人間工学にもとづき、一人ひとりに合わせた調整も可能。正しい姿勢を作るワークチェア開発の裏側

Rasical Japan合同会社（ラシカル）は、これからの時代に必要なシンプルでスマートな製品やサービスをご提供しています。私たちは変化の多い時代に自分らしく生きることを望む消費者のために、ただモノを販売するだけでなく、生産工程や製造者のストーリーを明らかにし、モノ＋物語をラシカルプロダクトとしてお届けしたいと思っています。

このたび、人間工学にもとづいたワークチェア「GrowSpica - グロウスピカ」の体験展示を実施するにあたり、「GrowSpica」の開発経緯や製品へのこだわりを、弊社代表の眞田よりご紹介します。

姿勢悪化で視力も低下。日々の姿勢の大切さを知った

私たちラシカルは、これまでバッグや衣類といった身の回りの商品を多数開発してきました。今回はランバー（腰椎）サポートで姿勢を維持しながら身体への負担を軽減する、人間工学にもとづいたワークチェア「GrowSpica」開発の裏側についてお話しします。

私は元々とても目が悪く、姿勢が悪くなりがちでした。もう何年も姿勢が悪く、一度その姿勢に慣れると、ノートパソコンやスマホで常に下を向いて仕事するようになり、姿勢は改善するどころかどんどん悪化していきました。

ある日、首が動かせないほどの痛みを覚え、回復のためにリハビリにも通いました。その先生から適度なストレッチ、運動、日々の姿勢の大切さを教えてもらい、痛みは少しずつ回復。姿勢の大切さを知りました。

同じ悩みを持つ人を助けたい。ワークチェアの開発に着手

日々の姿勢がこれほどまでに身体に影響を与えることを知った私は、適度な運動をしながら、毎日10時間以上座って活動する環境を少しでも快適に過ごせるように、ワークチェアの製品企画を始めました。

コロナの影響もあり、多くの友人がデスクワーカーとして仕事をこなしておりました。特に経営者の方は日々の仕事に追われ、少しでも生産性を上げて効率よくタスクをこなしたいと考えており、自分と同じように悩んでいる人に向けて製品化すれば、多くの人の生活が改善されるだろうと考え、着手をはじめました。

「GrowSpica」は人間工学にこだわりました

「GrowSpica」は、長年人間工学の知識ある経験豊富な工場と提携して、企画・試作・製品化しています。

人間工学とは、作業環境を、人間の使い勝手のよさに合うように設計・調整するための学問思考のこと。「GrowSpica」は、この人間工学にもとづいてデザイン設計をしています。

製品を作ろうとは思ったものの、ラシカルではチェアの開発経験がなかったため、イスのデザイナーや専門家、工場とも沢山相談し、最終的に人間工学にもとづいた悩みを解決するワークチェアに行き着きました。腰や首、身体への負担を最小限に抑える事ができるため、結果的に生産性までもアシストできるチェアができあがりました。

既存ユーザー様からのフィードバックをもとに改良

さらに今までのラシカルユーザー様からご意見をもらいながら、デザイン調整、機能追加したりと改善をおこないました。こうして完成した製品が「GrowSpica」です。

チェアは大型商品のため配送料が高く、その分販売価格も高くなりがちです。そこで細かく分解してお届けしようとするのですが、その場合、組み立てが大変になるのでユーザー様の負担が増えます。そこで試行錯誤して箱のサイズを最大限小さくした上で、ほとんど組み立て状態で届くという形を実現しました。

これにより価格面を抑えつつも、組み立てが簡単なお届け方法を確立しました。

また、ラシカルでは「消費が変われば、世界が変わる」というコンセプトを掲げていますが、このチェアを試座頂くことで、今までシンプルなチェアしか知らなかったユーザー様の消費概念をアップデート出来たのでは感じています。

ユーザー様がラシカルに期待頂いている新体験やワクワク感を体現するために、他にはないユニークさや機能性を充実させる事を重視し、現在も頂いたフィードバックを受け止めながら、より使いやすく快適に過ごせるように少しずつアップデートを加えています。

腰サポートで正しい姿勢を維持

「GrowSpica」が特にこだわったのが、腰へのサポートです。弾力性のある独立可動式ランバー（腰椎）サポートは、異なる姿勢や腰のカーブに合わせて自動的に調整され、常に腰椎が自然なS字カーブを保ち、椎骨（ついこつ）や肩にかかる力を軽減します。もちろんリクライニング時も調整されるので、気持ちよくフィットします。