愛し愛され、騙し騙され、幾度となく失敗を繰り返した女の愛の叫びと、心の叫びです。プロローグ「秘密の手帳」

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前編: わたしは変わっていく「奇跡がくれた贈り物」
後編: 決して交わることがない愛の物語 「太陽のリング」

いつもそうだった。
わたしがそっぽを向くと大好き大好きって言うくせに、
わたしが真剣になると必ず相手はどこかに行ってしまう。
その繰り返し。 またか、と悲しくなる。
それでもまた、わたしは誰かに恋をする。 そしてやはり、繰り返す。
そうしているうちに、わたしは「全然平気」という技を
身につけてしまった。
全然平気。そんなに本気じゃないから。
全然平気。あなたがいなくなっても途方にくれたりしないから。
全然平気。他にも気に入ってる人いるから。
全然平気。あなたがわたしのこと遊びだったってわかっても。
でも、本当は違う。
平気なんかじゃない。ほんとは本気だし。
平気なんかじゃない。ほんとはいなくなったら死にそうだし。
平気なんかじゃない。ほんとはあなたしかいないし。ほんとは・・・。
うまくなんてできなかった。好きになったら真剣にしかなれなかった。
尽くしてしまったら都合のいい女にされた。わがままいったら勝手だと思われた。
もうどうしていいかわからなかった。 だから、いつか、この経験に意味があると思いたかった。
幸せを望みながらも、それを手にした瞬間から終わることを恐れている。
そして、恋が終わるたびにわたしは強くなり、悲しいかな、またさらに幸せから遠ざかる。
それでも、わたしは自分の人生を覚えていたい。
愛し愛され、騙し騙され、幾度となく失敗を繰り返し、もう2度とあの痛みを味わいたくない。
愛された証、彼からの言葉、ぬくもりすべてを忘れたくない、と思った。
これは、
「本当は言いたかった、でも恐くて言えなかった」
「吐き出さないと苦しくて泣きそうだった」
そんな想いを20年前から書き溜めた愛の叫びです。
素直になれないくせに愛してやまない人に言いたかった心の叫びです。
その秘密の手帳を、初めて表舞台に出すことにしました。
存在すら秘密にしてきたものをなぜいま出すのか。
それは、わたしが仕事や恋愛のことで悩み苦しみ、押し潰されそうになっていた時に
出逢った「ある一枚の写真」がきっかけです。
その写真を見せてもらったとき、自然と涙が出てきました。
わたしはその時の感情を、半年ぶりに引っ張りだした秘密の手帳に書きました。
そして、そのまま「手帳」の存在を自然と話してしまったのです。
それはまるで夢の中のようでした。

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