多様化する“弁護士のキャリア”を支え、企業の“法務人材需要”に応える「リーガルHR事業」に迫る。
アシロでは、「アシロに関わる人を誰よりも深く幸せにすることで、よりよい社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、社会基盤である法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開しています。
その中でも、法律問題にお悩みを抱える方と弁護士の最適なマッチングを図るリーガルメディア「弁護士ナビ」を主要事業として運営していますが、2021年12月1日、リーガルHR事業を運営していた子会社(株式会社trient)を親会社の株式会社アシロに吸収合併し、新たに「リーガルHR事業部」が立ち上がりました。
そこで今回は、リーガルHR事業部の事業内容と今後の展開について、株式会社アシロ 取締役 兼 リーガルHR事業部 統括責任者 の 河原(カワハラ)さんにお話をお伺いしました。
■リーガルHR事業とは具体的にどのような事業なのでしょうか?
主に「弁護士・法務人材専門の転職支援サービス」を提供しています。リーガルメディア事業での経験とノウハウを活かし、法律事務所やインハウスローヤー(企業内弁護士)への転職に特化した「NO-LIMIT(ノーリミット)」を運営しています。
弁護士有資格者をはじめとしたプロフェッショナル人材が抱える転職への不安を取り除くとともに、⼈材採⽤の架け橋となることを通して個⼈・企業・法律事務所の成⻑に貢献しています。
■リーガルHR事業はどのような経緯で立ち上がったのでしょうか?
法律問題を抱えたユーザーと弁護士を繋ぐポータルサイト「弁護士ナビシリーズ」を10年以上に渡り運営しており、顧客である法律事務所から様々なご相談を頂いて参りました。
その中でも多く寄せられたのが、事務所を拡大したいが弁護士の採用に苦戦しているというお話が多く、集客面だけでなく採用面からも貢献できると考えて、リーガルHR事業を2020年に立ち上げました。現在では法律事務所様のみならず、企業内弁護士の採用ニーズ拡大の流れを受け、企業の法務部向け採用支援も積極的に行っています。
■リーガルHR事業の社会的な役割とはどのようなものでしょうか?
弁護士業界は直近20年でパラダイムシフトが起こっており、弁護士のキャリア形成も多様化しています。以前までは「弁護士=法律事務所」というキャリア形成が一般的でしたが、
弁護士資格を取りながらも企業の法務部門で勤務するインハウスローヤーが近年増加傾向にあります。
企業側では、情報化社会の発達やテクノロジー技術の発達に伴う法務リスクへの対応需要が高まっており、法律の専門知識を持った人材の採用は戦略的な重要度を増しています。
そこでリーガルHR事業部では、次のキャリアを考えている弁護士と、弁護士を必要としている法律事務所や企業との架け橋となることで、双方の成長にドライブをかけることを目的に事業展開を行っています。
■リーガルHR事業部が発足したことで、事業戦略上どのような効果があるのでしょうか?
「クライアント(法律事務所さま)の課題や状況を共有することで、1ストップでより一層質の高いサービスを提供できる」と考えています。
主要事業であるリーガルメディア事業では、法律事務所に対してユーザーの相談を送客する役割を担っていますが、リーガルHR事業では、その送客を対応する人材面でのサポートを行っています。
アシロでは、2021年12月1日にリーガルHR事業を運営していた子会社(株式会社trient)を吸収合併しました。以前は別の場所にオフィスがありましたが、同フロアに集約すること事業部間のコミュニケーション密度が高まる、また顧客開拓の面でも法律事務所や企業の法務部門の採用ニーズが把握しやすいなど、高いシナジーがあると期待しています。
※リーガルメディア事業「弁護士ナビシリーズ」について
「弁護士ナビ」は、年間数千万人以上の方にご利用頂いている、地域や相談内容を指定して、弁護士・法律事務所を検索できるサービスです。離婚・労働問題・交通事故・相続・刑事事件・債務整理・債務回収・IT・企業法務の9つの分野で構成されており、専門分野ごとで独立したサービスであるため、消費者が抱える法律トラブルに合った弁護士・法律事務所が見つけやすくなっています。各メディアに掲載されているコラム記事は、法律・弁護士業界に精通した編集部が作成し、弁護士が法的な正確性に関する監修を行っています。いつでも・誰でも・どこからでも、正しい法律情報を無料で知ることができ、法律問題に関する情報格差の解消を図っています。
■今後の事業展開について教えてください。
これまでは弁護士有資格者の人材紹介事業をメインに行っていましたが、デジタル上の新規サービスの立ち上げを始めています。
その第一弾として、弁護士・公認会計士の有資格者を中心とした方々を、社外取締役・非常勤監査役を探せるマッチングサービス「ExE(エグゼ)」をリリースしました。
ExEは、弁護士・公認会計士の有資格者を社外取締役・非常勤監査役として選任できる企業向けのマッチングサービスです。「上場準備中」や「ガバナンス体制の構築」などの知見がある人材を社外取締役に起用したいという需要が増加していることから、サービスの提供を開始しました。
本サービスでは、コーポレート・ガバナンスの知見を持つ弁護士や公認会計士などの有資格者を中心とした、エグゼクティブ人材の紹介を実現しており、『独立社外役員であること』『社外役員兼務社数4社以下』『社外役員経験あり』の条件を満たした、エグゼクティブ人材の紹介が可能です。
上場準備やガバナンス体制の構築など、企業ごとのステージやニーズに応じた適切な人材の紹介を通じて、企業の成長と有資格者の多様なキャリア形成を支援しています。
今後は、公認会計士・税理士・弁理士・司法書士などの“士業”や管理部門人材に特化した転職支援へとサービス領域を拡大していく予定です。
■最後に
リーガルHR事業部では、一般的な転職支援サービスと異なり、「法律分野のプロフェッショナル人材」に特化して、人生の大きな節目である「転職」というイベントに向き合っています。
専門的な知識が求められる領域であるからこそ、我々の介在価値を高め、求職者の方のみでなく求人を募集されている法律事務所・企業のお役に立つことで、我々にお任せ頂いたことで「良かった」と言ってもらえる数を増やし、より良い社会の実現へ貢献したいと思っております。
当社では「アシロに関わる人を誰よりも深く幸せにすることでよりよい社会の実現に貢献する。」ということをビジョンに置いています。
このビジョンを実現するためにも、今後はより一層営業活動・マーケティング活動を強化し、同時にキャリアアドバイジング及びリクルーティングアドバイジングの質を向上させるべく、今後も事業を運営してまいります。
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