母を自宅で看取り天涯孤独になった瞬間の話。④

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2003年8月18日 last 23 day


今日は祖母が自宅に帰ってくれたので俺が朝食を作った。

「あんたに朝食の用意をしてもらったのは初めてだねぇ」と母は喜んでくれてた。

それが何より。

今日はお使いの日だった。

珍しくお好み焼きが食べたいというので2件も店を周って買ってきた。

店のおばちゃん達が優しくてうれしかった。

ちょっとずつ食欲がでてきたのか、お好み焼きと焼きそばとたこ焼きを一口ずつだが食べられた。

よかった。純粋にうれしい。

でも、全体として体調は崩れてきてる印象。


ドクターの言ったとおり、意識のない時間が増えてきている。

日中眠ってる時間が増えてる。

このまま眠るように永眠出来たら苦しくなくていいのかな。



でも、もう少しがんばってほしいと思っている俺の気持ちはエゴなのか?

酷なことだろうか?

でもがんばってほしい。

がんばってくれ。

がんばって。

がんばって。

がんばって。。。

2003年8月19日 last 22 day

今日も祖母がいなかったので、俺が朝食作って、掃除して、洗濯して、マッサージして、後何したっけ?

なあそんな感じで時間は流れていく。

母は本当にしんどそうだ。

吐き気もずっとあるようだ。

痛み止めのモルヒネは殆ど飲んでいないが、飲んでいたらもっと吐き気は強いのだろう。

食事が食べられても、腸管の動きが悪く便が出ないから腹が一層苦しそう。

日中眠る時間はさらに増えている。

看護してたら一日はあっという間だ。

でも、毎日が長くも感じる。

いつまで続くのかという気持ちと、このまま生き続けてほしいという気持ちで悶々とする。


心が張り詰めてきて、少し疲れてきている。

ネット屋でメールが着てるの見ると励まされる。

がんばろうって気になる。

がんばれてるよ、まだ。

みんなのおかげ。


がんばれ俺。


どうか明日も母と過ごせますように・・・


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