気になる会社におためし入社できる「workhop」をつくるまで
はじめに
こんにちは!株式会社nという会社をやっている熊谷(@kmagai)です。
2020年4月16日に「workhop(ワークホップ)」というサービスを正式にリリースしました。
気付けばリリースしてちょうど1ヶ月経ってしまいましたが、、
なぜBANKをやめて起業したのか、どういう思いでworkhopを作ったのか、そのあたりの話を書き残しておこうと思います。
そもそも「workhop」って何
workhopは気になる会社におためし入社できるサービスです。
まずは少しだけ副業や体験入社で働いてみて、本当に自分にあった会社に転職したり、副業したりすることができます。
workhop | 気になる会社におためし入社まずは副業から働いてみることができるサービス「workhop(ワークホップ)」
流れとしては、会社の募集に「気になる!」をして、面談してお互いが合いそうだったらおためし入社できるといった感じです。
TechCrunchでもご紹介いただきました 👇
“おためし副業”で自分に合う会社を発見、採用のミスマッチなくす「workhop」が正式公開
BANKで学んだこと
まず会社を始めるきっかけとなった前職の話から。
僕はBANKという会社で、エンジニアとしてCASHやTRAVEL Nowというサービスを作っていました。
CASH|目の前のアイテムが キャッシュに変わる目の前のアイテムが、キャッシュに変わるアプリ「CASH(キャッシュ)」。必要なキャッシュをいつでも、どこでも。
エアトリ Now|思い立ったら すぐトラベル思い立ったらすぐトラベル。ボタンひとつで即予約。お支払いもあとでいいから、行きたい時にすぐ旅行に行けます!
CASHのリリース直後の創業期に入社した僕は、いきなりカオスにブチ込まれることになります。
当時僕以外のメンバーは、お金や荷物の管理、Androidのリリースなどで手がいっぱいだったため、いきなりCASHのiOSアプリとサーバーサイドを引き継ぐことになりました。
最初の頃の僕は正論野郎でしかなく、重要でないところでやけに凝ってしまったり、どうでもいいところにツッコミを入れてしまったりして、一緒に働いていたメンバーは何だコイツと思ったとおもいます。すみません。
反省し悟りを開いてからは、開発スピードを保ちながら崩壊させないような、自分なりのプロダクトとの向き合い方をBCU30というカンファレンスでお話したりもしました(Best Session Awardを頂けました)
ネットで叩かれたり、メンバーが1ヶ月ごとに倍になったり、メルカリが競合サービスを出したり、DMMに買収されたり、その後また買い戻したり、黒字化に奮闘したり、TRAVEL Nowという新しい旅行サービスをリリースしたり。
1年半の間にこれらが全て詰まっていた、というのが未だに驚きなんですよね...
バグでオフィスに大量の荷物が送られてきてしまったときの写真
自分の仕事が世の中に与える力にもアドレナリンが出るし、
競合サービスが沢山出てきてもそれはそれでアドレナリンが出るし、
一度体感してしまうと、普通に働いていても物足りなさを感じてしまうようになります。
そして正直なところ、社長の光本さん、デザイナーのかなさんを見ていて、自分の手で新しいコンセプトを作りたいという欲が出てきてしまったというところがあります。
そんな思いから、BANKを退職して、nという名前の会社を立ちあげることにしました。
この変な社名は自然数nをイメージして名付けました。1より大きい広がりのある、まだ世の中にないものを作りたいというイメージです(厨二病)
設立がおよそ1年前の、2019年3月。
つまり会社を作ってからworkhopをリリースするまで、丸1年位かかったことになります。
創業事業を捨てるまで
ではそこから1年間何をやってきたのか。
実は、すぐにworkhopを作り始めたわけではありませんでした。
最初に取り組んでいた創業事業は、「試せる転職」ではなく「試せるEC」でした。
高額商品などを気軽に買ってみて、気に入らなかったら気軽に返せるといったサービスです。
また、類似商品を一気に試して、良かったものだけ購入できるような仕組みも作れればと思っていました。
モックの一部(今見ると恥ずかしすぎる...)
