1冊の手帳発のコミュニティ。コロナ禍でも手帳の試し書きで繋がる「回覧TETEU」イベント開発裏話
伊藤手帳株式会社は手帳製造・OEMを手掛けて66年になります。本社は名古屋にあり、年間およそ800万冊の手帳を手掛けています。BtoB事業がメインですが10年前に自社オリジナルブランド「ユメキロック」を立ち上げ業界でも珍しい上下分離形式の手帳「セパレートダイアリー」を述べ80,000冊を個人向けに販売してきました。
2020年5月には業界初の仕様となるハンカチのように折りたためる手帳「TETEFU」を開発し製品化。10月より販売を始めました。
しかし毎年行っている大型商業施設での実演販売会がコロナ禍の影響で中止となり、予定していた新製品のプロモーションができなくなりました。
そのような状況化の中で伊藤手帳は大変ユニークなプロジェクト「回覧手帳」を考えました。
今回は回覧手帳とは一対どのような仕組みなのか、どういう背景で生まれて、実際どのような反響があったのかプロジェクトリーダーとなったEC事業部 栗田恵里果がお話します。
■家にいながら手帳の試し書きってできないか?
私たちは自社ECサイト「ユメキロック」で1冊の手帳なのに1ページが上下2段に分離している手帳「セパレートダイアリー」や新製品ハンカチのように折りたためる手帳「TETEFU」を販売しています。
ECサイトで販売する他に毎年大型商業施設で実演販売会を行い、お客様に説明をしながらお買い上げいただくというイベントを行っていました。多い時は1日20冊ほどお買い求めいただいています。新製品TETEFUも実演販売会を行って沢山の方に手に取ってもらう予定でした。
しかし今年は新型コロナウイルスの影響で実演販売会は見合わせるという話になってしまいました。
リアルが駄目ならオンラインでと。時代の流れに沿って「オンライン実演販売会」を行い30名程の参加で2割程の方にお買い求め頂く事ができました。一方「やっぱり実際に商品を手に取ってみてみたい」という声も多くいただきました。
そこで、家にいながら製品を「見る・試し書きができる」方法はないかと社内のメンバーからアイデアを募りました。その中で「インターネットが普及していなかった時代、子育て中のママの中では回覧ノートっていうのが流行っていたのよね。」という意見がでたのでした。
回覧ノートは交換日記を複数人で行う仕組みだとの事。
「これを手帳でやってみたら面白いんじゃないか!」「回覧した手帳に実際にスケジュールを書き込んでもらったり、感想を書いてもらえるといいよね」と話が進みプロジェクト化することに。
プロジェクト名は「回覧手帳TETEFU」となりました。1冊の手帳(TETEFU)を5名のメンバーで回覧するという新しいカタチのユーザー参加型のありそうでなかった手帳業界初のイベントです。
■定員の10倍近い応募から、手帳発のコミュニティが生まれるまで
「回覧手帳TETEFU」立ち上げについて心配が3つありました。
- 1つ目、参加者が集まるのか・・・。定員20名でしたが、それでも反応がなかったらどうしよう・・
- 2つ目は参加者が戸惑ず記入できるようにはどうすればよいのか・・
- 3つ目は途中で紛失しないか・・・
でも心配は不要でした。
SNSの口コミのおかけでなんと想定の10倍程の応募があったのです。これは嬉しい悲鳴でした。
2つ目の解決策は回覧するTETEFUに様々な工夫を凝らしました。
・予め試し書きしてもらいたい事例を書いておく
・参加者がどの部分に記入するかインデックスをつけておく
・発送する時に私たちの想いが伝わるお手紙を入れる
3つ目の心配は次のような方法を取ったことで今の所問題は起きていません。
・スプレッドシートで管理し、発送日、到着日を管理。
・返送用の封筒も同梱し参加者はポストに投函する状態にして発送遅延を防ぐ
・雨に濡れても大丈夫なようにファスナーつきのクリアカバーに入れる
試し書きをしてもらうイベントでしたが、思わぬ効果が生れました。
それは、感想欄のペーには、自分が試し書きしてみた感想だけでなく、他の方へ向けてのメッセージも書き込まれていたのです。
1冊の手帳を通して、顔が見えない相手とコミュニケーションを楽しむ。コミュニティができた事。これは私どもにとって大きな発見と喜びでした。
※参加者に試し書きいただいた内容
※参加者からの感想ページ
※写真は返送時に同梱されていた参加者からのお礼のお手紙
■コロナ禍の時代だからこそ、夢をかなえるための手帳づくり
参加者に試し書きいただいた内容は「手帳術2021」としてユメキロックのホームページで紹介する予定です。手帳を使う方皆に対して「手帳って色々な書き方があるのだな」「手帳を書くのって楽しそうだな」と思ってもらえるようなコンテンツになると思っています。
最後に、私どもの自社ブランド「ユメキロック」には手帳に夢を記録し、やりたい事を叶えて欲しいという想いが込められています。
コロナ禍の時代、私たちはとても不安定な気持ちで毎日を暮らしていますが伊藤手帳はそういった環境の中でも夢や目標を見失わないようにと願っています。
そして私どもは環境の変化に負けない製品作り・企画立案にチャレンジしてまいります。
【伊藤手帳株式会社について】
伊藤手帳は昭和12年の創業以来、企業向けの手帳を自社で年間約800万冊を製造しています。10年前に個人向け自社オリジナルブランド ユメキロックを創設し、「セパレートダイアリー」を販売延べ80,000冊となりました。
また2020年6月に手帳カバーで作った「抗菌Wポケットマスクケース」が外したマスクを収納できる・新しいマスクを収納できる便利グッズとして36,000枚を販売。
2020年9月より業界初ハンカチのように折りたためる手帳「TETEFU」の販売を開始し当初目標の2倍を超える売上となっています。事業成長率9.53%(5年間)
商号: 伊藤手帳株式会社
代表者: 代表取締役 伊藤 亮仁
所在地: 〒461-0034 本社:愛知県名古屋市東区豊前町3-42 TEL:052-936-2363
事業内容: 各種手帳の製造、販売、一般書籍の製造、ビニール製品の製造
資本金: 10,000,000円
URL:伊藤手帳オフィシャルサイト https://ito-techo.jp/
▼自社ブランドユメキロック ECサイト
本店 https://www.yumekirock.com/
楽天市場店 https://www.rakuten.ne.jp/gold/yumekirock/
Amazon店 https://www.amazon.co.jp/stores/node/3907886051
Yahoo店 https://shopping.geocities.jp/yumekirock/
◆本件に関するお問い合わせ
広報宛までお気軽にお問い合わせ下さい。
kamiya@ito-techo.co.jp
▼プレスリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/31231
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