永遠の夢の世界

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著者: 寺岡 恵実
夢を追う勇気さえあればすべての夢は叶えられる。
いつだって忘れないでほしい。すべて1匹のねずみから始まったということを…

どんなに嫌なことがあっても、どんなに辛いことがあっても、悩んでたって、何もかもすべて忘れられる。
考えただけでわくわくが止まらない。
1番大好きで、1番幸せな場所。
東京ディズニーリゾート。

いつもそばに

物心ついた時には身の回りにはディズニーだらけだった。
たくさんのミッキー、ミニーちゃん達に囲まれて、
テレビでは当たり前のようにいつもディズニーが流れてた。
当時DVDなんてなかったから、1回再生しては巻き戻してを何回も繰り返してた。
1つの物語のセリフまで覚えるくらい。
私の家ではそれが当たり前だった。
4歳の時、11コ年の離れた姉に聞かれた質問に
「修学旅行のおみやげ何がいい?」
「グーフィーのぬいぐるみがいい」
と即答し、その時風邪を引いて寝ていた私の枕元には、大きなグーフィーが座って起きるのを待ってた。
きっかけは分からないけど、その時から始まったグーフィー好き。
それと共にディズニーに行ってみたいと強く思うようになった。

夢が叶う場所

でも、初めてディズニーに行ったのは少し遅い12歳の時。
ディズニー旅行が決まってからは、毎日がドキドキとわくわくだった。
グーフィーに会えるかな?何乗ろうかな?何買おうかな?
考えるだけで楽しい。
その時からディズニーの魔法にかかってた。
ディズニーリゾートに近づくに連れてドキドキは増す。
シンデレラ城が見えた途端、電車の窓にぴったりくっついて、目を輝かせた。
舞浜駅に降りた瞬間流れているディズニーの音楽。
ディズニーリゾートを宣伝する看板。
大きなボンボヤージュ。
ディズニーリゾートに向かう時必ず通るであろうあの坂。
そこでも流れているディズニーの音楽、みんなをお出迎えしてくれるディズニーのキャラクターのオブジェたち。
もう全てがキラキラと輝いて見えた。
夢と魔法の王国、ディズニーランド。
期待し過ぎると期待が外れた時のショックはとても大きい。
でもディズニーランドは12歳のまだ幼い私の期待は全く裏切らず、むしろ期待を大きく上回った。

夢と魔法の王国

キャストさんのいってらっしゃい、と笑顔。
メインエントランスでのキャラクターたちのお出迎え。
東京ディズニーランドの文字。
もう嬉しすぎてどう表現したらいいのか分からなかった。
大好きで仕方ないグーフィーももちろん居たけど、恥ずかしがり屋だった私はあの人だかりに入って行けなかった。
片思いしてる人に声をなかなかかけに行けないあの感じ。
今思うと勿体なかったな。
キャッスルショーのミッキーのギフト・オブ・ドリームス。
今は夏といえばずぶ濡れのウォーターショーだけど、昔は違う。
20周年をお祝いしているパーティーでミッキーが用意した魔法のバッグでみんなの夢を次々と叶えていく物語。
歌と踊りと次々と変わっていく展開に幼いながらとても感動した。
ペコスグーフィーのフロンティアレビュー。
グーフィーがメインだったディナーショーでショーに出ているグーフィーに夢中過ぎてごはん所ではなかったくらい。
あの時もらった旗は10年たった今でも宝物。

