恋愛経験0の私。純朴な警察官との出会いは職場の上司から勧められた婚活パーティーでした。しかしその警察官は・・・その③

著者: 小鳥 遊

二次会の場所は、商工会議所から紹介されたさびれたスナックであった。


そのスナックは、小綺麗にしてはいるけれど、場末感が抜けない感じだった。

私たち以外にも、カウンターに座り1人で呑みに来ている常連客らしき人達が数名いた。

みんなでカラオケをしていると、銀行員の人達と今度、バーベキューしようという話になった。

そんな中、警察官の人がトイレに行くと立ち上がり、私たちの座っている狭いテーブルの上のウーロンハイを靴で倒してしまった。

そして、トイレから帰ってきた警察官は、今度はおでこから血を流して帰ってきた。トイレの棚にぶつけたとのことだった。

その時の私は、なぜかそんなドンクサイ警察官にときめいてしまっていた。


私は、間違った道を進み始めていた。


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