認知症の人でも記憶が持てて生の実感が戻る「おぼえている手帳」の効能が証明された日
認知症の人でも記憶を持つことができる。「おぼえている手帳」の再現性を確認するまでのいきさつ
認知症の人でも記憶を持つことができる。介護する人とのコミュニケーションに役立ち、生の実感を取り戻せる「おぼえている手帳」。その効能を、肉親にとどまらず広く証明すること。開発と発売の前提となるこのことを、実地にテストを実施。何回も実施した中で、効能を報告してくださる参加者が複数名あらわれました。その感想からは、認知症の高齢者ご自身が驚きとよろこびをもって「おぼえている手帳」を使っていることが伝わってきました。
認知症の肉親とともにやっていたテストを実証するために
「おぼえている手帳」は、もともと発案者である舘神龍彦(たてがみたつひこ)が、肉親とともに使っていたものが原型になっています。縦書きの日記帳に、そのときの出来事を認知症の人本人の直筆で記録。同時に写真を撮影・印刷。これを繰り返していました。 脳の働きが衰えた認知症の当事者にとっては、過去の出来事の記憶は保持できません。
そして、「おぼえている手帳」のように、本人の直筆の文字で記録を残し、写真を蓄積。すると、記憶そのものはなくても、過去の出来事を振り返ることができるようになります。これは、直筆の文字が書いた本人に読めること。他人の文字は読めるかもしれませんが、自分の字とは認識されないので自分の出来事とは実感できません。ただ、再現性は、確証が持てませんでした。
ともあれ同じ条件(認知症のご本人とその家族)ならば同じ事がおこるはず。そこで、同じ境遇の人たちにもやっていただけないかと考えました。
認知症の親御さんを持つ子供の世代に向けてセミナーを実施・テスト
そこで、市内の公共施設で複数回「おぼえている手帳教室」を実施することにしました、高齢のご両親をお持ちの世代の方に来ていただき、テスト的に試作版を使っていただいたのです。その結果、何人かの方に効果が確認できました。
認知症の高齢者ご自身がご家族と一緒に使うことで、時間の中で生きている自覚を持つことができ、意欲をかき立てられたというのです。開発にあたっての仮説が実証されました。
いちばん驚き、胸が熱くなるような歓びを得たのは意外にも開発者の自分だった
また、なにより、効果が出た方のエピソードに胸が熱くなりました。
肉親のために作ったものが、第三者にも役立っている。自分の仮説は間違っていなかった。それは、いままで文章を書き、動画を作ってきた自分にははじめての仕事の経験でした。
制作に着手し4月1日よりオンラインで販売開始
以上のように「おぼえている手帳」には再現性が確認できました。文字を書き、写真を撮って蓄積して見直せば、認知症の高齢者の人でも記憶を持つことができます。なにより、そのことで生の実感が回復するのです。
そこで、あらためて本格的に開発・発売に向けて動きました。
この4月1日に発売を開始しました。
Webサイト:https://oboeteiru.com
オンラインショップ:https://oboeteiru.thebase.in/
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