#4【不登校が僕の人生を変えた話】~勝負の3ヶ月。偏差値30からの大逆転。~

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こういう色んな人たちの優しさが、当時の僕には大きな支えになっていました。

一人じゃない。不登校の僕をみんなが応援してくれているのです。

彼らのためにも何としても合格したいと思い、より勉強に力が入ったのです。


いよいよ本番!!

丸坊主にした真夏、

中学一年生のドリルから始め、勉強に没頭した秋、

時が過ぎ12月。季節は冬へと変わりました。


髪の毛もすっかり伸びてしまいました。

鏡を見て、「二度と坊主にはしない」と思いました。


試験本番がやってきたのです。

行きの電車で「合格したらこの通学路なのか」と考えながら単語帳を見ていました。


不思議なことに僕は自信しかありませんでした。

落ちるという未来の想像ができません。


ちなみに落ちた場合は、高校の再受験にシフトチェンジし、

一個下の子たちと一緒に2月に高校受験を受ける予定でした。


そんな状況であるのに、僕にあるのは自信のみ。心配はありませんでした。

それだけ努力してきたからです。


合格発表は試験後すぐにあり、合格の場合そのまま手続きがあるといわれ

両親も朝から高校の近くでスタンバイしておりました。

僕よりも緊張していたと思います。(笑)


通されたのはとある教室。

広い教室に僕一人だけが座ります。


一年前の僕は、この姿が想像できたでしょうか。

強豪校でバスケで活躍している未来を考えていました。

現実は、なんと不登校になり都立高校の編入試験を受けようとしています。


人生何が起きるか本当にわかりません。

でもこの決断が必ず正しかったと僕は証明したかったのです。


「始め!」

「やめ!」

試験の手応えはありませんでした。

でもこれまでやり切ってきた結果です。後は自分を信じるのみ。


その後僕は面接会場に向かい、面接を行いました

「なぜ転校するのか」「前の学校で何があったか」「どんな人柄か」

色んなことを聞かれました。

短い時間でしたが、少しでも僕の事を知ってもらうよう必死に話しました。


そして再度試験を受けた会場に戻り、

「採点をしていますので、少々お待ちください。」

と言われ、教室で待機していました。


少々お待ちください?何分経ったのでしょうか。

この時間があまりにも長く感じました。

校庭からは部活中の生徒の声が聞こえます。

試験が終わった僕はやることが無く、ただただ部屋をうろうろしたり、

校庭を眺めていました。


1時間程度でしょうか、、、

それほどの時間がたち、扉が開きました。

「合否を一階のロビーに掲載しておりますので、ご確認ください。」

「え?」

「合格の場合は、掲示板に受験番号が記載されております。その場合は手続きがありますので、受付へお越しください。そうでない場合は受験番号が記載されておりません。そのままお帰り頂いて大丈夫です。」


僕は荷物を持ち、1階へと降りていきます。

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