学年ビリから2番目だった中学生を、クラス3位まで上げた時の話⑥

前話: 学年ビリから2番目だった中学生を、クラス3位まで上げた時の話⑤
著者: Nishimoto Makoto
前は、中学卒業で家庭教師の契約期間が終わったところまで書いた。
今回はその続きを書く。
ちなみに、先週末に彼と3年ぶりに会ってきたのだが
その話は、次回に書きたいと思う。

もう一度家庭教師してください!

先にネタばらしをすると、彼から来たメールにはこう書かれていた。

勉強なんてなんのためにやるんですかね?

と言っていた彼が、自分から、また能動的にお願いしてきたのだ。

ボクは、本当に嬉しかった。
何より、また彼と過ごす時間が楽しみだった。

また、家庭教師を再開したが、
やり方は中学生の頃と全く同じ
テレビを見ながら、ギターを弾きながら・・・だった。

しかし、彼は順調に成績を上げていった。

こんなやり方で、ついに彼はクラス3位になった


テストの答案を見ると、
最初の頃と○の割合と×の割合が逆になった感じだ。

友達に勉強を教え始めた

先週、彼に3年ぶりに会って、その時に彼の両親から聞いたことの一つだが
高校に入って、彼は周りの友達に勉強を教えるようになったらしい。

勉強などしたことのなかった彼が、何故そこまでしたか?
これはボクの狙いでもあったのだが、改めて彼の口からもはっきり聞くことができた。

それは

優越感だ


勉強ができるようになったことで、彼は自分がすごい!と思えるようになったのだ。

ここでやっと、一番最初の問いに対してのボクが答えた内容を書こう。

勉強ができないってだけで、周りにコキ使われるぞ

カンタンにまとめると、ボクはこんなことを言った。

彼は、最初にも言ったが、やんちゃだった。
こんな勉強に興味を持った彼もやっぱりまだやんちゃで

駅前で、肩をぶつけた年上の男と殴り合いになり
顎を骨折し、入院してたらしい。
(今じゃ、よく家族の中で笑い話になるらしい・・・w)

彼の世界では、"力"が何よりの権力だった。
カンタンに言えば、ケンカが強いことがステータスだったのだ。

ボクは、こういう子に今、勉強ができることがステータスだ!
と教えてもなかなかうまくいかないと思う。

ボクが教えたのは、それとは反対で

今、力で勝ててる周りのやつに、勉強ができないってだけで将来コキ使われるんだぞ


これが彼には効いた。

普段、彼の学校の話もいろいろしてたので
○○ってやつがキ○くて・・・ とか
○○はガリ勉で・・・とか

そんな話もされていた。

でも、その時に、まぁこんな話になるわけだ

ボク
その○○お前より成績良いだろ?
編集

彼(※写真はイメージ)
そうっすね!
編集

将来、○○に命令されるよ。コキ使われるよ。良いの?
編集
うわー!イヤっすね!!
編集
くだらない、と思う人もいるかもしれないが
動機付けは、一人ひとり全く違うものなのだ。

彼と過ごしてきて、改めてそう感じた。


そして、現在彼は、夢だった消防士として働いている




次回で最後にしたいと思う。

ボクは東京への就職の関係で
高校2年生までしか見れなかった。

しかし、先週、彼と彼の家族と一晩中呑んでたくさんの話を聞いたが、

本当の彼の成長はボクが離れてから起きたことだった。
タイトルを変えないといけないかもしれない。

なんと彼は、ボクがいなくなってから

学年ビリから2番目だった中学生が、学年2位になっていた


らしい。
(どっちも1位じゃないのが惜しいが・・・)

そこも含めて、次回を最終回にしたいと思う。



余談

ちょっとだけ余談だが、今回北海道に帰った理由は
GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1だ。

ボクはもう15年ほどファンなのだが、
彼も今はボクに影響され、GLAYを大好きになってしまったらしい。

消防士の仕事が大変で、30分しか見れず、帰るという可哀そうな状況だったが
GLAYさんの話では、4年後にまたやるらしい。

次回は、彼にも全編見せてあげてくださいね。
GLAYさん!!

4年後に、彼とも必ずまた一緒にライブ行こう!と約束してきました。
なので、必ず!!Vol.2を!!w

まぁ、その前に彼の職場や、東京にも遊びに来てね!と約束もしましたが・・・w

これからも彼と仲良くしていきまーす^^
さっきLINEで友達になりましたw

では。

著者のNishimoto Makotoさんに人生相談を申込む