世界遺産「高野山」をコロナ禍より守り、次世代に残したい。
高野山開創以来3度目の危機か。
弘法大師空海によって開かれて1200年。
悠久の仏都に訪れた新型コロナの脅威は今、高野山存続の危機を招いております。
参拝と観光で成り立つ高野山。2007年に世界遺産に認定されてからは外国人観光客も増え、今では日本はもとより世界中から170万人を超える人が訪れます。しかしながら新型コロナウィルスの影響で日本中がそうであるように、高野山もまた大きなダメージを受け、5月のゴールデンウィークだけを見ても、例年であれば2万人の宿泊者のところ今年は10人程度。
一山一家
高野山は総本山金剛峯寺をはじめ塔頭寺院が117あり、寺院との関係性の中で我々は生業をしております。宿泊者に提供されるごまとうふや食材、襖、障子などの表具、浴衣や布団など宿泊に関するものは勿論のこと、寺院の補強や修繕などの宮大工、お念珠などの仏具、そして遺跡をたどる観光の後のお土産など、すべてが地域とつながり高野山に関わる全ての者が互いに御山を維持していくために努力を積み重ねてまいりました。
減少率と気づき
コロナウィルスの影響で参拝・観光はもとより外出が自粛され、当山にお越しになられる方が98%減となって改めて私たちは全国の皆様にお支えをいただいていたのだと痛感をしたところでございます。
先日、自粛要請や越境移動が解禁となり参拝・観光の皆様がお戻りになるのでは?との期待をいたしましたが、やはり状況は芳しくなく、店舗閉店に追い込まれるところも出てまいりました。また、山内の宿泊施設である宿坊は宗教法人であるため持続化給付金は対象外となり、その維持に困窮を極めており、前述のように繋がりあう商店もまた連座式に厳しい状態にあります。
このままでは「高野山」を維持していくことが難しい。そんな声が聞こえ始めるなか、今一度、高野山とはどういった場所なのか?を見つめなおし、我々の存在意義も含めて改めて考えてみることにしました。
・高野山は古くから高野詣でといわれるように全国の皆様が安らぎと安寧を求め祈りをささげる場所である。
・空海が開いた修行の地であり、日本仏教における聖地である。
・ここに住む我々は今後も続く長い歴史の中でほんの一部に携わっているだけであり、御山そのものを次代につなぎ残していかなければならない。つまり高野山とはすべての人々にとっての宝であり遺してくものである。そして我々は次代へ「紡いでいく」責務がある。
これらは当たり前のことで先達から受け継いできたはずなのですが、恥ずかしい話、我々は「今」だけを見てしまい自らの商いをどうするか?とか、どうやって観光客を呼び込むか?などそんな目先のことばかりを考えておりました。
クラウドファンディングと出会いwithコロナへ
そんな折、クラウドファンディングで飲食店や宿泊施設を直接支援する取り組みを拝見し、「これだ!」と思い早速プロジェクトページを作成し始めました。
しかし作成するにつれて、「あれ?これって確かに自分たちも参拝の皆様も得するけど、高野山参拝の全てをお得にカバーすることは出来やんのでは・・」と思い、もっと参拝の皆様の目線で、もっとお得に参拝できないか?参拝とは食事と宿泊だけと違うだろうし、コロナ禍で気分的に〝落ちている”ときに、ちょっとでも上向きに参拝・観光できるものはないか?と考えまして、「それなら〝全店舗”で使えるプレミアムなチケットがあれば、お越しいただいた人はもっと自由に使え、あっちでもこっちでもお得では!」と思い、今回のプロジェクトを立ち上げました。
飲食店やお土産店、雑貨店や時計店も含めあらゆる店舗と、宿泊にももちろん使えて、さらには現在交渉中ではありますが金剛峯寺をはじめ本山関連施設の拝観料にも使えるチケット。
支援をいただいた金額の2割アップで本チケットと交換できるため、10,000の支援なら12,000円分の金券として使えます。拝観に2枚、食事に1枚、お土産に3枚、残りは宿泊の足しにと自由にお使いいただけます。
withコロナの時代。後ろや下向いてばかりではやはり前には進めません。空海の言葉に
「心暗きときは、すなわち遭うところ、ことごとく禍(わざわ)いなり。眼(まなこ)明らかなれば、途(みち)に触れて皆宝なり」
という言葉がございます。
自分たちの気持ち次第でどんな困難にも前向きに取り組むことができる。今までお支えをいただいていた皆様に感謝の気持ちをお伝えし、今までよりももっとお得に高野山を感じて頂けるよう、我々は今できることをしっかりと行ってまいります。
募集期間 現在~7月19日まで
チケット使用開始 7月25日~令和3年1月20日
https://camp-fire.jp/projects/view/272444
政府の「Go toキャンペーン」と合わせてお使いいただけるとさらにお得に感じていただけるのではと思います。
是非ご利用ください。
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