☆滅ぼし物語☆1期8章
ミナ「フィリニア・・・その名前を聞いた事があるわ。まだ私たちが生まれていなかった時代に魔王を一度滅ぼした人の一人で、確か魔法使い」
ミナは小さな声でそうつぶやくとユーリがソルに顔を向けた
7話 完
8話(緑色の石)
ユーリはソルの手に持っている緑色の石を取ると、微かに声が聞こえてくる。
(・・・貴方たちはソルの影、魔王を倒してもらいたいのです。危険な事だとは承知していますがやれるのは貴方たちしかいないのです)
ユーリ「ソル、お前はどうするんだ?」
ソル「行こう!!」
ソルの意思を聞いたユーリは静まり返る宿屋の中で大きな声をだした。
ユーリ「よしっ!!じゃあ明日出発だ!!」
言い終えるとユーリたちはそれぞれの部屋に戻ってベッドに入って眠りについた。
8話 完
9話(空の異変)
宿屋で朝を迎えると外から鳥のさえずりが微かに聞こえてくる。その頃、ソルはまだ眠っていたがユーリがドアを叩いた音で起きる。
(ドンドンッ!!)
ソル「うぅぅ・・・いま開ける」
まだ眠気があるが必死にベッドから出るとドアをゆっくりと開ける。そうするとユーリがソルに指示をだした。
ユーリ「出発の準備を済ませてくれ」
ソル「わかった」
ユーリはソルの返事を聞くと自分の部屋に戻っていった。その時、空が黒い雲に包まれて辺りが暗くなっていった。
9話 完
10話(黒い雲)
宿屋で準備を済ませている最中に黒い雲から変な鳴き声が聞こえてくる。
(グォォォォン!!)
ソル「なんだ?!」
ふと漏れた声とともに黒い雲からモンスターが姿を現した。モンスターが栄える街の中央広場に着地すると街人が悲鳴がソルの耳に入ってくる。
街人(男)「助けてくれぇ〜!!」
街人(女)「誰か助けてー!!え?こっちに来ないで・・・嫌ぁ!!」
悲鳴が聞いてしまったソルは頭を抱え込んで震え始めた。栄える街に来た時に目の前で殺された人を思い出してしまったためだった。
10話 完
11話(再び訪れる恐怖へ)
ソルが震えてから数分経つとユーリとミナがソルの部屋に荒い息を吐きながら入ってきた。
ユーリ「外が大変だ!すぐに行かないと街人が危ない!!ソル、先に行ってるからすぐに来てくれ」
ユーリは剣に手を掛けながら宿屋を出て中央広場に走り始めた。ユーリが目の前からいなくなるとソルはミナに一つ質問をした。
ソル「一緒に行かないか?!ユーリが心配だ」
ミナ「もちろんよ」
ソルとミナはそれぞれの部屋で装備を整えると宿屋を出て中央広場に向かい始める。
11話 完
12話(ユーリの危機)
ソルとミナは中央広場に走って向かう中、ユーリは人型の悪魔と戦闘を始めていた。だが、中央広場には2〜3人の街人の死体が転がっていて、足場が少なくなっている。
ユーリ「くらえっ!!」
ユーリは剣を素早くモンスターの腹辺りに突いた。しかしものすごい速さで動くため、ユーリの攻撃はかすっただけとなった。
(グォォォォン!!キサマモ喰ッテヤル)
モンスターはユーリに疾風如き速さで近づくと首を掴んでそのまま持ち上げた。
12話 完
13話(硬い背中)
モンスターはユーリを締め殺そうとしていた。
ユーリ「うぐぐ・・・」
ユーリが苦しむ中、ソルとミナが中央広場に到着する。ソルはモンスターに首を掴まれているユーリを見ると我を忘れたのか剣をとっさに引き抜くとユーリを助けにいった。
ソル「いま助けるからまってて!!」
ミナ「援護するわ!!」
ミナが弓を構えるとともにソルがモンスターの背中に回り込んで剣を素早く振り下ろす。
(カキッ!!)
モンスターの背中は以外に硬くて剣が通らなかった。
13話 完
14話(虹色の水滴)
ユーリが苦しみながら必死にもがいているとズボンのポケットから緑色の石が飛びだした。
ミナ「え?!」
飛びだした緑色の石はあの時と同じように虹色の水滴をモンスターの頭に落とした。そうするとモンスターは嫌がったのか、ユーリを地面に叩きつけると手を離す。
ユーリ「げほっげほっ!」
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