モテる男と青汁の出会いと別れ

著者: 黄 蒼天


いつものように『タントウコウ』を30分こなし、

じんわりかいた汗と湧き上がるエネルギーをなだめるため、

収功で気を落ち着かせた後、

喉の渇きを感じたので台所に向かうと、

なにやら見慣れない青汁があった。

「えがおの青汁コラーゲン」

コラーゲンとヒアルロン酸配合で、

鮮やかな緑カラーとピンクの使い方が特徴的。


ターゲットは40代女性あたりか。

美と健康に配慮するマダムにぴったりのパッケージ。

好奇心旺盛なモテる男にとって、

未知のアイテムは見るだけで興奮するのだ。


さっそく開封、の前に、

パッケージ裏の原材料をチェック。


モテる男たる者。

己の身に入るもの全てを、

入念にチェックするのは当然の責務だ。


原材料に目をやるとすぐに視線が止まる。


"甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)"


「くっ・・や、やはりこいつもか・・・!」

モテる男にとって甘味料と名のつくものは

蚊やGやクモやムカデやなんらやかんやらと匹敵するほどの大敵。

左ポケットからiPhone5をさっと取り出し、

Google Chromeを開いてさっそくググると、

体に毒だという記事が溢れかえる。


「このまま捨てさるべきか。

 いや、しかし、未知なる味を知るのもまた一興。」


封を開け鮮やかな緑のスティックから粉末状の青汁をコップに入れ、

浄水器を通した天然の地下水を注ぎ、

マドラーでかき混ぜ意を決して飲む。


ゴクッ・・

ゴクッ・・

ゴクッ・・


「甘い!」


「甘すぎるぞハート!」


「燃え尽きるほどヒート!」


例えコラーゲンやヒアルロン酸が

お肌をプルプルにしてくれようとも、

甘味料が入った瞬間にそれは敵と化すのだ。

コップの中身はすぐさま排水溝へ。

残り19スティックは全てゴミ箱へ。

出会いがあれば必ず別れがある。

それを身をもって体験した瞬間だった。


■□■□■□■□

モテる男も活動中の肝臓腎臓強化部。

昼も夜もパワフルに活躍でき、

女性にはもちろん、

年齢・性別・仕事・趣味を超えてモテる男を共に目指そう。

参加人数は現在870名超え。

日々活発な意見交換がされている。

"元気があれば何でもできる"。

元気になりたいと望むなら、

ぜひ勇気をだして門をたたいてほしい。

http://souryumon.com

著者の黄 蒼天さんに人生相談を申込む