絵とわたし

著者: ますぶち みなこ
わたしは小さい頃からずっと絵を描いていて、今はフリーランスでイラストレーターをしています。
好奇心旺盛なので色んなことに手を出しても、絵ほどに長く深く関わっているものは他にありません。
なぜ絵だったのかと考えると、単純に一番人から褒められたことだったからだと思います。
小さい頃からやたら考えすぎてしまったり、人間関係のことに敏感だったわたしを、絵は助けてくれました。
学校で絵を描いていると人が見に来てくれたり、
「絵のうまいますぶちさん」みたいにキャラを立たせてくれたり。
絵は世界とわたしの潤滑油だったり、わたしの武器だったり、わたしの言葉だったり、たくさんの役割を果たしてくれます。
カタチに残るってすごい。
今の自分がどんなことを感じているかも出てしまうし、
自分から生まれているものなのに、絵に教えられることがよくあります。
悩んだときも、描いてみると鏡みたいに自分をうつしてくれます。
そんな風に、わたし以外の誰かのこともわたしは幸せにしたいのです。
少し助けたり、ほっとさせたりしたい。
ちょっと気分が変わることで人生なんとかなる気がしちゃうこともあるもんです。
わたしは誰かの何かになるより、
その人の持っている何かをちょっと幸せにする、スイッチみたいになりたい。
そう思って、懲りずにずっと描いています。

著者のますぶち みなこさんに人生相談を申込む