聞こえてくる。

あ、これ完全に間違いないわ。

これが本物のセ〇クスというやつか・・・

世の中の若者はやっぱり当たり前のように楽しんでいるのだ。

そして、その後も、女の子を連れ込んでくる度にあえぎ声が聞こえてきたが、僕もその都度、壁に耳を当ててドキドキした。

授業以外は殆ど常に家にいたので、彼のセッ〇ス記録はすべてカレンダーに書けてしまうぐらい把握できていたと思う。

隣の部屋のあえぎ声その2

若者(と思われる)が住んでいる反対側の住戸には、ブルーワーカーっぽい40代ぐらいのおっさんが住んでいた。

ちなみにこのブルーワーカーのおっさんのいびきのデカさは半端じゃなかった。

そして、朝の洗面所での音もうるさい(喉をガーガー言わせて、タンを吐いていたのだろう)。

僕はこれを毎朝6時過ぎに聞かされ、強制的に起こされる学生生活を過ごした。

ただ、僕はこのおっさんに敵対心など持っていなかったし、むしろ勝手に仲間意識を思っていた。

なぜなら、どんな人間なのか見てやろうと、おっさんの部屋の玄関ドアが閉まる音がした際に、自分の玄関ドアの覗き穴から廊下を通り過ぎるところを確認すると、ロン毛で茶髪の小汚いおっさんだったからだ。

「正直、こいつなら金も無さそうだし、女もいないやろうな。」

そう親近感を持って安心していた。

おっさんよ、俺らは仲間だよな・・と。

が、しかしある日の夜、

おっさんの部屋から女のあえぎ声が聞こえるではないか

いや、まさか。

きっと、AVでも見ているのだろう。

最初はそう思った。

おっさんと僕の部屋の間の壁側には本棚やテレビを置いていたので、壁に耳を当てて確認することはできなかった。

その後、あえぎ声が止み、しばらく経つとおっさんの家と思われるドアの閉まる音がした。

逃すまいと急いで玄関まで走り、覗き穴から廊下を確認した。

すると、

・・・女と一緒だった。

AVの音ではなかったのだ。

もう、何なの?

いや、しかし単にデリヘルを呼んだだけの可能性もある。

単にデリヘル嬢をアパートの入口まで見送りに行っただけかもしれない。

そう思った。

しかし、後日また同じ女を連れていたのだ。

玄関ドアの覗き穴から確認する限りでは、女性の年齢は30代後半ぐらいか?

横顔しか見ることができなかったがおっさんよりはいくらか若く見え、それなりに小綺麗にしている女性だった。

つまり、このおっさんにもいっちょまえに彼女がいたのだ。

童貞の僕は両隣りの部屋からセッ〇スのあえぎ声を浴びせられ続けたのだ。

家賃3万円という激安物件を借りた代償は大きかった。

限界突破。一人暮らしの部屋で震えて泣く。

ここまで読んでもらえたら理由がわかるだろう。

両隣セ〇クス事件からしばらく経った頃だったと思う。

ある夜、僕はあまりの辛さからか、突然発作のように体がビクビク震えだし、涙がちびるように泣いた。

あんな突然体が震えだした経験は人生であの日、一度きりだ。

世の中には就職活動を失敗して、自殺してしまう大学生もいると言う。

今、思うと当時は、それに近いぐらい追い込まれた精神状態だったのかもしれない。

僕は親や神様を恨んだ。

なんで僕だけがこんなツラい羽目に合わないといけないのか・・

僕が中学に入学したときに父親から言われたことをふと思い出した。

父「おい、これから楽しい時期だな。人生で一度キリの青春よ。」



・・・いやいや、どこがおもろいねん。

あんたはスポーツもできて気も強いリア充だからそうだっただけやん。

僕は青春時代ずっと辛いことばかりやし、今後も不安しかない。

ある決断

当時、僕には何もやりたいことが無かった。

こんな情けない僕がこれから就職活動をして、しかも会社で働く?

そんな自分の姿がみじんも想像できなかった。

けど、僕はいずれ一人で食って生きていかないといけないんだ。

どんなに嫌でも絶対に就職は避けられない、、、

僕は仕方なしに公務員になるべく試験勉強を始めた。

それでも、彼女が欲しくて仕方がない。

そして、僕はある決断をすることになる。

壊れた僕は暴挙に出る。

先に少しマニアックな話をすると、インターネットの巨大匿名掲示板2ちゃんねる(現5チャンネル)にはジャンル(例えばスポーツ、グルメ、ニュースなど)毎に「〇〇板」というような形でカテゴリ分けがされている。

その板の一つに「モテたい男板」というカテゴリがあり、それを偶然に発見した僕は試しに覗いてみることにしたのだ。

すると、その中に「関西ナンパ仲間募集スレ」という名前のスレッドがあるのを発見したのだ。

要は一人ではナンパするモチベーションを保てない人間同士がネット上で連絡を取り合って、一緒にやるための募集スレッドだ。

・・・もうこれしかない。

僕はヤフーのメールアドレスと、年齢、ナンパ経験など諸情報を記載し、少し迷ったが書き込みボタンを押した。

宝くじに当たって一発逆転みたいな思考だ。

今までが禄でもない人生だったので、生半可なことではもう普通の人間には追い付けない。

そう考えたのだ。

今から考えると、思い切り過ぎだと思う。
だって、普通ナンパって聞くと遊び慣れたチャラいモテ男がやるイメージしか無い。

精神的に相当弱っていて、正常な思考ができていなかったのだろう。

・・・

少し経つとメールが来た。

同じく大阪に住んでいる21歳の大学生からの連絡だった。

そして、数日後のお昼間に大阪の天王寺駅前で待ち合わせすることとなった。

やってきた相手はギャル男だった

僕は彼の姿を見て怯んだ。

やっぱりナンパの世界なんて僕なんかに向いているはずなかった・・と凄く恥ずかしい気持ちになった。

僕は髪の毛も服装も適当。

今から考えるとナンパなんてする格好じゃなかった。

しかし、本人が言っていたのを覚えているが、「見た目は着飾っているけど、中身がイケてなくて童貞」とのことだった。

僕なんて大学院生にもなって童貞やで(フヒィ

そんな感じでフォローした記憶がある。

僕はこれからナンパで人生を変える・・可愛い彼女を作って一発逆転してやる。

そんな意気込みで早速、2人でナンパを始めることにした。

しかし、女の子とまともに会話する機会すらない僕が街中の女の子に声を掛けるなんて到底できなかった。

自分の劣等感(会話能力の低さ、経験の無さ)から、声を掛けようと目当ての女の子の後を追いかけるも、心臓が飛び出そうなぐらいドキドキして何度挑戦しても声を掛けることはできなかった。

自分の中の何かが強力なブレーキを掛けてくる。

そして、それは相手の男の子も同様だった。

2人で延々と街中を歩き続けて、気が付けば数時間経っていた。

そして、また今度頑張ろうと言ってその日はお別れ。

その後も、その男の子とは何度も会ったものの、お互い毎度、声すら掛けられずに同じように解散を繰り返した。

そのうち、彼とは連絡を取ることも無くなっていった。

しかし、その後、僕はあきらめずに一人で頻繁に街に出向いた。

それでも、誰にも声を掛けられず、駅の柱でじっとしている日々。

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