子どもたちの手指を守るハンドケア習慣のきっかけに。全国約3万人の小学生を対象とした「手洗い・消毒後のハンドケア1週間チャレンジ」実施の裏側
『SAHNE(ザーネ)』はブランド誕生から67年間、手荒れ・肌荒れの悩みに寄り添い続け、「ザーネクリーム」は、世代を超えて愛用され続けています。
ザーネでは、2021年10月、全国約3万人の小学生に薬用ザーネクリーム(医薬部外品・販売名:ザーネクリーム E)を配布し、ハンドケアの大切さを知り習慣化するきっかけとして、1週間毎日ハンドケアに取り組む「手洗い・消毒後のハンドケア1週間チャレンジ」を実施しました。
今回、全国75校の小学校を通じて薬用ザーネクリーム チューブタイプ(48g)をお届けしましたが、小学校との窓口としてマイナビさん、ハンドケア啓発のためのマンガ制作にウーマンエキサイトさん、ザーネPR事務局としてPR TIMESさんなど、複数の企業様にご協力いただいて進行しました。
本記事では、実施にあたって関わったすべての人たちが「子どもたちのために」を合言葉に、心を一つにして取り組んだその舞台裏をご紹介します。
子どもだからこそハンドケアを大切な習慣にしてほしい
――全国約3万人の小学生へのハンドケア啓発プロジェクトを企画した背景を教えてください。
まず、子どもの皮膚の構造の話になってしまうのですが、子どもの角層は薄く、皮脂分泌量も学童期までは少ないため、肌のバリア機能が大人に比べて安定していません。子どもは、生まれた後、新生児のころまではおでこなどに脂性のブツブツのようなものができたり、皮脂が多く分泌される時期もありますが、一過性でその後は減ってしまいます。
コロナ禍で手洗い・消毒の機会が増えたことで、われわれ大人の手指もコロナ以前より荒れやすくなっていますが、子どもに視線を移すと、手洗い・消毒後も保湿ケアができているケースは少ないのではないかと思いました。特に小学生になると、大人がそばにいてケアできる時間は少なくなってしまいますよね。一方で、乾燥などで荒れた状態の手指には、細菌などが付着しやすくなってしまうことがあります。
自分にも子どもがいて、もう少し前に学童期を過ぎてしまいましたが、「もし自分の子どもが今、小学校生活を送っていたら」と感じていました。
ザーネブランドチームでも「子どもたちのために『手洗い・消毒後のハンドケア習慣』のきっかけになる取り組みをしよう」と思いが一致し、全国の約3万人の小学生への薬用ザーネクリームの配布が決まりました。
――マイナビさん・ウーマンエキサイトさんなどとも今回のプロジェクトに取り組んでいますが、複数の組織と進めるにあたって困難などはありましたか?
困難というより、感謝しかありません。
小学生への製品配布にあたって、全国の小学校に繋がりをお持ちのマイナビさんのご協力をいただくことにしました。各々の小学校では、学級時間などを使って先生からお子様たちに直接手渡していただきました。
ウーマンエキサイトさんには、手洗い・消毒後のハンドケアの大切さを小学生に伝える啓発マンガの制作でご協力をいただきました。子どもたちが楽しみながら理解できるよう、薬用ザーネクリームを擬人化した「ザーネくん」のキャラクターもクリエイターのちょっ子さんとともにご提案いただきました。
左)小学校での配布風景(瓜破北小学校・大阪府) 右)ザーネくんイラストマンガ
この「ザーネくん」のマンガの裏面は、小学校からザーネクリームを各自がご家庭に持ち帰ることを想定した保護者向けのレターにもなっていて、その制作もマイナビさんに担当いただきましたが、1枚のチラシの表と裏にそれぞれウーマンエキサイトさん・マイナビさん、そして実はさらに多くの方々がかかわっています。
詳しくは後ほどお話ししますが、私がこのプロジェクトを通じて感動した事の一つとして、「子どもたちのため」という共通の目的によって、組織の枠を超えて、すべての人が心を一つにして取り組んでくださったことです。ご協力いただいた皆様にとても感謝しています。
子どもたちが楽しみながら「手洗い・消毒後のハンドケア1週間チャレンジ」をできるように
――さきほど小野さんが話された「子どもたちのために」今回のプロジェクトにかかわったすべての人が心を一つに取り組んだこととは、具体的にはどのようなことですか?
