ニートで恋愛依存症だった自分がゲームで出逢った人を好きになり経営者になった話し10

著者: 青木 恵美

せっかく一生懸命になれる仕事を見つけたのに。

やっと指名のお客さんもつきはじめて来たのに。

やっと朝から晩まで彼の事を考えないようになってきたのに。

やっとスタッフと仲良くなれたのに。

色々な思いがよぎった瞬間、私の口から驚く言葉が出てきた。

この店いくらで売りに出すんですか?

いくらあれば私にうりますか?

オーナーはたまにでも店に来るんですか?

私は何度も言うが、この業界に入って半年だ。

しかもまだ指すら出来てなく、すぐ痛すぎて揉めなくなる。

手首もすぐ腱鞘炎になる。

そして半年前までりっぱなニート…。

今までもまともな仕事などした事ない、店長すらやった事がない私が、いきなりオーナー…。

無理に決まってる…。

いや…

自立してみせると決めたじゃないか!

私の人生かけると決めたじゃないか!

足掻いてみよう!

私はすぐに、自分がいくらお金を作れるのか走り回った。

頼める人には頭を下げて回った。

借金でギリギリお店を買うお金は集まりそうだった。

でも…

出来て半年のお店、まだ軌道にも乗っていない、

オーナーの変更果して勝算はあるのか?

色んな人に相談もしてみた、でも誰も応援はしてくれなかった。

当たり前だ、今までの私を知る人なら反対するだろう。

これは遊びでも恋愛でもない。

借金をかかえるかも知れない、スタッフの生活もかかっている。

そもそも他のスタッフは私に付いて来てくれるかどうかもわからない。

まだまだ私には未知の仕事。

でも悩んでる暇はなかった。

オーナーもすぐに居なくなる訳ではない

慣れるまでは色々教えて貰えるはず!

そしてこのオーナーがすぐに辞めないから大丈夫と言う浅はかな考えで地獄を見るとも知らずに、

私は経営者になる覚悟を決めた!







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