コロナ前から非対面・非接触。外国人向けに開発中だったチェックインサービスがコロナ向けに即シフトチェンジできたワケ
<はじめに>
オリンピックイヤーであるはずの2020年は新型コロナウイルスの影響により激動の一年となりました。今年に延期されるもオリンピックが開催できるのか、多くの方が不安に感じていることと思います。とはいえ2025年には大阪万博が開催されますし、新型コロナウイルスが落ち着けばまた多くの方々が海外から日本にお越しになると考えられます。
そんな時にシステム会社としてどういった「おもてなし」ができるのか、私たち株式会社電緑と株式会社INDETAILが共同で開発しているmaneKEY(マネキー)の紹介とともにお話ししたいと思います。
<maneKEYとは?>
maneKEYとは、宿泊施設のチェックイン業務を省力化するIoTソリューションです。マルチ言語やキーレスに対応しており、ホテルから民泊まで多様化するお客様を快適なチェックイン業務でお出迎えいたします。また、AIを活用した本人認証により、無人でのチェックインにも対応。人材不足を解消しつつ、Withコロナに向けた「非対面での新しい接客様式」によって宿泊客様と施設管理者様双方の安心・安全に寄与します。
<誕生のきっかけ>
最近は「非対面」「非接触」といったキーワードでmaneKEYに興味を持っていただくお客様がいらっしゃいます。あたかも新型コロナウイルス対策として開発されたサービスとお感じの方もいらっしゃるかもしれません。しかしmaneKEYの開発は、実は2018年からスタートしています。
当時は新型コロナウイルスの大流行などなく、年々増加している訪日外国人のお客様を宿泊施設にてスムーズにお迎えするためのサービスとして開発を進めていました。
日本では、2020年以降に東京オリンピックや大阪万博などの大規模イベントが予定されており、世界中から旅行客が押し寄せるビッグチャンスを目前に宿泊業界の気運は高まりつつありました。
しかし、そんな希望の中で大きな課題も浮彫になっていました。それは宿泊施設における外国人対応が不十分ということです。
宿泊業界は連続した休暇を取得しづらい業種であることから、人材の確保が難しく、業界全体で人手不足が深刻化していました。ましてや外国語を話せる人材の確保となると至難の業と言えます。
そこで解決策として生まれたのが、多言語にてフロント対応を行えるスマートチェックインサービス「maneKEY」です。
海外からいらっしゃる多くのお客様に、日本で気持ちよくお過ごしいただく「おもてなし」のお手伝いができればという思いが、このmaneKEY誕生のきっかけとなったのでした。
maneKEYは宿泊事業者のフロント作業をAIやIoTと組み合わせることによって、人の代わりにシステムがチェックイン業務を代行してくれるサービスです。
外国語を話せる人材を新たに探す時間や雇用する賃金を削減できるだけでなく、フロントの方々がチェックイン業務に関わり続ける時間も削減することが可能になります。
また民泊の新規開業などで宿泊施設の運営自体が初めての方でも、チェックイン手続きをスムーズに行えるようになり、お客様を長時間お待たせして顧客満足度を下げてしまう心配もありません。
<転換点>
maneKEYの開発も大詰めとなった2020年1月ごろ、大きな事件が起きます。
皆様もお察しの通り、新型コロナウイルスが猛威を奮い始めました。
それにより、徐々に海外からのお客様が姿を消し始めます。
さらには国内での渡航についても移動制限がかかりはじめ、人の往来が減少したことにより宿泊業界には停滞ムードが漂います。
これは我々にも非常に逆風となりました。
maneKEYは特に海外からのお客様への対応を主とした、宿泊業施設向けのサービスです。お客様が来ないのでは、施設様にご利用いただく機会が無くなってしまいます。
サービスとして公開するべきかどうか、非常に考えさせられました。宿泊業界はフロントでの対面チェックインが必要なため、コロナ情勢下においてはスタッフおよび、お客様にとっても安心してもらえる環境を提供できることが重要です。
このような中でmaneKEYには「多言語対応」以外に、ホテル業務の自動化・省力化と行った面から有人対応を抑えるための機能として顔認証によるチェックイン機能と事前登録機能を有していました。
これがコロナ対策として有効ではないかと考え、これらの機能を改良し、国内ユーザー向けに利用しやすい機能やデザインへと改良を加えてリリースに向けていく決断をしました。その結果、2020年5月にリリースすることができたのです。
<ネーミング>
せっかくですのでネーミングについてもご説明したいと思います。
maneKEYは、「招き猫」と「キー(鍵)」を合わせた造語です。当初はインバウンド向けサービスとして企画していたことから、日本を象徴するマスコットとして海外でも「招き猫」が広く認知されていたことに加えて、猫の手も借りたいくらい多忙な事業者様の手助けをしたいという思いも込めてこのネーミングに決めました。
この由来を知った上でロゴマークをご覧いただくと、その意味を良くご理解いただけると思います。ちなみに発案者はINDETAILの外国人スタッフさんです。
「招き猫」は現在では商売繁盛の縁起物とされています。
フロントに招き猫を置きづらい施設でも、maneKEYを置いていただければ代わりにお客様を招き入れられるサービスになればと思っています。
<最後に>
日本でもワクチンの摂取が開始されたものの、新型コロナウイルスを取り巻く状況がどうなるかまだ分かりません。
そんな中でも非対面・非接触で「おもてなし」が可能なmaneKEYを一人でも多くのお客様にご利用いただけることを願っています。
■事業担当者ご紹介
株式会社INDETAIL
Business Direction Team
野村 高徳
株式会社電縁
イノベーションオフィス室長
吉田 健一
■会社概要
株式会社INDETAILについて
商号 :株式会社INDETAIL
代表者 :代表取締役 坪井 大輔
所在地 :〒060-0042 札幌市中央区大通西10丁目4番地16 ダンロップSKビル4F
設立 :2009年1月
事業内容 :先進技術を駆使した新規事業の創出(スタートアップ プロダクション)
URL :https://www.indetail.co.jp
株式会社電縁について
会社名 :株式会社電縁(DENEN Co. Ltd.)
代表者 :代表取締役社長 加藤俊男
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル7階(受付6階)
設立 :2000年7月24日
事業内容:システムコンサルティングサービス、システムインテグレーション、パッケージソフトウェアの提供
URL :https://denen.com
■お問い合わせ
ホームページ:https://www.manekey.com/
株式会社電縁 maneKEY担当
E-mail:manekey@denen.com
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