中小企業やフリーランスこそ使ってほしい。「シンプル、わかりやすい、低価格」な電子契約が誕生するまで
株式会社TeraDoxは、日本最大級の振袖ポータルサイト『My振袖』や、おしゃれで高品質な年賀状Web作成サービス『GLAM PRINT(グラムプリント)』をなど運営する事業会社です。
2021年5月27日に、電子契約システム『契約大臣』をリリースいたしました。
▼プレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000053809.html
当社がなぜこれまでの事業とは分野の異なる電子契約システムをリリースしたのか、プロジェクトリーダーの大西直紀が、サービスにかける思いと開発エピソードについてお話しいたします。
株式会社TeraDox 取締役 大西直紀
■開発のきっかけ
当初、情報のデジタル化や働き方改革による副業解禁、SDGs観点での紙資源削減など、「脱ハンコ」の動きが急激に加速していくのではないかと予測し、自社内で利用していた独自の電子契約システムを外部向けサービス・製品としてリリースできるのではないかとプロジェクトチームを立ち上げました。
ここ数年で電子契約の普及率は大きく伸びていますが、昨年からの緊急事態宣言による自粛生活により行動が制限された影響で、さらに拍車をかけ電子契約の利用拡大が見込まれると考え全社で優先順位を上げて開発に取り組むこととなりました。
開発進行と共に、どんな人に使って欲しいかターゲットを決めることにしました。
時を同じくして、当社でも政府からのテレワーク推奨を受け、在宅勤務を開始することになりました。
当社は電子契約をはじめ様々なシステム導入が進んでいたため、スムーズにテレワークへの切り替えができ、オンライン化のメリットを再認識しました。
しかし、「紙書類に押印するために出社しなければいけない」といった「テレワーク格差」が世間で問題視されていることを知り、「契約書の作成・送信・締結がすべてオンライン上で完結できる電子契約ならば出勤を減らすことも可能になり、感染への不安や通勤の負担を軽減できる。もっと世の中に普及してほしい」という思いが強くなりました。
契約大臣での契約フロー
■「中小企業や個人事業主、フリーランスの方にこそ使って欲しい」
開発を進めるにあたり、テレワークが中々導入できない企業はどんな企業かと調査をしていると、中小規模の企業や、歴史ある老舗企業はシステム化が遅れている傾向にあるという説をときたま目にすることがありました。
システムの導入には、物によっては導入時に数万、年間では数万〜十数万、それ以上にかかる場合もあり、どれくらい利益を産むものなのか、費用対効果が目に見えにくい点がまずハードルになります。
実際に導入したとして、自社の業務に適しているのか、社員が使いこなせるのだろうか。これらの懸念から、アナログ的なやり方に課題は感じつつも見送られがちになるのではと見ています。
出典:中小企業庁ウェブサイト「第1部 令和2年度(2020年度)の中小企業の動向「第2章:中小企業・小規模事業者の実態」
最初は抵抗があっても、手軽に導入できる上に電子契約の良さが分かれば、きっと使ってもらえると確信しています。むしろ、使いたくなるようなものを作りたいと感じました。
また、フリーランスの増加に伴い個人と企業間の契約が増える想定はしていましたが、フリーランスの方が仕事を受注する際にしっかり契約書を交わさないまま着手し、後々トラブルに見舞われて泣き寝入りするといった事例も珍しくないと聞きました。
電子契約の普及で、事前に契約を交わす締結の文化を根付かせるきっかけにもなると考えています。
■サービス開発に一番大事なのは、使ってくれる人のことを思い描くこと
『契約大臣』は“使いやすさ”にこだわっています。
様々な便利機能の実装も検討しましたが、多機能すぎるとどうしても複雑になってしまい、結果的に敬遠されてしまう恐れがあると感じました
「誰もが使える電子契約」を実現すべく試行錯誤した結果、極めてシンプルだけれど分かりやすく使いやすいサービスが出来上がりました。
私達がまず使ってほしいと考えている企業やフリーランスの方であれば、そこまで多機能なものはいらないと考え、必要なものを厳選してシンプルな機能になっています。
マニュアルを見なくても直感的に操作できる、電子メールを作成する感覚で使える画面設計も、ユーザーテストでは好評をいただきました。
多機能でなくなったことと既存のシステムをベースにしていることで開発コストを抑えることができた結果、取り扱う契約書の件数がさほど多くない企業や個人の方向けに、低価格な料金プランも用意することができました。
使ってくれる人のことをまず考えたからこそ、いいものができたと感じています。
【契約書の作成画面】
■「シンプル、わかりやすい、低価格」はそのままに
『契約大臣』は業務上必要な機能は提供していますが、より便利なサービスを目指し、追加開発を随時行う予定です。
ただし、『契約大臣』のウリである「シンプル、わかりやすい、低価格」の理念は維持しながら、使ってくれる人のためになるものに厳選していきます。
■会社概要
社 名:株式会社TeraDox
所在地:東京都渋谷区本町3-10-3 清水橋矢部ビル9階
代 表:代表取締役社長 齋藤 啓司
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