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今日が、残りの人生の最初の1日。

<withコロナ>結婚式が消えてからニューノーマルな「オンライン結婚式」を生むまで。変えたこととこれからも変わらぬ“wedding for guest”の想い

著者: 株式会社ポジティブドリームパーソンズ

「感動で満ちあふれる日本を創ってゆく。」をコーポレートビジョンに掲げる株式会社ポジティブドリームパーソンズ(以下、PDP)の「ウェディング マーケティング&ブランディング室 」ゼネラルマネージャーの中村 亮太は、“with”の姿勢を念頭に、コロナ禍でのオンライン結婚式の商品設計を主幹してきました。彼の結婚式に対する信念にもとづく施策設計とそれに乗せる想いとは──


コロナで一変した婚礼市場。改めて思った「WITH」の精神。

ウェディング マーケティング&ブランディング室のゼネラルマネージャーを担う中村は、これまで、WEBや広告を通じた結婚式の集客施策を担う部署を統括してきた。


2020年明けから現在までも、コロナ禍で状況は一変。婚例市場にも大きな影響が及んでいる。PDPも緊急事態宣言後から8月までは年間施工組数の約1/4にあたる約900組の新郎新婦が婚礼の延期・キャンセル の判断をされた。また、都道府県をまたぐ移動自粛の呼びかけもあり、一組の招待人数も約23名と大きく減少。従来通りの方法でお客様に結婚式を挙げていただく、という考えは一掃しなければならなくなった。


中村は入社してからこれまでに、ウェディングプランナーや、集客から施工まで一気通貫した部署のマネージャーを経験してきた。それらの経験を生かし、コロナ禍でのウェディングの施工における安心・安全な運用ガイドラインの策定や、ニューノーマルな結婚式の商品開発に尽力することとなる。


中村 「ニューノーマルな時代に向けたサービスの開発にあたっては、まず社内でPDPとしてご提供するサービスの根幹的な部分について話し合いを重ね、新郎新婦様、ご親族、ゲストの皆さま、そして社員の安心・安全を守ることを基本的な考え方として、いかに感動していただける式を創りあげていくかの検討を進めてきました。」


重視したのは、お客様に向き合うスタンスだという。


中村 「とくに、新郎新婦には絶対に反対しないんです。withでありたい、と。しっかり一緒になって解決策を考えるっていうスタンスを心掛けています」


参考『結婚式場18社らが発起人、全国1,350会場が賛同を表明 ウエディング業界一丸でwithコロナ時代の祝福の場、実現を目指す「NEW NORMAL for HAPPY WEDDING 宣言」』にPDPも参画


一方、安心・安全なだけの結婚式はお客様の期待に応えきれていない、と中村は思っていた。


中村 「結婚式ってプラスでポジティブな人生のハレの日に違いないんです。“安心・安全で過ごせます”っていう言葉通りの理解だと、“マイナスじゃないです”って言っているだけで、決してプラスではないんです。


マイナスじゃないこと自体は、ものすごく大事ですし、やらねばなりません。ただ、こういう状況でもあくまで絶対にプラスなものでありたいし、ポジティブなことにしたいと思いました。


やっぱり追求するのは、感動なんです」


結婚式を結婚式たらしめる“相互コミュニケーション”を念頭に、商品企画を開始


コロナ禍でも結婚式ができるよう編み出されたのが、オンラインで披露宴を中継する、という商品。中村が“感動”にこだわったというオンライン披露宴は、どのように設計されたのか。


中村 「設計は5月くらいから走り出しました。最初に、一番時間を要したのは『この商品でどんな感動をお客様に届けるべきなのか』っていう議論です。どうすべきか考えたり、いろんな所を見に行ったりと、2カ月くらいかかりました」


その際に中村が大事にしたのは、社内用語で“wedding for guest”という姿勢。


中村 「弊社でご提供する結婚式って、通常の結婚式よりも列席者であるゲストに対する働きかけが多いんです。そこには、やっぱり結婚式って新郎新婦だけでするのものではないという考えがあるんです。


結果、新郎新婦だけでなく、ゲストにも感動してもらおうということになりました。“ゲストとの相互コミュニケーション”が結婚式たらしめることだろうと結論づけたのです」


目指したいことが明確になり、その後はスピーディに進んだと振り返る。


中村 「ここからは結構早かったんです。どうやってオンラインで参加するゲストの方たちに感動してもらうか、考えました。目標がはっきりしたことで、どう実現するかという手法の取捨選択も、スムーズにできました」


以前より無料で提供していた、オンラインで結婚式を視聴できるサービスもあったが、更に、クオリティの高いオンライン結婚式の商品を開発した中村。ゲストがオンラインで参加しながらも、新郎新婦とのインタラクティブなコミュニケーションが楽しめる商品だという。


