過敏性腸症候群

前話: 過敏性腸症候群 第2回
著者: 森田 友里

今もなお心の中にある恐怖


 皆さんは、過敏性腸症候群(IBS)という病気をご存知ですか?


 過敏性腸症候群は、ストレスや不安や恐怖を感じると、腹部が痛み出す・ガスが溜まって苦しくなる・お腹を下す等が突然起こる病気です。腸や血液の検査をしても、何の異常も見られないことも特徴です。→http://medical.yahoo.co.jp/katei/160303000/?disid=160303000←


 この病気は、若い方や女性、長時間座りっぱなしの仕事をされている方に多いそうです。

 真の原因もはっきりわかってません。


 この病気は4つの型があります。

 ①下痢型…突然、便意を催す。その不安感から、外に出るのが困難になる。

 ②便秘型…腸管がけいれんを起こして便が停滞してしまう。

 ③交代型…下痢と便秘が交互に起こる。

 ④ガス型…ガスが通常の倍の速さでたまり、お腹が張る。漏れる。


 以上が、過敏性腸症候群です。

 具体的な治療法がないのが、辛いですが、病で死ぬ病気ではありません。



 ですが。

 もし、思春期時代、教室で、自分の意思とは関係なく、おならをしちゃったとしたら。

 おならをしちゃった人が、どうしようもない程の人見知りな人間だったら。



 これから、そんな話を少しずつ書いていこうと思います。

 私の体験話です。


 (次からは、便や、おならに関する話ばかりですので、

 不快に思われる方は、回れ右をお願いします。。では。)







 -続きます。- 

 

 






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 おはようようございます。続きを書きます。


と、思いましたが、注意です

※何も考えず書いてましたが、これから登場する話には、自傷描写があります。

 苦手な方はご覧になることを硬く禁じます。不快になられるかもしれませんので、

 今すぐ回れ右をしてください。

 それでも大丈夫な方は、  そのまま、どうぞ。















 私が発症したのは、中学3年生のときからでした。

 その時は、やけに「お腹が張る」という感覚が強かっただけでしたが、

高校に進学して、何週間か経ってからです。

 お腹が張るあまり、トイレに立つことが多くなりました。

 どうしようもない人見知りの私にとって授業中席を立つという行為は、大げさかもしれませんが、

拷問やバツゲームに近いほど恥ずかしいことでした。目立つことがほんとうに嫌でたまらな

かったんです。でも、お腹が張る、お腹が痛くなるのは止まってくれません。

恥ずかしい思いをしながら、コソコソとトイレに向かう毎日でした。

休み時間は恥ずかしくて教室にはおらず、階段やトイレに避難していました。

 今、思い返すと、人見知り、というより自意識過剰なだけと言われそうです。。

未だ、この自意識過剰から抜け出せてません。


 話がそれましたが、そんな私にも友達は何人かいました。卓球部だけど、どこかぽや~んとした、

癒される子、文系部だけど、勇ましい子、部活が同じの子2人です。

 みんな優しい、イイ子たちでした。卓球部の子とは、年に一回ですが、連絡を取り合ってます。


 でも、友達と一緒にいるより、どんどんトイレに行くことや、保健室に逃げ込むこと、

学校を休むことが増えていきました。お腹のことのほかに、学校の体操に不満を持ったり、

最初の自己紹介のときもっと大きな声で紹介すればよかったとか、考えても仕方のないことを

延々と考えて。


 そのうち、腕を切るようになりました。家の中や学校のトイレ、カッターナイフを腕に当てて

横に引く。流れる血を見て、イライラが無くなり、どこか安心したのを覚えています。そのときも、

親や兄弟の心配や悲しませる、ということは、全く考えていません。白い肌に赤い血の

コントラストが綺麗だなと思ってました。

 リストカットする漫画を見たり、どうやったら長く血が流れ続けるのか。そういうのが掲載された

ホームページを探して見つけて勉強したりしてました。みんな、学校から早退して、

共働きの両親が家にいない時間帯にやっていました。


 なんで自分がこんなつまらないことしてるんだろう。

 考えてもわからないまま、そのまま時間を過ごしてしまいました。


 ある授業中、いつものようにトイレに行くことをこの時はしませんでした。

ガマンできると思っていました。でも、ありえない速さで蓄積されるおならに、

苦しくて、先生の言う事すら耳に入ってこないほどでした。


でも、トイレに行かせてください、がどうしても言えませんでした。

それで、我慢し続けて、結局、教室内で放屁しちゃいました。


 ザワつきました。そこで「ごめん!今の私!」と言えるキャラクターだったら良かったのですが、

私は恥ずかしくて俯くことしかできませんでした。余計、相手を苛立たせるだけとか、

そこまで気が回りませんでした。

 その後、真ん中から後ろの方の席の人たちは、鼻を力いっぱいすすることを、

授業中繰り返すようになりました。その音が、「次やったらぶっ殺すからな」と言われているようで、

生きた心地がしませんでした。

 そんなとき、文化祭がありました。

 クラスの人、特にある男子は、私の顔を見ようともしませんでいた。

 仕方ないことですが、辛かったな。向こうも辛かったのかな。

 それから教室から逃げることが、もっと多くなり、授業もほとんど欠席、

学校も休みがちになり、そのうち進級が難しいほど、単位を落としました。

それからその年の12月に、私はその高校を退学しました。



 



 

 

 









 

    


 

  


 

 

 

 






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