冒険とイマジネーションの海

冒険とイマジネーションの海、東京ディズニーシー。
入園してすぐに目に入った人がいた。
当時は今のように親子人気もそこまでなく、名前を言うと『え?どっち?』と聞かれちゃうような私の1番大好きな人。
『グーフィーだ!!』
もう一目散にグーフィーに駆け寄った。
好きな人に告白するくらいの勢いでグーフィーの腕を叩きながら
『写真、撮ろう?』
と声をかけた。
「うん!」
と頷いてくれたグーフィー。
腕を組んで写真を撮ってくれた。
『ありがとう』
とドキドキしたままグーフィーから離れ、近くに居たビッグ5の人たちに話しかけては写真を撮った。
ビッグ5や他のキャラクターたちを一回りした後、気になってグーフィーの姿を探したら、暇そうにふらふら歩いててゲストに話しかけたりしていた。
愛しすぎて、気になって仕方なかったので、また声をかけに行った。
『ねえ、グーフィー』
「あ、さっきの子だ!」
ぎゅっとされる。
『もう一回写真撮ってもいい?』
「もちろん!」
小さい私に覆いかぶさるようにして大きなグーフィーがぎゅっと抱きしめてくれる。
その写真の私の顔の崩れ具合はすごくひどかった。
『何回もありがとう、グーフィー大好き!』
「えへへ」
照れたグーフィーがまたぎゅっとしてくれて、もうヘロヘロ。
大好きなグーフィーが更に大好きになったグリーティングだった。
他にもホライズンでミッキー、ミニーちゃん、プルートとグリーティング出来るランチ場所。
道端でのチップとデールのグリーティング。
ディズニーシーではグリーティング運がとても恵まれてて、たくさんのキャラクターに会うことが出来た。
帰り道すごく悲しくて、出来れば帰りたくない、ずっとこのままいたいと思えるほど私はディズニーに魅了された。
いつかディズニーのキャストさんになって、私もみんなに感動と夢を与える立場になりたいとさえ思うようになった。
この経験が、後の私の人生にとても影響している。
幼い頃のディズニーでの経験が、後の私の人生を大きく変えていった。

We keep moving forward, opening new doors, and doing new things, because we're curious and curiosity keeps leading us down new paths.
Walt Disney

好奇心はいつだって新しい道を教えてくれる

中学、高校時代は、父が転勤で東京に単身赴任だったので、夏休みはウキウキしながら東京に向かった。
もちろん、わたしの東京=ディズニーなんだけれど。
友達、家族たちと数えきれないくらいディズニーに行った。
『ディズニーにそんなに何回も行って飽きないの?』
よく言われるセリフ。
飽きることなど絶対ない。
行くたび行くたび毎回違った楽しみ方があるし、行く人が違うだけでパーク内の回り方も違う。
1回も同じなんてことはない。
行くたびにディズニーへの思いは強くなっていくばかり。
私もいつかディズニーでキャストという特別な立場にたち、私がディズニー行くたびにディズニーからもらった感動と夢を直接ゲストの方々に届けたい。
絶対ディズニーで働くんだと心に決めた。

星と黒い雲

私の元々の夢はパティシエになること。
大好きなケーキやパンで、ゲストの方に直接は見えないけど、笑顔になるきかっけをあげたい。
そしていつかディズニーのホテルのパティシエになりたい。
その職業につくためには…と考え、製菓の学校に進学を決めた。
そこで私は挫折を経験することになる。
ディズニーで働くためにもたくさんの経験を積まなくてはと思い、某有名タルト屋さんや、パン屋さんでアルバイトをした。
ケーキ屋さんとパン屋さんではこんなにも違うのかとたくさん刺激を受けた。
毎日学校の勉強とアルバイトで、たくさんのことを学んだ。
毎年学校にくるミリアルリゾートホテルの求人募集。
年々受かる人は少ないとは聞きながらも、私の年にも募集がきた。
幸運なことに1コ上の先輩がミリアルの試験が受かり、春から晴れてディズニーのキャストになり働いている人がいた。
その先輩から
『見えないながらもキャストとしてゲストの笑顔を考えて働いていること』
『もちろん仕事だから悩んだり、辛いこともたくさんあるけど、その時に相談に乗ってくれる素晴らしい上司や素敵な同僚がいること』
などのたくさんの話を聞かせてもらった。
私の胸は期待と夢で胸が膨らんだ。
絶対ディズニーのキャストとして働いて、キャストの一員となってゲストの方々に夢を与えてあげたい。そう思った。
試験の練習もしっかりしたし、ディズニーリゾートホテルについて、自分なりにたくさん勉強した。

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