家族写真に「出張撮影」の選択肢を。fotowaの挑戦
撮影して欲しい人とプロフォトグラファーをつなぐ、家族・子ども向けの出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」。ニューボーン(新生児)、お宮参り、誕生日、七五三など、主にお子様のお祝いのシーンでご利用いただいています。
そんなfotowaも、2020年2月29日に、サービス開始から4周年を迎えました。うるう年・うるう日に誕生したfotowaにとっては4年に一度、そしてはじめての誕生日。
fotowaを支えてくれているフォトグラファーの皆さまを集めて、はじめての誕生日を祝う盛大な感謝祭を実施予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、当日の開催は断念。半年間で企画を練り直し、7月17日に改めてオンラインで感謝祭を開催しました。
fotowaにとって1つの節目を迎えた今、私がfotowaを立ち上げたかった理由と、fotowaが目指す未来について、お話をしたいと思います。
【プロフィール】
李 婧(Sei Ri)
中国・重慶出身。Web広告代理店での営業、営業企画、ディレクター等の業務を経て、メディア運営の会社を立ち上げる。2015年4月にピクスタに入社し、PIXTA事業のWebマーケティングを担当した後、2016年2月に新規事業・出張撮影プラットフォーム「fotowa」を立ち上げ、現在に至る。
fotowa誕生のきっかけは「家族全員の写真がないこと」に対するさみしさ
2015年、ピクスタはマザーズに上場し、ひとつの節目を迎えました。会社としても新たなステージに突入し、「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という理念の実現を加速させるべく、才能をつなぐ新たな場所を生み出す役割として、私が新規事業リーダーに抜擢されたのは同年10月のことでした。
新規事業立ち上げに伴い、代表の古俣からもらったお題は「出張撮影」というキーワードのみ。このキーワードを聞いて、私の中で浮かんだテーマが「家族写真」でした。
これには私の原体験があります。
私の父はカメラが好きで、私が小さいときからよく写真を撮ってくれました。
大人になって帰省をし、子どもの頃の写真を見返したときに、気がついたことがありました。あるのは、私1人が写っている写真か、私と母が写っている写真ばかり。家族3人で写っている写真がほとんどなかったのです。
子どもの頃はそれをなんとも思いませんでした。
しかし、大人になった今、それがとても「さみしい」。
子どもの頃の自分と触れ合う若き日の父はどんな顔をしていたのだろう?どんな表情を浮かべていたのだろう?
「あの頃」の父や母には写真でしか会えないのに、その「家族全員が一緒に写った写真」がないことが、とてもさみしいと感じたのです。
家族のかけがえのない大切な日に立ち会って、この先の人生の中できっと何度も見返すだろう大切な写真を残す。撮影をするフォトグラファーも、自分が撮った写真が誰かの宝物になれる喜びがある。そんなサービスを作っていきたいと考えました。
fotowa誕生から4周年までの軌跡
2016年2月29日0時、fotowaリリース。リリース後はモニターに貼りつき、fotowaサイトへの訪問者数をリアルタイムで追うも、ほとんどの時間帯は訪問者ゼロ。訪問者があったかと思えば、すぐに離脱。そんな状況に一喜一憂していました。
予約ゼロの状況がしばらく続いていましたが、テレビでfotowaをご紹介いただく機会に恵まれ、放送直後にはじめて依頼が入ったのです。今思い出しても夢のような瞬間でした。実際に撮影日を迎え、フォトグラファーからユーザーへの写真納品が完了すると、1組の家族に、fotowaをたしかに使ってもらえたんだという実感と喜びがはじめて湧きました。
その後も予約件数は泣かず飛ばずの状況で、日々サイト改善に追われていました。しかし、fotowaリリースから約半年後、七五三撮影の時期も相まって、これまで想像もしなかった数の予約が入るようになったのです。
この状況が続いたときに、私たちは確信したのです。
「このサービスは、世の中に必要とされている。私たちは、とんでもなく良いサービスを作っている」と。
サービスを立ち上げた2016年には600件ほどだった撮影件数は、4年で約21.6倍の約13,000件に成長しました。fotowaに登録をし、撮影をしてくださるフォトグラファーの数も1,000人を越え、全国で出張撮影を利用できるようになりました。サービス運営に関わるメンバーも、3名だったところから今では15名ほどになりました。
