☆滅ぼし物語☆1期5章

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著者: 高橋 ひろりん
☆滅ぼし物語☆

第5章

栄える街での騒ぎを解決することに成功したが、少年は目の前で殺された人を思い出してしまい、足がまだ震えていた。宿屋で一晩過ごすと、少年は落ちつきを取り戻し、勇者とともに栄える街を後にした。まだまだ続く長い旅に期待を膨らましていた。

この物語は魔界に連れ去られた少年の一生を描くストーリーである。

1話(選択肢)

栄える街でて、1km程歩くと道が3つに分かれていた。1つは灼熱の道の方角なので選択肢は2つになった。ユーリとソルはどこにいくか話しを始めていた。

ユーリ「ここから道が分かれている。右は竜の谷、左は神秘の洞窟だ。真ん中は灼熱の道だから行かない。選択肢は2つだ。」

ソル「神秘の洞窟にしよう」

意見が噛み合わない時にまた灼熱の道で起きた不思議な声が聞こえた。

1話 完

2話(不思議な声)

ソルの耳に囁くように話しかけてきた。

('・・・竜の谷に行くのです。)

ソル「どこから話しかけてるんだ?!」

ソルは不思議そうにしていたが、不思議な声に従って竜の谷の道へと足を踏み入れた。

ユーリ「竜の谷でいいんだな?」

ソル「あぁ」

軽く話し合うと竜の谷を目指して歩き始めた。栄える街から6km程歩いたのか、ソルとユーリは竜の谷に到着した。

2話 完

3話(竜の谷)

竜の谷に到着するとソルは辺りを見まわしていた。谷底は、あまり深くはなかったがここ通過しなければ竜の谷は越えられないようになっていた。

ユーリ「行くぞ」

ソル「わかった」

谷底に降り始めると小さな生き物が2〜4匹見えた。しかしその生き物は妙に静かで怯えているようだった。

ユーリ「やけに静かすぎはしないか??植物も枯れ果てている。」

('オォォォォォォ!)

モンスターらしき叫びがユーリとソルはたまらず耳を塞いでいた。すると谷底から黒い影が見えた。

3話 完

4話(竜の子)

モンスターの叫びがおさまるとユーリとソルの目の前に小さいモンスターが見えた。

ユーリ「・・・スモルリザード」

ユーリがモンスターの名前を言い終わるとスモルリザードはソルに突進を開始した。

ソル「ユーリ、よくモンスターの名前がスラスラとでてくるね」

ユーリとソルの会話が終わると、剣を抜くより早くスモルリザードはソルに突進して、目前まで迫ると勢いよく体当たりをした。ソルは油断したのかよけられず、後ろに吹っ飛んだ。

4話 完

☆スモルリザード☆
  説明、枯れた土地に極少数のみ生息している。極めて姿を現すことは少なく、陸上で俊敏な動きで敵を翻弄し、突進して獲物の距離を縮めると体当たりをしかけてくる。体当たりの威力が以外に高く、大木を折る程の力を秘めている。外敵からの攻撃を受けると緑色の血が飛び散る。一定時間が過ぎると毒の煙が発生する。

5話(油断禁物)

吹っ飛ばされたソルは運がよく岩にぶつかって擦り傷ができただけで、谷底に落ちずにすんだ。

ユーリ「大丈夫か?!ここは一旦引き受ける、早く体勢を立て直して剣を抜け!!」

ソルは剣を抜くと、杖のように使い、体勢を立て直した。そうしている間にスモルリザードは狙いを変えたのか、ユーリに突進を始めていた。

ソル「もう大丈夫だ!一旦下がろう!!」

ソルの声が聞こえたのか、ユーリは後ろに下がりながら剣を構えていた。

5話 完

6話(失敗)

ユーリは一歩一歩、後ろに後退すると、スモルリザードが突進をやめて座りこんだ。これを機にすかさずユーリはソルのもとに駆けつけた。

('タッタッタッタッタッ)

ユーリ「戦えるか?」

ソル「いまがチャンス!一気に攻めよう!」

ソルが剣をもってスモルリザードに突っ込んで行った。

ユーリ「まて!」

ソルが座り込んだスモルリザードに剣を振り下ろすと、スモルリザードの鱗が削れる音とともに、緑色の血が飛び散った。緑色の血が空中で舞うと不思議な煙が発生して、ソルの身体を包みこんだ。

6話 完

7話(毒の煙)

スモルリザードの血から出た煙に包みこまれると、煙の中でソルは苦しみだした。

ソル「あがが・・・い、息ができない・・・」

ユーリ「早くその煙から出ろ!」

ソルは咳をしながら煙からでたが、まだ毒の効果は残っており、地面に倒れて身体が痙攣して全く動かなかった。

ユーリ「早く倒すからそこでまっていてくれ!!」

ユーリは言い終えると、剣をもってダメージを受けたスモルリザードに突っ込んでいった。

7話 完

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