Logo

STORYS.JPは、2013年2月に誕生しました。

Jクラブ初。サッカークラブが創る日用品ブランド開発の背景。

著者: 株式会社横浜フリエスポーツクラブ

横浜FCは2021年4月、FANCL LABとの共同開発によりハンドソープをつくりました。

プロダクト名は『ASSIST LIFE produced by YOKOHAMA FC』。


今回開発したハンドソープは、既存商品にラベルを張り替えたコラボパッケージではなく、処方やテクスチャー、泡の感触や洗い流しの切れ、香りの方向性と、すべて一からオリジナルで処方開発したアイテムです。



2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ファン・サポーターとふれあうことが困難となり、プロサッカークラブでありながら、サッカーができないという事態に直面したこの時期にわたしたちは世の中に対して何ができるのだろうかと改めて存在意義を考え直すきっかけになりました。


世界が急激に変わり、日常からサッカーが消え、プロサッカークラブとしてサッカーを禁じられたこの期間は試合の来場者数も制限され、確実に落ちる入場料収入やシーズンシートの返金、企業の業績悪化によるスポンサー収入の減少とクラブの提供価値の低下によるスポンサーやファンクラブから返金を求める声など、どこのクラブでも容易に最悪の事態が想像できました。


この時期は、想定し得るリスクを認識しながらもクラブが存続するための何かを模索し、事業部スタッフ全員で何時間も話し合いをしました。


このハンドソープはその中で提案したものの一つで、以下2点の実現を期待しています。


1.試合日以外の日常で、サポーターが意識せずともクラブの存在を感じられるファンコミュニケーションのツールとなること。


2.普段の生活で使用しているものをクラブのものに置き替えることで生まれるファンとクラブとのより深いつながり

なぜプロサッカークラブがハンドソープなのか

「Jリーグのクラブがなぜ日用品なの?」と疑問に思われる方も多いと思います。



1.プロサッカークラブの存在意義とストーリー

プロサッカークラブは人々の日常にフットボールを通じて夢や希望、感動をお届けできる存在である。そう信じる社会性の高い価値を前提に、このコロナ禍でノンフットボールの領域でも、人々の日常にちょっとした彩りを与えられないかと考え出てきたのが、今の社会情勢に欠かせない習慣のひとつである「手洗いの習慣」です。

社会性、公共性の高いプロサッカークラブが、感染予防のひとつとして手洗いの習慣を啓発することで、予防の模範的な存在としても認知され、人々の日常に少しずつ溶け込み、ともにこの時代を乗り越えていくというストーリーを目指しています。





2.アイテムの機能・品質を担保するブランド力

どれだけ応援するクラブが推すものであっても、普段使うもので最低限のクオリティや、使うに値する機能性を備えたものであるかという観点から、横浜の大手企業の株式会社FANCLのOEM事業を担うFANCL LABに今回の取り組みをサポートして頂きました。


この市場での差別化

市場を牽引する絶対的なリーダー企業が存在し、成熟した日用品の市場にあえて飛び込む選択をしたのはコロナ禍における上記のストーリーと、ファン・サポーターの熱量に一般企業と差別化できる可能性があると感じたからです。


サッカークラブがこの飽和状態の市場の中で他社と差別化するポイントは、クラブを支持する熱量の高いファン・サポーターを起点に評判形成ができ、かつ社会にとって今必要とされるストーリーを打ち出し新しい習慣が根付くサポートをすることだと考えました。



使用後はサステナブルな取り組みへ

ご使用後、ハンドソープは空き容器をスタジアムに持参して頂くと、スタジアムで回収してリサイクルし環境保全活動に努めます。


この取り組みはASSIST LIFEだけでなく横浜FCもサステナブルなブランドとして社会から必要とされることを目指し、ご家庭で現在使っているハンドソープの空きボトルの回収もスタジアムで受け付けをします。


