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社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(最終回)

前話: 社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(10)
次話: ピンチ!日本企業。10年前のライブドアから学ぶ、今の我々に足りない働き方とは(1)


体質改善を追求し、黒字化へ邁進


赤坂へ移転後も引き続き、不採算事業を1つずつ見直し、注力する部分には選択と集中を図った。


livedoorメールにGmail採用 「黒字化へ最後の一押し」


今でこそ、オリジナルフリーメールアドレス事業を継続しているところは少ないと思うが、2007年7月時点で潔くlivedoorメールサービスをGmailへ転換した。得意なところに、得意なことは任せる、という話だ。

何でも自前主義の事件前よりも、一歩、成長したのかもしれない。

#2013年にはlivedoorメール自体がサービス終了


livedoorブログを強化


個人的にも2004年からずっと利用しているlivedoorブログの機能強化が進んだのも、この2008年ごろ。巷ではiPhone3Gが出たころ。


2008年のlivedoor Blogリリースラッシュを1つ1つ振り返ってみる


掲載時の再構築が不要になったり、管理画面が綺麗になったのが印象に残っている。

Web2.0(CGM)の波に乗りに乗っていた、そんな時代だった。



それでも普通の会社に向かっていった


事件直後は、自粛ムードだったため、名刺のサイズも普通になっていたのだが、その後、事件前の細長い名刺に戻った(その前のオン・ザ・エッヂ時代の黒い名刺にはさすがにならなかったが)

事業企画>人事>経営企画>管理部と点々とし、総会へ警備で参加したり、就業規則を改定したり、勤怠管理システムを新しくしたり、日々の業務では中々意識することない業務に多岐に関わることができた。


ついに黒字化達成、そして・・・


2008年度

ライブドア、分社2期目で通期黒字化を達成

インターネット事業に集中した結果、分社化時の目標である3年で売上100億円も見えてきた。そんな折り、私はライブドアを去る決断をした。


              100名以上からのメッセージの入った色紙。

今思っても、辞める明確な理由はなかった。しかし、辞めない理由もなかった。

当時、やれるだけのことはやったが、個人的に掲げていた「再上場する」という目標達成が難しくなり、このままでは事件前のlivedoorに会社を近づけるのは限界と感じたのかもしれない。


そして自分が去った1年後、NHN Japanがライブドア買収。1つの時代が終わったように感じた。

その後、同僚たちも、楽天にいった者、GREEへいった者、DeNAにいった者、Amazonへ行った者、独立して起業した者、様々だったが、それぞれがいった先で活躍しているようだった。

もちろん、辞めずに続けて、今ではLINE社で活躍している社員も多い(先日も、お願いして自分の会社で講演をしていただいた)

つながりは、続いていく。



会社のDNAとはいったいなんなのか




あの事件からもうすぐ8年。


社長が変わり、社名も変わり、基幹事業も変わってしまえば、その会社の中で脈々と流れるアイデンティティとはいったいなんなのだろうか。

はっきりとしたことは分からないが、あの熱狂的な「livedoor」という時代を経験したメンバーの中には、何か「livedoor魂」のようなものがあり、それが今でも生きているように思う。

自分は関わることができなかったが、事件前のlivedoorの時価総額を超える


LINEが14年夏東証上場へ 時価総額1兆円規模 


こんな1つの未来の形にも、勝手ながら期待してしまう自分を感じつつ、このストーリーの執筆を終えようと思う。


ありがとうございました。

#後日、言い足りないことを別のSTORYで書きましたのでよろしければ御覧ください↓


また、出版化が決まったあたりからの追加ストーリーはこちらから

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続きのストーリーはこちら!

ピンチ!日本企業。10年前のライブドアから学ぶ、今の我々に足りない働き方とは(1)
2014/8/20 STORYS.JP書籍化第3弾 http://ow.ly/ALYBF
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藤井 寿生

会社は参加者の器だと改めて感じました。ありがとうございました。

野島 優一

身近な方(と申し上げていいのかわかりませんが汗)からこんなに貴重な話が聞けるとは思っておらず、大変面白く読ませて頂きました。ライブドアって壮絶だったんだなー。

小林 佳徳

コメントありがとうございます!STORYSJPだけでは語りきれなかった想いを書籍版に書かせていただきましたのでよろしければ御覧ください。

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