Hi-STANDARDの音楽に魅せられた中学生が15年後ライブハウスのブッキングマネージャーになった話
高校生活も残りわずかだし、卒業見込みも出ないし、とりあえずバンドしかやる事がなかったのでライブハウスでバイトしてみたい!!ってテンションのみで履歴書もって町田のレンタカー屋さんの目の前のライブハウスに行きました。
したらそっこー受かったのでバイトさせて頂く事になりました。
受付やったり、BARカウンターに入ったり、照明をやったり、イベントを組んだり
はじめての事が多くてすごく刺激になりました。
朝から夜中まで、ライブハウスって夜だけ営業してるんじゃなくて、たくさんやる事があるんだなーと。つらいなーと。
そして高校を卒業しました。
"バンドマン"と"バンドやってる人"の違い
卒業後、高校生からやっているバンドも軌道にのりはじめ、
属にいう『いい対バン』『いいイベント』にたくさん誘って頂けるようになりました。
このころはブッキングライブで50〜80人くらい動員してましたからね!
今考えればそりゃ誘われますよね。笑
『いい対バン』『いいイベント』て若手バンドマン達はかなり重要な用語だと思うんです。
ブッキングライブって、名前も売れてないバンドが4〜6バンド集まってるライブハウス主催の毎日やってるイベントです。登竜門的な。
でもお客さんも呼びづらいし、お金もかかるし正直辛いんです。
でも
いつかあのイベントにでたい!
とか
あのバンドと対バンしたい!って思うんですよね!!
ブッキングの人が恐かったり、厳しかったり、間違いないアドバイスくれたり。
でもたまにライブハウスへの不信感が生まれたり。
終演後の清算でブッキングに1時間以上反論した事もあったな-...
そんな中で揉まれてバンドは成長して行くんです。
で!やっと『いいイベント』に出演出来ても、そこでまた試練が。
----打ち上げです----
ブッキングライブだと誰かが言わない限り、打ち上げないんです。
しかも打ち上げとかめんどくさいから終わったら帰りたいじゃないですか??
でもね、違うんです。
『いいイベント』に出ると違ったんです。
それまでは
"お酒の一気飲みは危ない!"
"痙攣しだしたらやばい"
違うんですね。バンドマンて。
そこで先輩バンドマンの方々や箱のスタッフさん
いろんな方と話しました。
【なんであんなに酒飲まなきゃ行けないんだよクソが!】
て俺も最初は思ってましたよ。
でもやっぱり違うんです、バンドマンって。
そーやってどんどんバンドマンになって行きました。
ターニングポイント
無事に二十歳を迎え、法的に何やっても良くなった頃、バンドが解散しました。
バンド歴4年くらいでした。
とりあえず音楽やりたかったしバンドがやりたかったので、いろんなDTMを勉強して自分でデモCDを作ってメンバーを探そうとしましたが全然見つかりませんでした。
PCに向かって家で泣きそうになっていると、一本の電話が。
今じゃとんでもなく売れている同い年のバンドマンからだった
(初期の代表作は『もしも』『人生出会い』等)
【知り合いのレコード会社の人が"面白い若い奴"探してるから会ってみない?】
面白い?若い奴??
全然良くわかんないけど、暇だし音楽のことが出来るならとすぐアポをとり、会いに行く事になった。
よくわからないのでいつも通りの、ダボダボの服に坊主にCAPと言う代表的なヤンキースタイルで都会へ向かった。
駅からしばらく歩き、怪しい倉庫街が広がり出した。
完全に怪しい。そして到着した先は小汚いがバカでかい倉庫だった。
ピンポーン
インターフォンを押し名前をいうと自動で扉が開いた。ボロボロなのに自動?なんなんだここ!
そして中に入るとそこにはすごい光景が広がってた!
レコード会社に就職
ぴっかぴかのでっかいフェラーリが飾ってあり、ぶち抜きの2階建てになっていて、真ん中には透明のエレベーター。めちゃくちゃでかいテレビに、マンガコーナー、BARスペースまである。そして奥の方からはREC中の音もする。
どうやら超VIPのレコーディングスタジオの用だ!
すると少し背の小さな関西弁のおっちゃんが出て来た!
この少しちっちゃな関西弁のおじさん。
この人が俺の人生で出会えて良かったNO.1のM本さんだ!本当にいろんな事を教えてくれた。たくさんの出会いをくれた人です。
とりあえず座れって言われたから座ると、何も言ってないのにコーヒーが出て来た。はじめてだこんな場所。
終始ビビってたのを覚えてる。
そこからM本さんといろんな話をして、
著者の神崎 彰久さんに人生相談を申込む
著者の神崎 彰久さんにメッセージを送る
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