節電虫の誕生  4.5.2 電気の元 発電方法

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ご存じのように電気を作るためには発電用の燃料が必要です。新エネルギーとしての太陽光発電や風力発電は燃料を直接必要としませんが、従来の方法での発電には石炭、石油、ガス、原子力、水力、地熱などが実用的に使用されています。

前述の先進主要7カ国といわれる国々(アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、日本)を含む世界の2017年度における年間総発電量データは以下のサイトに掲載されています。

https://sustainablejapan.jp/2020/04/03/world-electricity-production/14138 

これら7カ国の2000年度年間総発電量の合計は75,908億kWhです。この膨大な電力量を生み出すために使用されている発電用燃料とその使用割合を先進主要7カ国全体、日本、カナダで見ると、(このデータは1994年分)

 発電用燃料     先進主要7カ国全体     日 本      カナダ

      石炭        37.9%      16.9%    16.0%     

      原子力       24.0%      28.2%    19.5%

      水力・地熱     15.4%       7.0%    59.2%

      ガス        12.2%      19.7%     2.8%

      石油         8.7%      26.8%     1.7%

日本の場合は化石燃料が43.7%(石炭16.9%、石油26.8%)、原子力が28.2%となっています。そしてガスが19.7%。水力・地熱が7.0%の割合です。

総じて日本の発電パターンは先進主要7カ国の平均値に近似して、バランスがとれていると言えますが、他の6カ国では50%以上の発電を一つの資源に頼っているのが現状です。例えば、アメリカは総発電量の52.5%が石炭によるもの、ドイツは56.7%を石炭で、イギリスも50.5%を石炭で、イタリアは50.9%を石油でそれぞれまかなっています。

特異なのがカナダとフランスで、カナダは59.2%を水力・地熱発電しており、フランスは実に76.2%を原子力発電に依存しています。それぞれの国情、考え方により発電パターンは異なるにしても、できれば日本もカナダ型に近づきたいものですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

写真データ、写真資料は以下のサイトを参照下さい。

https://www.facebook.com/ElectricitySavingNo.1

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