【教壇から見た世界】カンニングシークレットマニュアル。生徒がカンニングしたとき、僕はどう対処したか。2【通知編】

生徒は片手だけ机の中に入れている。
僕:「おかしい。。。」
その生徒は、
窓側の一番後ろの角に座っている。
オセロだったら、ぜひ欲しいところだ。
僕は机間巡視をしながら、
生徒の背後に位置し、事実確認を試みる。
当然、
生徒は僕が背後にいるのは知っているから、
警戒している。
僕が考えたのは、
「彼は机の中に携帯電話を持っている」
ということだ。
数分の間、
膠着状態。。。
テスト時間は進行している。
プレッシャーもある。
しびれを切らしたのは、
生徒の方だった。
ビンゴ。
はっきり見えた。
何を見ているかすらわかった。
「ヤフー知恵袋」
僕:「あら、いいですねー、便利ですよねー、
   僕もよく使うんだよ、そうそう、それ。。」
ってなってしまうのが、
僕の悪い所だ。
教師失格だ。
人間失格だ。
生まれてすいません。
ITの台頭は、
人間の様々な部分を侵食し、
隠していたものを、あらわにする。
科学の進歩、利便性の追求は、
欲望から始まるゆえに。
今更言うことでもないか。。。
ともあれ、
僕は、もってきた紙一枚のはじを手で破り、
その切れ端にこう書く。
「あとで、職員室に来なさい」
僕は、再度、
彼の近くに立ち寄り、
その切れ端をそっと解答欄にのせる。
紙がひらひら舞い、彼の名前欄に落下する。
僕は、
そのまま流しそうめんのように、
スムーズに机の間を通り過ぎ、
教壇に戻る。
教壇から、
ちらっと彼の方をみる。
動揺の色は隠せないようだ。
僕は警察ではない。
即、現行犯逮捕とはいかないのだ。
まずは、
ただ、彼と話したかった。
試験最終日。
帰りの会は午前中に終わる。
12時55分、彼はやってきた

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