設立初期から20年以上ケールに携わるエキスパート 農場の立ち上げからオリジナル機械の開発まで、ケール栽培にかける想いとは!?
キューサイ株式会社は、1982年にケール青汁の製造・販売を開始し、来年2022年に40周年を迎えます。ケール青汁のロングセラー商品「THE KALEシリーズ」は、安全・安心なものをお届けしたいという想いのもと、発売以来、国産ケール100%にこだわって製造してきました。原料であるケールは自社グループ農場や契約農家にて、農薬・化学肥料不使用で手間ひまかけて丁寧に栽培しています。そのケール栽培にかける想いを、自社グループ農場である「キューサイファーム島根」の設立初期から20年以上ケール栽培に携わるエキスパート・太田洋介さんに聞きました。
■担当者プロフィール
2000年にキューサイファーム島根に入社後、ケール栽培の管理業務を担当。
キューサイファーム島根の農場立ち上げに携わり、現場作業をしながら工程の一部機械化などにも取り組んだ。現在はケール青汁のロングセラー商品「THE KALEシリーズ」の原料となるスーパーフード「ケール」の安定供給のため、ケール栽培の第一人者として日々栽培管理業務に従事している。
●設立当初の農場の立ち上げ、そして3年おきに来る自然災害との闘い
入社当初は、まだケールの栽培を本格的に行えておらず、石ひろいや土を耕すところから手作業で開拓していきました。現在と比べると知識や技術も十分ではなく手探りの状態でしたが、2003年ごろにやっとの思いで収穫までこぎつけることができました。
ですが、そこからは自然との闘いでした。3年おきに台風や長雨、干ばつなどの自然災害、ケールの天敵である青虫をはじめとした虫の被害に見舞われ、まったく収穫できないほどの被害が出ることもありました。虫との闘いはスピードが命です。時には福岡のキューサイから大勢の社員が貸切バスで駆けつけ、すべて手作業で虫取りをした年もあるほどです。その経験もあって、農薬・化学肥料は一切使わず、虫取りや収穫も一枚一枚手間ひまかけて栽培した安全・安心なケールを提供し続けてこられたのだと思います。
●より安定したケール栽培へ、16年かけオリジナルのケール栽培用機械を完成
私がケール栽培に携わる中で取り組んだプロジェクトの一つに、追肥(※1)作業の機械化があります。ケールは日本ではまだまだ生産者が少ない野菜のためメーカーにも相談しましたが、イメージする追肥機は製造されていませんでした。少しでも安定したケール栽培につながればと一念発起しました。
普段の栽培業務の合間に追肥機のイメージを考え、機械に詳しいメンバーに図面を書いてもらい、メーカーの方にもご協力いただき、実際にトラクターを動かしながらシミュレーションしていきました。試作品を作っては畑で試すことを繰り返し、16年かけて完成することができました。追肥機を完成させたことで、20~30人程度で行っていた作業を1人でできるようになりました。これによって、台風などの災害への対策作業にもより臨機応変に対応することが可能になりました。また近年では、IoTと言われる「ドローン」を活用した農場管理に挑戦するなど、人の「手間ひま」「感覚」を大切にしながらも「先進技術」も取り入れ、安全安心なケールをお届けすることを第一に体制強化に取り組んでいます。
※1 ケールの苗を畑に定植した後に肥料を追加する作業のこと
●農薬不使用への徹底したこだわり、近隣からの飛散農薬もチェック!
キューサイファーム島根は、農薬・化学肥料不使用でケールを栽培するだけでなく、近隣からの飛散農薬にも細心の注意を払っています。近隣の農薬散布時期には、飛散リスクの高い農家の方に相談し、ビニールハウスのシートを降ろしてもらい農薬が飛んでこないような対策をしていただけるように交渉してきました。近隣の方々の協力もあって創業時からのこだわりを大切にしながら、栽培を続けられていると思います。
このような日々の改善を重ね、キューサイファーム島根のケールは力強く、たくましいケールへと進化し続けてきました。ケール栽培は何が起こるか分からない自然相手の仕事ですが、手間ひまかけて丁寧に良質なケールを育てていますので、国産ケール100%の「THE KALEシリーズ」をお召し上がりの際は、ぜひ安心してお楽しみいただければと思います。
■青汁の原料であるスーパーフード「ケール」とは?
ケールは、スーパーフードとして注目されるアブラナ科の野菜です。キャベツやブロッコリー、カリフラワーなどの原種であり、紀元前から自生し続け、大きな葉を広げ、太陽の光をたっぷり浴びてたくましく成長する力強い生命力も魅力の一つです。
ケールは、ビタミンB1・B2・B6、葉酸、ミネラル、ルテインなど健康・美容にお役立ていただける様々な栄養素が豊富に含まれており、その種類は60種類以上(※2)に及びます。ケール葉1枚(約200g)の栄養素を換算すると、食物繊維はレタスの約2個と1/5個分(※3)、カルシウムは牛乳の1カップと4/5カップ分(※3)、ビタミンKはブロッコリーの約2株分(※3)、ビタミンCはグレープフルーツの約2個分(※3)です。
※2 日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
※3 参考元:ベターホーム協会 ベターホームの食品成分表 日本食品標準成分表2020年版(八訂)より算出
●摘みたてケールの栄養とおいしさをお届け!100%国産ケール使用の「THE KALE シリーズ」
◇「THE KALE シリーズ」の特長
・100%国産ケールを使用
・農薬・化学肥料不使用
・無添加(保存料・酸化防止剤・着色料不使用)
・お好みに合わせて選べる3タイプ(粉末、冷凍、粒)
・粉末・粒タイプは常温で長期保存が可能
・スティックタイプは持ち運びに便利
・キューサイ独自の4つの製法
①水にもなじみやすいさらりとした粉末にする「マイルドパウダー製法」(粉末タイプ)
②フレッシュ感のある色や風味を実現する「極・細粒製法」(粉末タイプ)
③栄養成分の変質や分解を極力抑え、体への吸収を高める「凍結粉砕製法」(粉末タイプ)
④極力酸素にふれさせず、畑のケールの味わいをキープする「低酸素 新鮮クリア製法」(冷凍タイプ)
▼「THE KALE シリーズ」の詳細はこちら
https://www.kyusai.co.jp/aojiru/
■「KALE WORK」を提唱~生命力あふれる「ケール」のチカラを皆さまへ~
キューサイは、長年の栽培や研究を通じてケールの魅力を知るエキスパートカンパニーとして、ケールのチカラをより多くの方へお届けできないかと考え、2019年よりスーパーフード「ケール」を日々の生活に取り入れる新たなライフスタイル「KALE WORK(ケールワーク)」を提唱し、情報発信や商品開発をはじめ様々な活動を行っております。
昨年10月に創業55周年を迎えたキューサイは、これを記念し、1年を通じて"自分らしくしなやかな生き方" を叶えるための情報をお届けするオンラインイベント「健美カレッジ」を開催しています。「ケールdeエディブルガーデン講座」、「ケールdeギルトフリーごはん講座」など、ケールに親しんでいただける内容となっています。過去の講座は動画でご覧いただけますので、美容や健康に役立つケールを日々の生活に取り入れる参考にしていただければ幸いです。
▼「健美カレッジ」の過去のアーカイブ動画はこちら
https://corporate.kyusai.co.jp/55th/college/
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