国内最大級のラーメン通販サイト「宅麺.com」が描くラーメン店の新しい経営スタイル
グルメイノベーション株式会社が運営する国内最大級のラーメン通販サイト「宅麺.com」は、ラーメン店で実際に提供されているスープと麺および、具材をそのまま冷凍してご自宅にお届けするサービスで、厳選された全国の有名店のラーメンを200商品以上販売しています。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛などの影響で、2020年の年間販売食数は179%増加するなど、「宅麺.com」は期せずして注目をいただくこととなりましたが、実はサービス立ち上げは今から11年前の2010年。サービス開始当初、販売していたのはたった5商品でしたが、当時から、単にラーメンを通信販売するのではなく、“ラーメン店主が作った本物のラーメンを自宅で楽しむ”という「新しい文化」の確立を志してきました。
今回は、そんなグルメイノベーション株式会社の創業エピソードやコロナ禍における「宅麺.com」の急成長、そして新たなミッションについて、全国400店舗以上のラーメン店主を口説き落としてきた共同創業者兼取締役・野間口兼一の目線から語ります。
「宅麺.com」誕生のきっかけは、1枚の年賀状
2010年元日、空港レストランの経営者として日々腐心していた私の元へ届いた1枚の年賀状は、中高の同級生・井上琢磨(現・グルメイノベーション株式会社代表取締役社長)からのものでした。
学生時代はバレーボール一筋で根っからの体育会系であった自分とは対照的に、大人しい性格だった彼とは特段仲が良いという訳ではありませんでしたが、高校卒業から15年以上経っても年賀状を送り合うほどの関係は続いていて、これをきっかけに久しぶりに居酒屋で再会することになりました。
「今の仕事を辞めてラーメンの通販サイトを立ち上げようと思ってる」
そう話し始めた井上から、その時に初めて「宅麺.com」を思いついたきっかけとその構想を聞きました。
とあるラーメン店で販売していた冷凍のお土産ラーメンを仕事終わりに買って帰ったところ、小さい子供の世話で忙しい奥さんが「久しぶりに美味しいラーメンを食べられた」と大層喜んでくれたということ。同時に、本当はラーメンが大好きなのに、様々な理由でラーメン店が遠い存在になっている人は少なくないのではないかと気付いたということ。
そして、そういう人たちのために「宅麺.com」を作り、インスタントではない“本物のラーメンを自宅で楽しむ”ことを「新しい文化」にしたいと彼は語ったのです。
その壮大な夢に強い魅力と説得力を感じた私は、「宅麺.com」の営業マンとして全国のラーメン店主を口説き落とし、パートナー店舗を集めることをその場で決めました。そして、井上もそれを歓迎してくれたことで、同年4月にグルメイノベーション株式会社を共同創業し、7月には「宅麺.com」のサービスをスタートさせました。
ー創業期の写真。向かって左から2番目が野間口、中央が井上。
「俺の命よりも大切なスープを凍らせるのか」と激昂される日々
「新しい文化を作る」という壮大な夢を掲げて「宅麺.com」を立ち上げたものの、そこからは困難の連続でした。当時の私は、ラーメンは普通に好きという程度で特に知識もなく、とにかく1日に何軒もの店を渡り歩いてラーメンを食べては、一癖も二癖もある店主たちに「宅麺.com」について説明して回る日々。
当時は「冷凍スープ」というものはメジャーではなかったため、店主が命よりも大切にするスープを「凍らせたい」と私が話すと、「ふざけるな!今すぐ帰れ!」と激昂されることも多々ありました。
それでも「二度と来るな」と言われるまでは、営業の邪魔にならない早朝か営業終わりの時間帯にストップウォッチを持参して何度も通い続け、「10秒だけ話を聞いてください」と言って、本当に10秒だけ話して帰るというようなことを繰り返しました。
ー旧倉庫で「宅麺.com」での販売が決定したラーメンに食らいつく野間口。
そうして、短い時間でも「新しい文化」を作りたいという熱意、思い描く未来を何度も語っていると、その姿を見て応援してくれる店主が1人、また1人と増えていったのです。そんな泥臭い営業を続けた結果、本当に少しずつではありますが、「宅麺.com」という名前がラーメン店やラーメン好きの間に広がっていきました。
