偏差値30台から、4年浪人して獣医学科に入学した話 第17回
センター試験
センター試験はついに5回目になりました。
12月中旬までは、大量にあるセンター試験の過去問題を解いていました。共通1次試験の頃からの分まで合わせると結構な量になりました。
これで最後と思っていたので、問題は好きなように使いました。書き込む、切り抜く、バラバラにする。やりたい放題でした。
選択科目は、「倫理政経」「生物」。両方とも、大好きな科目です。
生物は子供の頃から大好きでした。
「せいぶつ」と読む前は、みんなきっと、「いきもの」と呼んでいたはずの漢字。
植物の分類はいまいち好きになれなかったけど、生き物に関する分野は本当に好きでした。
倫理政経も理屈っぽくて好きでした。
父が法学部なのも影響しているに違いないけど。。。。
出題傾向をチェックし、何年おきに出ているか?今年はどこが出そうか?
勉強しながら、そんなことを分析したりしていました。
それは、のちのち家庭教師や塾講師をする時に大いに役に立ったのだけど、センター試験は特異な問題が必ず1問から1.5問出ます。でも、ほとんどの問題はスタンダードな問題です。少しひねりが入る年もありますが、ひねっても2回転もひねらない。
結論は、
スタンダードは絶対に落とさない。
特異な問題は半分取る。
これだけで、絶対に平均点以上は出せるはずです。大問の中には小問が3~4問あります。小問3まで解ければ、間違いなく平均点以上行く計算です。
特異な問題は、2次試験で出せばいいこと。
センター試験は、そんなテストだと気づくのが非常に遅かったのです。わかりきっている人には本当にいまさらなことに違いないのですが、点を取ることにずる賢くなって気づきました。テストもつまり作戦勝ちなのではないか。。。?
勇気を持ってあえて手を出さない、あえて解かない。
それができなかったのです。
センター1ヶ月前
センター1ヶ月前は、
数学: 計算問題は頭の体操のため毎日。
時間を計ってセンターの問題を解く。
2次試験向きの問題を欠かさず。
英語: 英文法は頭の体操のため毎日。
長文問題は制限時間の6割で解く練習。
和訳・英訳は欠かさず。
国語: 漢字は頭の体操のため毎日。
長文問題は2日に1回。
理科: 問題を解き間違えたところを徹底的に覚える。
社会: 1問1答を中心に。
問題を解き間違えたところを徹底的に覚える。
こんなことをずっとやっていましたが、
数学は最終的に間違える問題、間違えやすい問題ばかりを集めた冊子が出来ていました。中身は、問題集や過去問、模擬試験の問題を切ったり貼ったりして出来上がっていました。もともとの問題集や冊子は。。。。原型をとどめていませんでした。
本の使い方としては間違っていると思います。
でも、最後にこれだけ!!のオリジナル問題集が出来上がりました。
本当にこれだけやればよくなっていました。
本番1ヶ月前、最後の最後になる全国模試がありました。これは明暗を分けると言われる模試です。絶対合格をかけている私は最後の模試は当然志望校全部1番を取るつもりでした。
最終の模試: 5教科偏差値63(今は、合格偏差値が64~66という恐ろしい状況ですが)
志望校内順位:1位
残るは体調だけ。
退院したばかりで、通院もあって、試験時間いっぱい問題を解き続ける体力はありませんでした。
スピード勝負でした。早く解き、次の時間の試験に備えて寝る。
周りの受験生にとっては本当にふざけた受験生でした。
あと1週間を迎えた頃、家族のあいだに言いようのない空気が漂っていました。
あえて口に出さないので余計緊張感が倍増しました。
やるしかない、やるしかない。
少ない枠をかけての合格通知争奪戦まで、あと1週間になりました。
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