中村 「オンラインでも、もっともっと楽しめるんです。むしろオンラインスタイルじゃないと、かなわなかった楽しみを手に入れられるところが、すごく僕たちらしくていいなと思っています。

列席者がすごく減って、せっかくやろうと思ったのに、ただこなすだけになっちゃたっていうのは避けたいんです。この商品で列席者の気持ちをぐっと引いて、新郎新婦にやって良かったと言ってもらえるよう取り組んでいます。」


ウェディング フォー ゲストでオンラインでも感動の領域へ


<実際のオンライン結婚式でのオンライン画面より>


8月初旬、新商品のオンライン結婚式が実際に催された。まず、臨場感を届けるために、定点のカメラではなく、いわゆる生放送のようなカメラワークが取り入れられた。新郎新婦の席には専用のタブレットがあり、ゲストはまるで近くにいるような感覚で新郎新婦に話しかけられるようになっている。さらに、常に披露宴会場内にオンライン参加のゲストも投影された。


中村 「実際にご列席されている方々はもちろんのこと、オンラインで参加したゲストの人たちにも楽しんでもらえました。自分たちの想定以上の満足度でした。


中にはお知り合いじゃない方同士も入っているんですけど、オンライン同士でコミュニケーションを取り始めて下さいました。新郎と新婦の大事の人たちっていうカテゴリで集まったこともあって、挙式が終わったあとから披露宴が始まる前の間には、“はじめましてっ”みたいな感じでコミュニケーションを取りながら盛り上がってくださっていました」


もちろんやってみるまでは、心配している部分はたくさんあったという。


中村 「たとえば、オンラインで参加する方と実際のゲストとの温度差がおきて途中退席して帰ってこないゲストとか出てきちゃうんじゃないかなとか、大事なタイミングでマイクをあけて急にしゃべり出したりしちゃったら困るなとか(笑)、挙げると切りがないです。でも言ってみればリアルな結婚式も同じなんですよね」


2020年11月10日。更に新しいサービスへバージョンアップした。コロナで不安を抱えているお客様に「結婚式を挙げる喜びを感じていただきたい」そう思い作ったの3つのニューノーマルスタイルの披露宴と、3つの二次会のプランだ。<詳細はプレスリリースより>





中村 「具体的には、オンライン参加の方に婚宴料理とあわせて乾杯酒と一緒にデリバリーして、同じお食事までお楽しみいただけるようにしていきます。


また、実際に披露宴会場に飾る装花と同じデザインのフラワーアレンジや引き出物も同時に宅配します。PDPが運営する全国の施設のうち二箇所をLIVEで繋ぐ「二元WEDDING」も可能です。ソーシャルディスタンスだってPOSITIVEなアイディアに変える。それが、私たちが創るNEW NORMAL weddingです。」


<ソーシャルディスタンスだってPOSITIVEなアイディアに変える。 イメージ動画


人生を豊かにする唯一無二の機会を継承していくために



オンライン披露宴の商品設計を進めてきた中村。しかし今後、リアルな結婚式にとって替わってすべてのオンライン化を図っていきたいわけではないという。


中村 「さっき『結婚式を足らしめるのは相互コミュニケーションだ』と言いましたけれども、もうちょっと大きく言うと、人間の豊かさとか幸せみたいなところって、人と人のコミュニケーションの間でこそ生まれると思うんです。」


世の中がデジタル化していけばいくほど、アナログな結婚式の価値がどんどん高まっていくと考えていた中村。今回コロナウイルスの影響で、時代の傾向としてすべてがオンラインで解消できるという考えも出てきているが、中村の想いは変わらない。


中村 「コロナになって改めて、結婚式の存在する意味を考えていたんです。二人が出会ってからの歴史を身近な人が立ち会って共有し、一時感情を重ねあい二人を送り出すことは古代神話から始まり重ねられてきた意義深い儀式です。


New Normal時代の人間の営みや幸せの価値観に思いを馳せれば馳せるほど、人生を豊かで幸せにするために、結婚式という機会でのつながりはこれまで以上に大事になると思ってます。だから、自分の想いとしては、この結婚式という文化を大事にしたいんです」


オンライン披露宴の目的も、結婚式全てをデジタル化することではない。お客様に寄り添いながら人生の豊かさを感じられる唯一無二の文化を絶対になくさないためでもあるのだ。


こんな時だからこそ相互コミュニケーションの場としての価値や機会を提供し、新郎新婦様にとってもゲストにとっても記憶に深く刻める確かな場を創り続けていきたい──そんな想いで、中村は今後も取り組んでいく。


関連プレスリリース

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