「宅麺.com」の転機となった2020年
前述した通り、「宅麺.com」はラーメン業界の中では一定の知名度を獲得したものの、世間一般にはほとんど知られていませんでした。しかし2020年、突如として全世界を襲った新型コロナウイルス感染症により、「宅麺.com」を取り巻く環境は一変しました。
感染症拡大に伴う外出自粛等の影響でお取り寄せブームが起こり、競合サービスが次々と立ち上がる中、「宅麺.com」はラーメン通販の先駆者としてテレビをはじめ、多くのメディアにお取り上げいただきました。
あまりに突然のことで私自身、戸惑いを感じつつも、これがきっかけで新たに多くのお客様に「宅麺.com」をご利用いただき、会員数は、2021年3月時点で前年から倍増の27万人超になりました。
2020年7月には、月間販売食数がサービス開始以来最高となる72,987食(前年同月比365%増)を記録、そして2020年の年間販売食数は、549,160食で前年比179%増と、同様に「宅麺.com」サービス開始以来最大数となりました。
当社の新たなミッション:ラーメン店の新しい経営スタイルの確立
上述の通り、期せずして起きた社会環境の大きな変化に恩恵を受ける一方、当社には、大切なパートナーであり、今も苦境に立たされている全国のラーメン店をサポートする義務があると強く認識しています。
帝国データバンクが発表したラーメン店の倒産に関する調査結果※によると、
“2020年のラーメン店の倒産は46件となり、前年を10件上回って過去最多を更新”
“ラーメン業態では、これまで参入障壁の低さを背景に様々な味や特徴を持つ新規店が次々とオープン。全国で2万店にも上るラーメン店同士の消耗戦が年々熾烈化したほか、原材料費や人件費などのコストアップ、さらには「1000円の壁」といった消費者心理も背景に低価格・薄利経営での体力勝負が続いた”
“こうしたなか、2020年はコロナ禍で外出自粛が広がったことで集客力が急激に低下するなど、経営環境は一層悪化”
とあります。
こうした事実を背景に、当社は“本物のラーメンを自宅で楽しむ”という「新しい文化」の確立に加えて、もう一つ大きなミッションを自らに課すことと致しました。それは、ラーメン店の新しい経営スタイルの確立です。
リスクの大きい店頭営業だけに頼った経営からの脱却をラーメン店と共に目指し、「宅麺.com」での通信販売はもちろん、レジ横や券売機の空きスペースの活用や、ラーメン店と法人のコラボレーション企画のコーディネートなど、当社があらゆる側面からラーメン店の収益拡大をサポートし、安定した経営をお手伝いします。
世間ではまだまだ予断を許さない状況が続いていますが、これからもラーメン店との共存共栄を志し、混沌の中から新たな時代を切り開いていければと、僭越ながら考えています。
ー関連リリースはこちら
※引用元:帝国データバンク「ラーメン店の倒産、初の年間40件超えで過去最多 コロナ禍で客足戻らず厳しさ浮き彫りに」2021年1月13日
■グルメイノベーション株式会社 概要
代表取締役社長:井上 琢磨
設立:2010年4月
本社:東京都渋谷区松濤1丁目28-2 WORK COURT渋谷松濤
コーポレートページ:http://www.gourmet-innovation.co.jp/
―「宅麺.com」とは
公式ホームページ:https://www.takumen.com/
『宅麺.com』は、全国に数多あるラーメン・つけ麺・まぜそばの中から、厳選した人気店の商品を取り扱っている国内最大級のラーメン通販サイトです。『宅麺.com』では、ラーメン店で実際に提供されているスープと麺および、具材をそのまま冷凍してお届けしております。そのため、簡単な調理をして頂くだけで、これまでお店でしか味わえなかった味をご自宅や職場でお楽しみ頂くことができます。冷凍して風味が変わらない商品のみを取り扱っておりますので、自信を持って「お店と同じ味」を全国にお届け致します。
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