#5【不登校が僕の人生を変えた話】~転校、そして新たな挑戦~

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僕は新たな高校の制服を買い、教材を買い、

冬なのに新学期の気分です。


1月の三学期からの転校生は珍しく、

また僕の転校の話はバスケットボール部経由ですでに噂になっていました。


ドラマで見たことある、「転校生の紹介です。」

こちら側に立てる経験、、、大変貴重な経験です。


そして僕はバスケットボールに入部し、

またバスケットボールを始めることができました。


同期のチームメイトは20人越えていましたが、

本当に仲の良いチームでした。

転校生の僕をすぐに受け入れてくれ、あっという間に仲良くなることができました。


彼らとは高校を卒業してもう7年以上経ちますが、

今でも集まってお酒を飲んだり体育館を借りてみんなでバスケットボールをするくらい仲良しです。

中には結婚した人もいます。時が経つのは早いものです。。。


そんなこんなで、転校後は周りに本当に恵まれ楽しい高校生活を送ることができました。

バスケットボールも、2年時になると自分たちの代となり

念願の試合出場も果たすことができました。


しかし、中学時代に痛めた肩を二年生の冬に再度脱臼してしまい、

最後のほうはガチガチにテーピングしてましたが、ほぼ試合に出ることはできませんでした。


「僕は、試合に活躍する選手へと育ち、前にいた高校と公式戦で戦うことに、、、結果は、見事勝利!そして僕らは全国大会に出場するのでした!!」

とかだったらドラマみたいで、めちゃくちゃかっこよかったのですが、、、人生さすがにそこまでうまくいきませんね。


僕らは、最終東京都ベスト16で終わってしまい、全国大会を逃しました。

前にいた高校も同期たちは東京都ベスト8で同じく全国大会を逃します。

あの練習を乗り越えた同期たちは、すごいです。そして決して僕と仲が悪くなることはなく試合会場が同じになったら、普通に声をかけてくれました。なんて寛大なんでしょうか。


中学時代に「全国大会で優勝する!」という少年時代の僕の夢は儚く散ったわけですが、

一生ものの友人に出会い、楽しい高校生活を謳歌させてくれたこのバスケ部のチームメイトには感謝しかありません。


余談ですが、転校先では彼女もでき、まぁ~~楽しい高校生活を過ごしておりました。

そんな僕は気が付いたら、勉強の「べ」の字も忘れております。


バスケットボールに遊びに大忙しなのです。僕に勉強する暇はありません。

あんなに頑張ったはずなのに、気づいたらなんと

クラス40人中"39位"の成績に落ちていました。


同じ教室のビリから二番目の成績だった人を思い出して下さい。

そうです。相当あほです。

早慶なんて夢のまた夢。

僕は転校後、勉強を続けることをやめてしまったのです。


『俺、慶應に行くわ』


僕が不登校のころ、母は僕を気晴らしにオシャレな美容院に連れて行ってくれたことがあります。

そこは中目黒や代官山あたりにある美容院で、帰りは中目黒で母とランチをしました。

中目黒のおしゃれさに魅了された僕。

そんな僕に「慶應大学はこの近くにあるのよ」と母は言いました。

(正確には東横線で一本なだけで、そんな近くないですよね。)

当時の僕は慶応はテレビとかで聞く別世界の話。

でもなんとなく、その時「慶應ってかっけぇ」と思い始めました。


父は言いました。

「将来やりたいことがないなら早慶か東大にいけ。」

僕は特に将来の夢はありません。

早慶か東大に行けば、なにかやりたいことができた時に圧倒的に有利だというのです。

それは早慶東大という肩書だけでなく、優秀な人たちとの人脈であったり、

優秀な人たちと過ごす経験が財産になる。と。

父は関西出身で、東京の総合商社に大学卒業後就職しました。
世で成功してる人の多くが早慶や東大出身者であることを身に染みて知っていました。




引退した6月、僕は脱臼した右肩の手術が必要でした。

世間は受験真っただ中。


引退した悲しさからまだ勉強に切り替えができていない僕でしたが、

手術が終わった日の夜、病室のベットで色んなことを考えました。


そして、僕は病院から帰る途中のバス停で母に唐突にこういうのです。

「俺、慶應にいくわ。」

季節は7月が始まろうとしていました。

僕の新たな挑戦の始まりです。


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