ひとことで言えば、「子どもたちが楽しんでハンドケアチャレンジが続けられるように」するために、細部まで心を配るということだったかと思います。
その1つとして、上記レターの一部分は、ハンドケアができたら毎日シールを貼っていく「手洗い・消毒後のハンドケア1週間チャレンジシート」になっています。
でも、このチャレンジシート、もともとはシールを貼っていくのではなく、ハンドケアができたら色を塗っていく仕様で制作していたのです。
当初、ザーネPR事務局であるPR TIMESさんとの企画ミーティングでも、どんなふうにチャレンジを実施したらよいか話し合う中で「子どもはシールが大好き。シールを付けられないか?」といった声が出ていました。
しかし、今回の薬用ザーネクリームの配布はもちろん無償での活動です。シールも一緒に配るには、シールの制作費だけでなく、シールを製品やチラシと1つの袋にセットする作業費もかかってきてしまいます。私は、コスト面から止む無く「色塗りで」という判断を一度はしてしまいました。
・・・今振り返ると、この判断のまま突き進んでいたらどうなっていただろうと思うこともあります・・・
そんな折、在宅で仕事をしていると、娘が差し入れにお茶を持ってきてくれたのですが、
「ザーネくん」のマンガを見て「わぁーこのチラシ出来上がったら欲しいな。子どもは未来のザーネファンなんだから!」とねだられてしまいました。しかし、裏面のチャレンジシートの部分を見て「色塗りで1週間続けるのはちょっと大変かも…シール!なんでシールを付けて配れないの?」と言われてしまいました。
ふと「子どものことは子どもに聞く」、「子どもは未来のザーネファン」という娘の言葉は大切なことを思い出させてくれたように感じ、娘と二人、ハサミや色鉛筆を持ち出して試行錯誤しながら、最終的には色を使わず、文字も印刷しない、クリーム型の形のシールデザインが出来上がりました。印刷コストをかけなくても一目で「クリーム」を想起させる『SAHNE(ザーネ:ドイツ語でクリームの意)』ブランドらしいシールの絵を眺めていると、子どもたちが楽しそうにシールを貼ってくれている光景が目に浮かんできました。
しかしこの変更により、レター面を制作してくださっていたマイナビさんには、急ぎの修正をお願いすることになってしまいました。今回のプロジェクトでは、肌が乾燥し始める10月初旬には小学校へお届けすることを目指していたのですが、既にお盆も過ぎ、チャレンジシートの部分はシールを貼るのではなく、「色塗り」仕様でほぼデザインが進行してしまっていたからです。担当の内山さんは「お子さんたちの喜ぶ顔が見られたらそれが一番ですから」と一つ返事で、できる限り工数の少ない修正方法を一緒に考えてくださって、タイトなスケジュールの中ではありましたが間に合わせることができました。
クリーム型のシールとチャレンジシートデザイン
急きょ、チャレンジシートにシールをセットして小学校に配布するという変更したために、ウーマンエキサイトさんにもお手数をおかけしてしまいました。
というのも、同社にご依頼していたWEB広告ページの一部を使って、「手洗い・消毒後のハンドケア1週間チャレンジシート」や「ザーネくん」の啓発マンガについて、小学校で配布したものと同じ内容を同じ時期にダウンロードできる仕組みにしていました。今回直接お届けできないご家庭でもチャレンジにお取り組みいただくためでしたが、ダウンロード版ではシールをセットできないので、「色塗り」仕様のデザインを別途、ダウンロード版専用に完成させなくてはならなくなってしまったのです。
しかし、ウーマンエキサイトの窓口の岩切さん、編集の小川さんは「子どもたちのためですから」と快く対応してくださっただけでなく、「お子様は角(カド)があると塗りにくいので、色を塗る枠は丸型にしましょう」など細かな気配りをいただきました。組織が違っても、子どもたちを思う気持ちは、大人の心を一つにする力になるのを感じました。
一番左が初期のレター、実際に小学校に配布したのは下段右(マンガ)・下段中央(レター:中ほどはシールを貼れるように改良したチャレンジシート)
ダウンロード版(チャレンジシートの部分は色塗りをしていく仕様)
世代から世代へ受け継がれるブランドに
――薬用ザーネクリームを配布した小学生へアンケートも行ったとのことですが、結果はどのようなものでしたか?
実施前の段階から、小学生はハンドケアを必要としていると考えていましたが、それを裏付けるように、「何らかの手の悩みがある」と回答した小学生は82.6%*もいました。具体的なお悩みごととしては、「手や指先がカサカサしてしまう(45.0%*)」、「乾燥して、ささくれたり、皮ふがむけてしまう(42.1%*)」が多く、他にも冬場のひびわれやしもやけに悩む子どもたちがいることもわかりました。
*アンケートに回答いただいた242名のうち
――1週間チャレンジの後、継続できた子どもや親御さんからはアンケートを通してどのような反応がわかりましたか?
1週間チャレンジについては、アンケートに回答いただいた小学生の47.1%*が「チャレンジ達成」と答えてくれました。チャレンジを達成した小学生たちの約3割は、「チャレンジシールを貼っていくのが楽しかった」「クリーム型のシールがかわいかったから」などシールについてコメントしてくれていて、「子どもたちが楽しめるように」とこだわって良かったと思いました。
「お母さん(ママ)が塗ってくれて嬉しかった」といった回答も見られ、今回のチャレンジが、子どもたちにとって、普段は忙しくしている家族などの大人とスキンシップの機会にもなっていたことは、思いがけない発見でした。プロジェクトにかかわったすべての人が「やってよかった」と温かい気持ちになれました。
*アンケートに回答いただいた242名のうち
【調査概要】
調査名:小学生の手荒れ・肌荒れに関する実態調査
調査実施時期:2021年10月4日~10月31日
調査方法:インターネット上でのアンケート
調査対象:小学生 242名
※保護者の方が回答する場合、一部質問は保護者の方からお子さまにご意見をお聞きいただきながら回答
――手荒れ・肌荒れの悩みに寄り添続けるブランドとして大切にしていきたいことはありますか?
『SAHNE(ザーネ)』がこれまで歩み続けて来ることができたのは、「お母さんが使っていた」「家族で使っていたことがある」など、世代を超えて皆様に製品をご愛用いただいてきたおかげ様だと思っています。
これからも1つ1つの地道な活動を通じて、皆様とともにブランドを育てて行けましたら幸いです。
※今回の「手洗い・消毒後のハンドケア1週間チャレンジシート」のダウンロード版は、
こちらのページ下部の「マンガで学ぶ「保湿」(ほしつ)のこと」からダウンロードしてご利用いただけます。
https://woman.excite.co.jp/article/beauty/rid_E1626136731117/
(ダウンロード版ではチャレンジシールがございませんが、ハンドケアをできた日に好きな色を塗ってお楽しみいただけます)
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