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SAKURUGが学生に10万円の「就活支援金」を支給、プロジェクトのヒントは大学時代の思わぬ面接体験に。

著者: 株式会社SAKURUG


2021年1月、株式会社SAKURUGは「サクラグ就活支援金」プロジェクトをスタートした。コロナ禍での就活支援として、選考のうえ学生に10万円の就活費用を支給する、というものだ。

反響は予想以上で、プロジェクト開始から1週間ほどで既に120名を超える応募が集まっている。

アルバイト先の時短営業等の影響で学生の収入減が懸念される今、「就活生たちに会社ができること」を模索していた中で動きだした今回のプロジェクト。ヒントとなったのは広報担当・木村の大学時代の体験だった。


知らないうちに性風俗店の面接を受けていた


大学生の頃、一度だけ性風俗店の面接を受けたことがある。正確には、面接を受けている最中にそれが性風俗店であることに気付いたのだ。


当時、研究室と部活で忙しかった私は高時給バイトを探していた。ふと、横浜駅前で貰ったティッシュが目に入った。

『メイド喫茶スタッフ募集』

これだ!と思った。レストランのバイトの延長だと思った。


待ち合わせは川崎駅の近くだった気がする。現れた男性はパンチパーマに派手なシャツを着て前歯が欠けており、セカンドバッグを持っていた。ヤクザの下っ端にしか見えなかった。

それでも私にとって相手は面接官、礼儀正しく挨拶をしてついていくと、案内されたのはバイト先ではなくチェーンの喫茶店だった。事前に準備するよう言われていた「身分証明書のコピー」を渡し、業務説明が始まった。


何かがおかしい、とすぐに気付いた。ソファに座って接客するまでは想定内だ。しかしオブラートに包まれてはいるが理解した。そこでするのは、恋人にもしたくないようなことだった。

即、無理ですと言った。「皆最初はそう言うけど、やってみたら意外と大丈夫だったって言ってますよ。」押されるもんか。強面の男性相手に断り続けるのは正直かなり勇気が要ったが、そこが喫茶店だったのは有り難かった。無理なんです、ごめんなさい、と謝り続けていたら、「わかりました。行きましょう」と彼が荷物をまとめ始めた。


忘れてはならないのが私の身分証明書のコピーである。返却をお願いすると、彼はこう言った。「いえ、うちもちゃんとした会社なんで、こういう人が来ましたっていうのをきちんと上司に報告しなきゃいけなんで」そんなわけない、と思った。しかし、そこで取り返す勇気はなかった。


会計は彼がしてくれた。その時、隣からあらためて彼の瞳を覗いてみた。つぶらで、綺麗な瞳をしていた。たぶん、自分とほぼ歳は変わらなかった。


店を出て、ご馳走様でした、と頭を下げた。向こうもぺこりと頭を下げた。後ろ姿を見送る。彼が角を曲がってから10数えて、追いかけた。自分の個人情報の行く末が気になったからである。尾行しようと思ったのだ。

しかし、私がその角を曲がったとき、もう彼の姿はどこにもなかった。


後日、我が家に中国から「最終通告」と書かれたどぎつい黄色の封書が届き、ちょっとした騒ぎになった。

SNSに寄せられた、たくさんの応援メッセージ


このエピソードとともに「サクラグ就活支援金」についてのお知らせをSNSに投稿したところ、様々な反響が寄せられた。


「友人がコロナでバイトがなくなり同様のバイトを始めたが、苦しんでいた」

「自分もスーツ代を工面するのに苦労したから、もっと早く知っておけばよかった」

「この取り組みめっちゃ学生視点。届くべき学生に届いてほしい!」

「コロナ禍で就活生や留学生の資金的な弱みに漬け込むケースが散見される現在だからこそ、一人でも多くの人に知ってほしい」


個人アカウントにも関わらず、800件近い「いいね」と70件近いシェアがあったことで、このプロジェクトの潜在的なニーズを感じた。


新型コロナウイルスの影響でアルバイトが減り、学生の収入減が懸念されている。

しかしお金に困ってる学生に私が何より伝えたいのは、焦って危険な目に遭わないでほしいということだ。性風俗の批判をしたいのではなく、望まないバイトで傷付く人がでないことを祈りたい。

そして、就活のお金に困ったら、サクラグ就活支援金に応募してほしい。


学生の就活の先にあるのは、一生に一度しかないファーストキャリアだ。サクラグでは、「大切なファーストキャリアを決める就活を、すべての人が納得のいくまで続けられる社会であってほしい、そのために支援を必要とする人にはできる限り手を差し伸べていきたい」と本気で考えている。


「サクラグ就活支援金」の応募にあたり、サクラグに入社することは条件にはならない。

サクラグと手を繋いだ学生が社会への新たな扉を開き、IT企業やベンチャー企業への関心や視野を広げ、未来をともに創りあげる存在になってくれたなら、これほど素敵なことはないだろう。





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