突如広大な砂地が見たくなり鳥取旅行をした話 出発前

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著者: 野田 哲広

出発の動機


タイトルにもある通り、本当に何の前触れも無く、
「ただただ視界一杯に広がる砂が見たくてたまらない!」という思いに駆られ
一人鳥取行きを固く決意する。

大学2年目。夏も終わりかけた、8月下旬のことだった。

思わぬ同行者


美術学校に通っていたこともあり、
仲間を集めて展示会を行なっていた最中、
ゼミ内の先輩であるS氏が展示会場を訪れてくれた。

一通り作品に目を通した先輩に近づき、
来てくれたお礼や、作品に対しての感想を聞きつつ
会場内のフリースペースで談笑。

その会話中、最近突如として沸き起こった
「ただただ視界一杯に広がる砂が見たくてたまらない!」
という欲求について冗談まじりに語った。

その場が和めばいいと馬鹿にされることを
予想しながらした話に、

S氏
あー、それ俺も行くわ。
編集

と、予想だにしない一言。

自分から切り出した内容ではあったが、まさかの切り返しに、

「何を言い出すんだコイツは..」
「そもそも、会場内で少し話す程度ならわかるけど旅行となったら話は別だぞ..」

と、あからさまに困惑。

困った私は、側にいた展示会のメンバーであるYに、
「お前も、見に行くか!砂!」と、半ば強引に勧誘。

いま改めて考えても、「砂を見に行くか」なんて誘い文句。
誰が食いつくだろうか..

が、
Y
おっしゃ、行こう!砂!
編集
コイツも大概である。

かくして、一人鳥取旅行。
改め、男3人砂丘の旅は決行されることとなったのである。

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突如広大な砂地が見たくなり鳥取旅行をした話 1日目(昼間)