深澤直人さんデザインのバウンサー「Wuggy(ウギー)」で赤ちゃんのいる暮らしが変わる
64年に渡り、育児・マタニティ用品の製造、販売を行うピジョン株式会社から、スタイリッシュなデザインと心地よさを兼ね備えた安心設計のバウンサー「Wuggy(ウギー)」が2021年7月1日より発売。デザインを手がけたのは、世界的なプロダクトデザイナーの深澤直人さんです。
深澤さんといえば、人の想いを可視化する静かで力のあるデザインや思想に定評があり、デザイン領域は電子精密機器から家具、インテリアにいたるまで多岐に渡ります。ご自身も子育てが大好きだったという深澤さんの思いが詰まった新しいバウンサー「Wuggy(ウギー)」。ネーミングは、赤ちゃんがバウンサーを揺さぶる動きが「ブギウギ」のようだと感じた深澤さんによる考案です。ここでは、その誕生秘話について、お話しいただきました。
■マトリョーシカのような形で赤ちゃんを包み込む
ー上品なカラーリングとシンプルかつ洗練された造形美が目を引くバウンサー「Wuggy(ウギー)」。育児用品というよりも工芸品を思わせるルックスの中に温もりを感じるのは、マトリョーシカのような形が影響しています。この形を採用されたのはなぜでしょう。
「Wuggyのデザインを考えるとき、まず最初にフレームの形を製品自体のアイコンとして決めようと思ったんですね。そしてそのフレームは、赤ちゃんを包み込むような形にしたいと考えました。例えばアーチ型をしたヨーロッパの建物のアーチの中に人の彫刻が入っていたりするように、人間の体を取り囲むような輪郭は、世界中に溢れています。そうした輪郭の中でも、マトリョーシカは誰もがフレンドリーな印象を持ち、かわいらしく感じる形だと思ったことがひとつです。さらにこの形は、赤ちゃんの体になじむことが誰にでもイメージしやすい点も、最適だと感じました」(深澤直人さん、以下同)
当初、フレームは7案あった。
■立体設計で月齢にあわせたフィット感を追求
ー“赤ちゃんを包み込む”というコンセプトは、シートの構造にもしっかり生きていますね。
「シートにはカーシートに用いるような切り込みを入れ、背中とお尻が沈み込んで肩や首も安定する立体的な縫製を試みました。難しかったのは、バウンサーを使う赤ちゃんは、包まれるように安心して眠っている月齢の場合もあれば、手足をバタバタと動かすなど自由度が欲しくなる月齢の場合もあるということ。そこで、あまり窮屈になってはいけないということも考慮しつつスタディを重ね、この絶妙なフィット感が生まれました。また、赤ちゃんの首を固定するために、ファブリックのなかにヘッドピローが内臓されています。このヘッドピローの位置は成長に合わせて調節できるので、赤ちゃんはきっと心地よいと思います」
ーT字ベルトや脚の形状のこだわりについてもお聞かせください。
「形状だけでなく、小さなサイズのディテール にもやさしさが必要だと思いました。四角いバックルだとどうしてもシートベルトのように硬い印象になるので、目玉のような丸い形にしたんです。これが全体にほほえましい印象を与えているのではないかと思います。脚の形状は、背中側から見るということも考えてやわらかな流線形の曲線にしました。安定性と、折りたたんだときの持ち運びやすさも兼ね備えています」
コンパクトに折り畳めるので、持ち運びや収納時に便利。
「赤ちゃんは、大人の中に参加できると嬉しいんです」。グズっていたお嬢さんをバウンサーにのせてキッチンで料理する大人に向けた途端、ご機嫌になったというご自身の子育て経験から、深澤さんはそう言います。大人が料理をしているときも会話しているときも、「Wuggy(ウギー)」が赤ちゃんの参加意識を満たすから赤ちゃんはご機嫌になる。そんな赤ちゃんを見て、大人も笑顔になるーこの幸せの好循環が広がっていくことが、プロダクトデザイナー深澤直人さんとピジョンの願いです。
「手が離せないときに赤ちゃんを座らせておく場所」から、「赤ちゃんが家族と一緒の時間を楽しむ場所」へ。ニューノーマルなバウンサー時代の幕開けです。
ピジョン株式会社の開発チームのメンバーとともに。
右からピジョン株式会社 ベビー大型商品開発部 折野、末田、市瀬、深澤直人さん、Naoto Fukasawa Design 山下さん
【Wuggy ブラントサイト URL】
https://pigeon-htravel.com/bouncer/wuggy/
※撮影時に使用した商品は、実際の仕様とは一部異なる点があります。
※商品の仕様は予告なく変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
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