夢と希望を持って事業をやってきましたが、ここまでサービスが成長してきたことに、私自身も驚いています。
「ユーザーが感じたことが透明度高く公開されることは、プラットフォームとしてあるべき姿だ」という判断のもと、当時は恐る恐る実装をしたユーザーからの口コミ機能も、「この撮影の日を楽しみにしていました」「期待以上だった」「家族みんなに喜んでもらえました」という喜びの声を毎日たくさんいただくことになり、寄せられる感想を読む時が「fotowaを作ってよかった」と特に感じる瞬間です。
一度出張撮影の価値を実感していただくと、何か行事がある度にfotowaをリピートされるユーザーの方もたくさんいます。マタニティフォトやニューボーンフォトをきっかけに、お宮参り、ハーフバースデー、誕生日……という形で利用してくださるのです。
撮影後、毎回写真付きで口コミを投稿してくれる方もいらして、口コミを通してご家族やお子様の成長を実感できることはとても幸せなことだと思っています。
▲お子様が生まれた直後の家族写真(左)と、お子様が1歳になったときの家族写真(左)、両方の撮影にfotowaを利用してくださったリピートユーザー様。
フォトグラファーにも喜ばれるサービスに成長
fotowaに登録をしてくださるフォトグラファーからも、「fotowaのおかげで、自分の力だけでは出会えないお客様と出会うことができた」といったお声をいただく機会が増えてきました。
fotowa 4周年イベントのフォトグラファー表彰式で、2019年度ニューボーンフォト撮影件数第1位として表彰させていただいたフォトグラファーの方から、こんなコメントをいただいたことがとても印象に残っています。
「ニューボーンフォトは、私にとって特別な想いがあります。産後の育児の大変さがわかるからこそ、ニューボーンフォトを通じてお母さんたちに癒しの時間を提供したい。毎回のニューボーンフォト撮影で、お母さんと一緒に赤ちゃんのことを “可愛い可愛い” と言いながら撮影できることが私の幸せです。個人的にニューボーンフォトを撮影していたときには、周囲からニューボーンフォトに対して懐疑的な声もいただいていましたが、fotowaに出会い、今では当たり前にニューボーンフォトを撮らせていただけるようになりました。これからもお母さんたちの笑顔をできるような撮影をしていきたい。その夢を叶えてくださり、ありがとうございます。」
ユーザーに期待を超える撮影体験を提供しながら、フォトグラファーにも自分らしく働ける場所を提供する。サービス開始から4年の時を経て、fotowaは徐々にそんなサービスに育っていっていると確信しています。
fotowaの今後の挑戦。「出張撮影を当たり前の文化に」
現在、fotowaは47都道府県でサービス展開をしていますが、まだまだ出張撮影はメジャーな存在ではないと思っています。現状だと、ほとんどの人は「スタジオで撮る」という選択肢しかなくて、出張撮影はそもそも選択肢にあがってきません。
選択肢にあがらないということは、撮影を諦めている方がいるかもしれないということです。
例えば、足が悪いなどの障害をお持ちの方だったり、ペットと一緒に撮影をしたい方だったり。今となっては当たり前に撮影されるようになったニューボーンフォトも、出張撮影だからこそ実現できたことです。
出張撮影がもっと当たり前になれば、何かの理由で撮影を諦めていた人にも「家族全員が一緒に写った写真」を残してあげられるかもしれない。そうでない人にとっても、見返す度に思い出が蘇るような写真を残してあげられるかもしれない。
そして、私が大人になってから感じた、「さみしい」という想いを誰にもさせないで済む世界を作れるかもしれない。
家族の大切な思い出を、どのように残すのか。その選択肢がたくさんある世界を、私たちは目指したいと思っています。だからこそ、出張撮影が当たり前の選択肢になるまで世の中に浸透させて、fotowaは出張撮影の代名詞になりたいと考えています。
出張撮影で幸せな体験をする人を増やして、この文化を広めたいと思っています。
▼出張撮影「fotowa(フォトワ)」
撮影したい日時、場所(全国対応)、気に入った作風からフォトグラファーを選択することが可能です。どのフォトグラファーを指名しても同一料金の明瞭会計。撮影した写真はデータでの納品となります。
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