スタジアムに持ち込まれた空き容器はリサイクルされ、1つにつき1円となり横浜FCアカデミーの強化・育成費用として使用させて頂きます。


そして、日々ご家庭で使っている手洗い石けんを横浜FCのアイテムに切り替え、『手洗いの習慣』を横浜から一緒に啓発していく取り組みをクラブ、ファン・サポーターとともに実現していければと考えています。


パートナーシップについて

上記のリサイクルの取り組みは、新しくパートナーシップを結んだ米国の企業テラサイクル社の容器回収・再利用プログラムを活用し取り組みます。


この取り組みは、大量生産された商品と使用後に排出される廃棄物が地球上に溢れ、このままでは地球を健全な状態で次世代に引き継ぐことができない状況に陥っている現実を避けるため、わたしたちに求められる廃棄物を削減し、回収された廃棄物を有用な資源として活用することを実現するエコの活動を支えるものです。


https://www.yokohamafc.com/assist-life/







行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。

この他の企業のストーリー

6min read
株式会社ashiato
コロナ禍の女性の味方、手荒れしにくいアルコール除菌ジェル開発の裏側。
コロナ禍の女性の味方、手荒れしにくいアルコール除菌ジェル開発の裏側。 「除菌=ビューティエチケ...
5min read
デジタル人材育成学会
「デジタル人材育成大賞」創設に込めた、影のヒーロー・デジタル人材への脚光の想い。人材不足が叫ばれる中で、デジタル人材育成学会が語るその意義とは
「デジタル人材育成大賞」創設に込めた、影のヒーロー・デジタル人材への脚光の想い。人材不足が叫ば...
2min read
株式会社コロンブス
アナログの世界にデジタルを~医療・介護福祉の世界に新しい常識を創りたい~
アナログの世界にデジタルを~医療・介護福祉の世界に新しい常識を創りたい~ 情報化社会の中、様々...
7min read
石倉公認会計士事務所
公演回数300回超、1万人以上が参加した「落語で学ぶ相続セミナー」の誕生秘話。笑いながら相続の知識を身に付けられる社会を目指して
公演回数300回超、1万人以上が参加した「落語で学ぶ相続セミナー」の誕生秘話。笑いながら相続の...
7min read
積水化学工業株式会社
患者さんとそのご家族に笑顔を。積水メディカルらしさが活きる「積水メディカル理科教室」
患者さんとそのご家族に笑顔を。積水メディカルらしさが活きる「積水メディカル理科教室」 積水メデ...
8min read
はるまき家
母ちゃんの味を、金沢から全国へ。北陸初の春巻き専門店を立ち上げた裏側と今後への想い。
母ちゃんの味を、金沢から全国へ。北陸初の春巻き専門店を立ち上げた裏側と今後への想い。 石川県金...
2min read
マウントマヨンジャパン合同会社
“衛生用品”販売の難しさをチームで乗り越え 安心して使えるアルコールジェルの提供をスタート
“衛生用品”販売の難しさをチームで乗り越え 安心して使えるアルコールジェルの提供をスタート コ...
7min read
日本ケアリフトサービス株式会社
世界に誇れる介護リフトを開発し、使用して頂きたい想いから。ロボティックモバイルリフト「SOEL MX-Air」の誕生秘話。
世界に誇れる介護リフトを開発し、使用して頂きたい想いから。ロボティックモバイルリフト「SOEL...
8min read
Logista株式会社
『夫婦会議®』で子育て支援?①「“わたしたち”を諦めない」〜妻のSTORY〜
『夫婦会議®』で子育て支援?①「“わたしたち”を諦めない」〜妻のSTORY〜 「あの、3時間お...
7min read
鎌倉投信株式会社
投資にグラデーションを。鎌倉投信社長・鎌田が語る「自分らしい投資」
投資にグラデーションを。鎌倉投信社長・鎌田が語る「自分らしい投資」 「投資とはいかにお金を増や...