洗濯乾燥機をいろんな人に薦められて、やっと重い腰を上げて買ってみたら、思いの外良くて早く買っとけばよかったな〜という思いをしたり。
ロボット掃除機を買ったものの、細かいところで気に食わないところ(青白い光を出す家電が嫌い)があって普通にルンバにすればよかったな〜と思ったり。
そうした自分の中の悩みから、自然に生まれてきたアイデアでした。
しかし在庫、保険、キャッシュフローなど、ビジネス面で抱える課題が多く、結局はお蔵入りにしてしまいました。
こう書くとサクッと諦めてしまった感じにも見えるかもしれませんが、それでも、この事業を完全に諦めようと決めたのは比較的最近のことです。次に行こうと結論を出すのに1年以上かかってしまいました。
解くべき課題を探して
この事業は難しいな...とは思いながら、並行して色々なアイデアを思いついては少し作って潰し、というのを繰り返していました。
コワーキングスペースが閉まった後に作業しに行った鳥貴族
実はめちゃくちゃWi-Fiが速い
そんな中、前職のBANKが解散し、元同僚がみんな転職活動をすることになりました。
心配だったので、みんなとご飯に行ったりして話を聞いていましたが、転職前には次の会社について楽しそうに語っていました。
しかし、転職後に会ったときには「聞いてた話と全然違った」ということも、多々耳にするようになりました。
転職が博打なのはおかしい
僕たちの最初の事業案「試せるEC」では、高額商品の「購入の意思決定」が重い、という課題を解決しようとしていました。
しかし「転職の意思決定」は、明らかにそれ以上に重いものです。
転職をするということは、生活の7、8割の時間を、その仕事に捧げるということです。
それもまた、一ヶ月二ヶ月ではなく、数年から数十年間取り組むわけです。
それに対して転職活動は、言ってしまえばほとんど博打みたいなものにも思えます。給与やビジョン、面接のときの雰囲気だけで決めるのは、どうしても運ゲー的要素が強くなってしまいます。
こうした"普通"の転職活動は、見方によっては実は結構おかしいことなのではないか、という疑問を持ち始めました。
家電よりも試せるべきは転職なのかもしれない、と。
転職のきっかけとしての副業
実際、副業解禁の流れの後押しもあり、ここ数年で副業から転職する人が増えています。
色々な会社で副業してみてから、よかったところに転職するという形の転職活動です。
そうすることで、求職者・企業双方でマッチするかどうかを見極めてから、転職の意思決定ができるわけです。
「有名じゃなくても優秀」な人を救いたい
ただ、こうした副業からの転職ができるのも、今はまだ一部に留まっています。
僕の知り合いでそうした形で転職できたのは、ほぼ全員がSNSなどコミュニティで有名な人や、顔が広い人だけでした。
しかし、いわゆるコミュニティに属していなくても、優秀な人はたくさんいます。むしろそんな人が世の中の大多数です。
つまりリファラルがないために、会社にマッチするかが分からず落とされてしまったり、知り合いがいないから安心して転職できないという問題があるわけです。
workhopは、そうした「有名じゃなくても優秀」な人を救いたいという思いで作りました。
おためし入社の「入り口」をつくる
会社訪問という概念が広まったのは、Wantedlyが会社訪問の「入り口」を作ってからです。
それと同様に、おためし入社の「入り口」がないために、文化としてまだまだ広まっていないというのが現状だと思っています。
workhopはおためし入社の「入り口」となり、次の仕事を見つけるきっかけを提供していきます。
採用担当者さまへのおしらせ
最後に採用担当者さまに向けてのおしらせなのですが、スタートアップの皆様が割安にご利用いただける「スタートアッププラン」を公開いたしました。
これから会社をつくっていく最初のメンバーはとても大事だということを、スタートアップをやっている僕たち自身、身に沁みて感じています。
本当に会社に合った人を採用するために、ぜひご検討いただけると嬉しいです...!通常の半額程度でご利用いただけます。
最後に
転職や副業を検討している人に限らず、なんとなく面白そうな会社で働いてみたい人も、きっかけ作りとしてworkhopを使ってみて頂けたら嬉しいです!
ぜひこちらから登録お願いします! 🙌
workhop | 気になる会社におためし入社まずは副業から働いてみることができるサービス
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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